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mogu mogu MOGGY

時速1kmの思考

魚貝

サンノジ(ニザダイ)の昆布締め

真鶴産ニザダイ。別名サンノジ湯河原のスーパーにて、小さいシマアジと大きいサンノジ、どちらも580円だった。 悩み尽くして大きいのに決める。今年の梅雨時に食べたものはすでに尾が切られていたので、今回はトレードマークでもある三本線がしっかり確認で…

赤い悪魔カラビネーロのクリームパスタ

伊豆山の魚屋・魚久でひときわ異彩を放っていたのが、海老の「頭」だ。漆でコーティングしたかのような深紅色をしており、アルゼンチン海老よりも大きく伊勢エビより小さい。いろんな角度から観察していると、「それね、カラビネーロっていうんだよ。赤い悪…

ピリピリが旨いアイゴ

正面からみると河豚のような茶目っ気ある顔をしているアイゴ伊豆山の魚屋・魚久の本日のトロ箱鮮魚はアイゴ。「ピリピリして旨いよ!」と店主は笑顔。ピリピリがどんな感じか聞きそびれたが、400円という特価で即決。「ヒレが危ないから先に全部とった方がい…

サンノジとタカノハダイ

梅雨まっさかりの熱海。初島も大島も白く靄がかかったようで、冴えない日が続いている。 伊豆山の魚屋・魚久のトロ箱鮮魚はサンノジとタカノハダイ。そういえば魚久に通い始めて一年がたち、店主がトロ箱の魚を説明しにわざわざ店の奥から顔を出してくれるの…

ウツボの唐揚げ

ウツボの唐揚げ一昨日から腰痛がぶり返した。一歩足を踏み出すと腰から砕け落ちそうななか、這うようにして買い出しにでる。湯河原のスーパーをまわり、最後の力を振り絞って伊豆山の魚屋・魚久へ到着。ウツボ1つ50円!あの海のギャングが50円!一瞬腰の痛…

ミノカサゴの焼き霜と骨せんべい

朝どれミノカサゴ伊豆山は魚久で気まぐれに陳列される本日の宝箱、いやトロ箱鮮魚(重量換算で100g120円)で掘り出したのはミノカサゴ。小学校にあがる祝いとして祖父母がくれた魚図鑑ではド派手に裏表紙を飾っており、そのうえアンタッチャブルな毒持ちとき…

外道ヤナギノマイの清蒸鮮魚

柳の舞(ヤナギノマイ)魚屋をパトロールしていて一番嬉しい瞬間は、得体の知れない未知の魚に出会ったときだろう。これまでもギンポ(銀宝)やヨロイイタチウオ(鎧鼬魚)といった珍魚を紹介してきたが、本日のおすすめは「柳の舞(ヤナギノマイ)北海道産…

スティッキオに真鶴産シイラのムニエルを添えて

マックスバリュの熱海咲見町店で、毎週木曜日に地場野菜が並ぶのを楽しみにしている。珍しい野菜を見つけたときなど後先考えずに飛びつくのが常だが、過日の目玉はスティッキオという野菜だった。イタリアのフィノッキオ(英語だとフェンネルだ)に似ている…

ワタリガニのトマトクリームパスタ

半額シール貼られたワタリガニ。死にたてだろうか・・・いや瀕死くらいだ。カニをじっとり観察していると、カニ嫌いの家人が横にやってくる。「もうさ、買ったら?また後悔するよ」のひと言に背中を押され、刹那にかっさらった。夕餉はトマトクリーム一択だ。湯…

牡蠣と熱海レモンのマリネ

庭仕事の疲労が抜けない。まるで鉛製の背後霊に憑かれたかのように気だるく、ギリギリの戦闘力でスーパーを徘徊。パック売りしている牡蠣を見つけた刹那、身体の全細胞がタウリン!と叫んだ。 そういえば去年の今頃は厚岸から殻付きの牡蠣が届き、引越後の錆…

ムツのアクアパッツァ、コブミカン風味

ムツのアクアパッツァ移住してから魚が手に入りやすくなったこともあり、夕食にアクアパッツァが定番化している。今回は湯河原で手に入れた地元のムツだ。全長約20cmと小ぶりだが、むき出した歯は鋭く、獰猛な面構えをしている。アンコウやタラと同じく深海…

熱海雑魚定食(カゴカキダイ・カイワリ・キントキ)

キントキ・カイワリアジ・カゴカキダイトロ箱には夢がある。 極小魚、珍魚、場違いにトロピカルな魚、ちょっと傷ついて値がつかない魚。世の中から弾かれてしまった者たちが、ひとつの箱に無秩序に並んでいる。宝箱をひっくりかえしたような陳列なので、底の…

カイワリアジはひっそりと

カイワリ @湯河原のFinds Foodカイワリアジは真鶴の駅前にある「江戸前鶴鮨」で食べて以来、推し魚のひとつだ。扁平だけど尾には背骨のようなぜいご有。つまりはやはり、これでも鯵の仲間なんだろう。 近代魚類分類学の父・田中茂穂の『魚の味』によれば、鯵…

クリガニとボレロ

クリガニの甲羅焼き伊豆山の魚屋・魚久でクリガニを手に入れた。一杯350円。自分の手のひらよりも小ぶりだが、しっかり生きている。連れ帰ってすぐに店でもらった海水に放ち、蒲鉾を与えた。最後の晩餐になるだろう。カニ初見の黒猫を傍らに存分に観察したの…

メアジのお味は

真鶴産メアジ熱海に移住した当初から気になっていた魚がいた。メアジだ。手元の魚図鑑にも掲載されておらず、情報が少ない。価格は良心的だが、マアジと並べて売られていると、まぁわざわざ冒険せずともと、ついつい食べ損ねてきたのだ。地物を取り扱ってい…

テキトーがうまいイカゲソの天ぷら

真鶴産のイカのゲソが三杯で500円。ちなみにホールでは一杯680円だ。黒光りして色艶よし。これならゲソもうまかろう。手持ちの『[図解]さかな料理指南』にあるイカゲソの天ぷらをつくろう。 ゲソの天ぷらといっても足をそのまま揚げるのではなく、ミンチに…

メカジキのカマのロースト

朝いちばんで確認すべきこと。それは今日の魚の仕入状況だ。 伊豆山の魚屋・魚久は毎朝欠かさず、水揚げされた魚や手作り惣菜をSNSで公開している。 12/9も掘り出し物がずらり並んでいた。せいこがに400円、メカジキ一切れ250円、カマ1個500円。 「今日は魚…

熱海おでん駅伝

熱海おでん駅伝移住を境に練り物文化がグッと迫ってきた。さして練り物が好きというわけではないが、余計なものが入ってない練り物はやはりうまい。もちろん練りたて、揚げたてが最上。おでんは大量に作るからこそうまいと信じていたが、最近は薄味で煮てお…

小海老天ぷら蕎麦

大きな海老天を揚げてやりたかったが、手に入れたエビがだいぶ小ぶりだった。12尾で500円という破格だったから、文句をいったらバチがあたるだろう。まぁ、小さなエビでも大きく見せる手立てはある。 俗に「花を咲かせる」というが、素材を揚げるときにゆる…

峠のスンドゥブチゲ

十数年前に恵比寿で働いていたころ、チャメというスンドゥブ専門店によく通っていた。記憶をたぐり寄せると、エッジの効いた辛さで具だくさん。ぐつぐつ真っ赤に煮えたぎっているが、スプーンを入れると透明感があり、さらりとすっきりしたスープだった。甘…

ある意味いまが旬!? 清蒸ホタテ

清蒸ホタテ噂に違わず、ホタテが安くなっていた。 中国への輸出が禁止となり、しぶしぶ日本の食卓へまわっているんだろう。 漁業者からすれば、値崩れの前触れで戦々恐々といったところなのかもしれないが、殻付きで1つ200円は、小市民としては嬉しい限りだ…

アカカマスと新生姜の炊き込みご飯

先月はミズカマスを炊き込みご飯にしたが、10月に入るとアカカマスが安くでまわるようになった。まるまる太ったアカカマスは4尾で500円。 久しぶりに刺身にでもするかとカゴにいれたのだが、アイスホッケーの試合を控えた家人は「20時には出かける」とのたま…

鰯の肝を喰う

8月6日、熱海。 朝から雨と晴れが拮抗している。夕方になると、水面のあちらこちらがふんわり浮いていた。雲の影響だと思うが、淡くてとてもいい。2ヶ月ぶりに伊豆山の魚屋、魚久へ。五月から店舗のリニューアルをしていたうえに、我が家も車がない時期が重…

シイラのセビーチェ【七夕風】

七夕。イオン熱海店の特売は、シイラの刺身だった。 漢字では、魚へんに暑いと書いて鱪、もしくは鬼頭魚などと書く。角が生えたような頭でっかちの魚で、ふだんは南の海に生息しているが、産卵を控えた季節、つまり夏になると日本の近海にやってくるという。…

エイヒレはフカヒレになれるのか? 中華風カスベのスープ

カスベを見るたびに、いつかフカヒレに昇格させてあげたいなと思っていた。 カスベとはつまり、エイヒレのことだが、同じヒレにもかかわらず、その価格は月とすっぽん、雲泥の差だ。北海道ではメジャーな食べ物で、紋別で世話になった知人の奥さんは、骨まで…

赤備えの花咲蟹飯

かに飯なのかヤドカリ飯なのか、いまだに謎店頭では異彩を放っていたんだが、連れ帰ったらややキモいなという印象だったハナサキガニ。GW中に花咲蟹飯と洒落こもうという目論みだった。ハナサキガニの概要を所々からかいつまむとこうある。 ・旬は夏(7~9月…

熱海製麺で食す、相模湾印の濃厚魚介ラーメン

伊豆山の魚屋・魚久で熱海製麺の生ラーメンをみつけた刹那、貯金を全額ひきおろす時がきたと確信した。 konpeito.hatenablog.jp冷凍貯金しておいたのは、チダイが7尾に、ホウボウが1尾のアラをこんがり焼いたものだ。熱海では金目鯛ラーメンが名物なので、チ…

蜜柑の花と鯵三昧

週に一度は、新聞やペットボトルといったリサイクル系のゴミを捨てに、湯河原のスーパーを訪れることにしている。ゴミを捨てるだけでポイントが溜まるというシステムが、自称ポイント乞食である家人のガッツに火をつけてしまったのだ。通常運転なので諦めつ…

不本意なマン腸のトリッパ

マン腸のトリッパマンボウの腸に再会したら、試してみたい料理があった。 トリッパだ。ハチノスをトマトベースで煮込んだこのイタリア料理は、時間がかかるものの簡単で酒にも合うゆえ気に入りの惣菜のひとつだが、ハチノスを手に入れるのが一番の難関であっ…

飲める刺身、「快力」

快力騒々しいカエルの合唱で目が覚めた。まだ5時前だ。猫が窓の外をじっとり眺めているので覗いてみたら、小鳥とは言えぬ、じゃあ中鳥か、くらいのサイズが数羽、喋りまくっていた。とにかくやかましい。 「茶色・鳥・うるさい」で検索してみると、正体はす…