半額シール貼られたワタリガニ。死にたてだろうか・・・いや瀕死くらいだ。カニをじっとり観察していると、カニ嫌いの家人が横にやってくる。「もうさ、買ったら?また後悔するよ」のひと言に背中を押され、刹那にかっさらった。夕餉はトマトクリーム一択だ。
湯河原の山のほうから迫ってくる黒い雲に追い立てられるように帰宅。
さっそく瀕死のカニを捌いていく。あまりに気が急いて写真など撮る暇がなかったが、ざっとこんな感じだ。
ワタリガニの捌き方
- ワタリガニの腹の△型ふんどしを取り除き、外したふんどしの部分に両手の親指をかけて甲羅を外す。このとき、カニ汁がこぼれないよう受け皿を用意し、甲羅を下にして水平に保って開けるといい。
- 身側のついているエラをむしり取る。
- 口のあたりの砂袋をとる。
- 足を根本から取り外す。出汁が出るように足の内側の柔らかい部分に包丁を入れておくといいが、このとき欠片が出ないよう注意する。パスタソースに紛れ込んだら最悪だ。
- 胴体を縦半分に切りわけ、さらに水平に包丁をいれておくと身が食べやすい。
ソースがちょっと多めだったので、急遽パンも焼くことに。家人は念入りにソースをこそげとっている。「カニ、嫌いじゃなかったっけ?」
「いや、パスタなら話は別だ」
今後は遭遇したらすぐに連れて帰ろうと思う。