タケノコもそろそろ使い切らなければならない。
今シーズンは生と茹でを両方買ったが、米糠なしで生から茹でたほうがタケノコの香りが感じられ、味も素直でよかった。茹でてあった方は酸味とえぐみをダイレクトに感じる。なにか入れてあったのだろうか。それとも個体差か。
とにかく後者は和食に登板させるのは厳しいと判断し、葉山牛の切り落としと銀杏で中華風に炒めることにした。切り落としとはいえさすが名の通った牛だ。生の状態でも甘い脂の香りが鼻先そそのかしてくる。これに醤油を混ぜ込んだらもう食べられんじゃないか?ってくらいのポテンシャルだ。
目指したのは、オイスターほんのり。とろみもさっぱり。一体感のある炒め物というより、牛肉をつまみにタケノコを喰い、ときどき白米で口の中をリセットさせる軽量級中華。最初は薄いと感じるかもしれないが、食べ進めるうちに、こんなもんでよかった、と思える味だ。
合わせ調味料は、肉100gに対して醤油とオイスターを各小さじ2。合わせる野菜を両手の平いっぱいのるくらいを目安にすると、不思議とだいたいうまくいく。まぁ手の平の容量は皆それぞれ違うんだが。
材料
葉山牛切り落とし |
110g |
紹興酒、塩・胡椒、濃口醤油、卵白、片栗粉,、サラダ油を揉み込み下味をつける |
たけのこ(下ゆで済) |
半本 |
穂先は縦に薄切り。根本は輪切りにして一口サイズに切る |
銀杏 |
ひとつかみ |
下処理したものを冷凍している |
ネギ |
6cmほど |
粗みじん切り |
ニンニク |
1片 |
みじん切り |
生姜 |
小指の先ほど |
みじん切り |
調味液 |
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● 濃口醤油 |
小さじ2 |
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● オイスターソース |
小さじ2 |
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● 紹興酒 |
小さじ2 |
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● 砂糖 |
小さじ1 |
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● 水もしくは鶏ガラスープ |
大さじ2 |
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● 塩 |
ひとつまみ |
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胡麻油 |
小さじ1 |
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つくりかた
- 中華鍋に水600ccに対し塩小さじ1、油大さじ1を加えて沸騰させ、タケノコを2分くらい茹でる。
- 銀杏も加えて解凍したら、ザルにとっておく。
- 牛肉を170度で油どおしする。菜箸でほぐしながら全体が白っぽくなったらザルにあげる。
- 中華鍋に油大さじ1。ネギ、ニンニク、生姜を炒めて香りが出たら、野菜と肉を加えざっと混ぜ、よく溶いた調味液を加える。全体が熱くなったら胡麻油をたらして出来上がり。全体的にとろみをつける場合は小さじ1/2の水溶き片栗粉を胡麻油の前に。