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mogu mogu MOGGY

時速1kmの思考

豚肉

梅シロップの梅と豚肉の煮込み

冷蔵庫をあけるたびに、見て見ぬふりをしてきたものがある。梅を氷砂糖で漬けたあとに残る梅だ。もれなくエキスが搾りとられた梅は悲しいくらいに萎んでしまった。ひとつ口に含んでみると、果肉は干しアンズのようで、不味くはない。まだ梅として晩年を過ご…

豚肉とナスの発酵青唐辛子味噌炒め

青唐辛子の旬は7月頃から始まる。 去年大人買いした青唐辛子は瓶に詰めて、5%の塩水で発酵させた。そろそろ一年がたち、すっかり退色してこなれた味になっているものの、想定以上に辛さは抜けず、我が家ではウェポン(兵器)という不名誉なあだ名がついてい…

酸っぱくなった白菜の漬け物で酸菜白肉鍋

いつもの八百屋で白菜ひと玉120円だった。破格である。 玉が重たく、巻きもしっかりしていて良品だ。漬け物にでもしようと、えっちらおっちら持ち帰る。 二度漬けして食べ頃になったのが正月前のことだ。おせちづくりも一段落をおえた年末。今年もまた「孤独…

峠のスンドゥブチゲ

十数年前に恵比寿で働いていたころ、チャメというスンドゥブ専門店によく通っていた。記憶をたぐり寄せると、エッジの効いた辛さで具だくさん。ぐつぐつ真っ赤に煮えたぎっているが、スプーンを入れると透明感があり、さらりとすっきりしたスープだった。甘…

長崎ちゃんぽん風マルタイラーメン

長崎ちゃんぽん風マルタイラーメンコロナ禍で仮住まいをしていたころ、救世主となったのがリンガーハットだった。心身共に崩壊寸前だった自分にとって、マンションからいちばん近く、多少着衣が乱れていようとも、髪の毛がボサボサであろうとも、見て見ぬふ…

豚白もつの洗濯と醤油味のあっさりモツ煮

居酒屋で頼むモツ煮は味噌味であることが多い。たしかに味は染みているし、じっくり煮込んだのだろうと推察するが、野菜を殺すまで煮込んでしまった風のものが多い。茶色に染まったいちょう切りの大根を囓るたびに、残念だなと感じていた。塩っ辛いばかりで…

豚とキノコと新生姜のあんかけうどん

ぎっくり腰の再来。 ソロリソロリと歩けるので、痛みの程度は中といったところか。 温泉に入り、スポールバン鍼打って、筋弛緩剤飲んで、ホッカイロを貼って、ゴロゴロと過ごしたものの、痛みがひかない。ぎっくり腰には筋弛緩剤は効かないことが判明。よく…

労る食事を。豚団子とナツメのスープ

9月の記憶がほぼない。 突然の高熱に襲われた月頭。解熱剤の大量投与で一週間を乗り切ったものの、その後味覚がなくなり2週間。ついにコロナかと観念したが、隣で寝ている家人はぴんぴんしている。四六時中そばにいれば感染するはずなのに。不可解きわまりな…

厚揚げのゴーヤチャンプルー

「実は、ゴーヤチャンプルーは汁だくが好きなんだよね」 10年目にしてそう告白された。 なにかと味にこだわりがある家人は、毎食ごとに「今日の●●は~」と淀みない川のように批評するのが常だが、ゴーヤチャンプルーにおいてはなぜ10年も黙っていられたのか…

中華そうめんでつくる冷やし豆乳担々麺

星野物産の中華そうめんなるものの可能性を試している。 第二弾は冷やし豆乳担々麺。 具はシンプルな肉味噌、茹で卵、ネギ。 自家製麻辣は遊びのない辛さで。まずは肉味噌をつくる。 豚ひき肉の味噌炒め【炸醤肉末】(ジャージャンロウモー) 材料 豚ひき肉 …

ピザ風ポークソテー

移住して半年が経つが、いまだ開かずの段ボールが数箱残っている。収納の目途がたたないまま、とりあえず和室にと放置していたのが運の尽きだった。畳に青カビが発生していたのだ。腐海に沈んだ和室に立ち尽くし絶句。もう一刻の猶予も許されない。 猫を隔離…

車麩で肉汁じゅわる。ノスタルジックなハンバーグ

熱海の売りのひとつは昭和レトロである。 昭和に生まれ、平成、令和と過ごしてきたいわゆる氷河期世代の自分にとって、熱海のレトロ具合は自分の過ごした昭和よりもだいぶさかのぼっているので、ノスタルジーを十分に享受できているわけではないかもしれない…

真竹(マダケ)のグリーンカレー

梅雨入り。 新居のリフォーム状況を視察した帰りに立ち寄った湯河原のJAで目に止まったのは、真竹(マダケ)だ。 「もうそろそろ時期も終わりかねぇ」と呟く地元のおばちゃんは一本ずつ手に取って切り口のチェックに余念がない。 筍ラストスパート到来である…

カッテージチーズの変わり双見揚げ

家庭用の冷蔵庫が2台あるとたいへん便利な反面、デメリットもある。なにをどこにいれたか、管理しきれないことだ。そういう繊細な性格を持ち合わせて生まれてこなかったのだ。 不覚にも、先日は冷蔵庫の奥底からカッテージチーズが現れた。賞味期限が迫って…

セージ香る皮なし自家製ソーセージ

セージの語源は、ラテン語で「救う」を意味する「salvere」からくるそうで、古代から万能薬として珍重されてきた。 集中力や記憶力を高めたり、虚弱体質、筋肉痛に効果があり、強壮剤としても使われてきたようだ。コロナ予防という名目で、極力外出も避けて…

ラーメンがためにチャーシューをつくる

「ラーメンのチャーシューは豚の角煮とは違うんだよ」 家人いわく、チャーシューはラーメンのスープが一体化してひとつのハーモニーを・・・云々・・・日頃からこういうくだらない話を延々と垂れ流す性分だが、近頃は的確なタイミングで生返事を繰り出すことで切り…

激辛好きも沈没death! 森のカレー:ゲーンパー【Kaeng Pah】のつくりかた

ゲーン・パー(Kaeng Pah)を初めて食べたのはタイのコチャーン、カンボジア国境に近い島である。直訳すると、森の(パー)タイカレー(ゲーン)。通称ジャングルカレー(Jungle Curry)と呼ばれている。 メニューに写真がなく、どんな料理か検討もつかなか…

下町中華風ニンニクの芽と豚こまの炒め物

ニンニクの芽というのはけっこう便利な食材だ。というのも、中華風に肉や野菜を炒めるときは、たいていニンニクやショウガといった香味野菜を刻まなければいけないけれど、ニンニクの芽さえあればそういったものはほぼ無用、という結論にいたったからだ。 最…

ワサビでガツン! 肩ロースのポークソテー・赤ワインソース

緊急事態宣言を受けて、心身に変化が表れている人が少なくない。 たとえばMさん。朗らかで、誠実で、マグロのように昼夜動き回るような快活な女性だが、ストレスからくる帯状疱疹を発症してしまったそうだ。思わず声をかけたが、「私はそんな繊細なタイプじ…

カレー粉で元気だしてこ〜ぜ!豚肉と茄子の炒め物【カレー風味】

カレー粉を買った。何年ぶりのことだろう。 これまでは自分なりに配合していたけれど、カレー粉以外で使わないスパイスは余りがちなのが難点。自粛規制をいい機会ととらえて、スパイスの断舎利をはじめたのだ。メーカーによってスパイスの配合が違うカレー粉…

館ヶ森高原豚のタリアータ

タリアータはレアに焼いた牛ステーキを切り分けたイタリア料理だが、うちは豚肉でつくることが多い。経済的な理由もそのひとつだが、タリアータ(Tagliata)は「薄く切る」という意味だから、豚肉でつくってもタリアータには違いないだろう。ただし、衛生面…

薄切り豚バラ肉のポルケッタ風

今週は暑くなると聞いていたから、さっぱりしゃぶしゃぶにでもしようかと豚バラの薄切りを買っておいたんだが、そんなときに限って気乗りがしない。 たしかに夏の陽気なんだけど、空気はカラッとしていて、まるでヨーロッパにいるような気分。一年で一番好き…

厚切りポークチョップをピンク色に焼く「3・5の法則」

群馬産のポークチョップは厚さ3cm、重さ320gとなかなかの大物だ。 こんなときに低温調理器があればなぁ…いまだ購入にいたらず買う買う詐欺状態。ないものを悔やんでも仕方ない。ではこの豚肉をどうやってピンク色に焼くか? 豚肉のソテーはいつもフライパンを…

"さぬきの夢"でつくる豚肉の水餃子が最強だった!

これまでは岩手県産の中力粉で水餃子をつくっていたが、「【餃子閑談】もう市販には戻れない! 餃子の皮のつくりかた - mogu mogu MOGGY」で紹介した木下製粉の「さぬきの夢」を試すことになった。 結論からいえば、「さぬきの夢」でつくった水餃子は、やば…

カブの葉と豚肉の焼き餃子

葉つきのカブがあまりに立派だったので、塩もみしたり、炒めたりして毎日食べていたんだが、さすがに飽きてきた頃に思いついたのが餃子の餡。とても歯触りのよい焼き餃子になった。 βカロテン、ビタミンB1、B2、ビタミンCなどを含むカブの葉は栄養満点。冬の…

鹿追町のジャガイモと豚バラ肉のシンプルなロースト

低温調理したローストポークは大好物なんだが、とにかく時間がかかりすぎることが難点で、ヘタすりゃ数日がかりになることさえある。 美味いものを喰うには時間(と金!)がかかるのはわかっているんだが、今日はさくっと、シンプルに焼きたい。というのも、…

ポン酢に飽きたら超早! ピリ辛豚しゃぶサラダのたれ

夏のヘビロテ飯は冷豚しゃぶサラダ。「夏の」といったが、季節を問わず豚しゃぶは食卓の救世主だ。超速、簡単、栄養満点の万能飯だと思う。 さて、そんな誰でもつくれる冷豚しゃぶサラダだが、私なりのコツがある。 肉を広げて軽く塩をふる 沸騰した湯で茹で…

ぶなクイーンの豚バラ巻

豚バラの薄切りをついつい買いすぎてしまったんだが、鍋もそろそろ飽きてきた。こんな日は思いつくまま気まぐれ創作料理だ! というのは建て前で、つくる気力がなかったというのが正直なところ。けれどそんなときに限って「なかなかいけるね」と言われるんだ…

誰でもできる、ジューシーなハンバーガーのパティをつくる3つのポイント

昨年の暮れは友人を訪ねてタイに行ったので、年明け恒例のグアムはやめておくことにした。もちろん行きたくてうずうずしているが、猫のうらめしそうな目を見ているとそうも言っていられず。せめてものお慰み、ハンバーガーでも食べてグアム気分を味わうこと…

餃子の餡が余ったら、ライスペーパーで揚げ春巻

餃子の餡が余ってしまったら、中華風スープに入れたり、肉団子にして鍋に入れてしまうのが手っ取り早いんだが、残り物臭が漂いがち。そこでオススメしたいのが、ライスペーパーを使ったベトナム風の揚げ春巻きだ。 konpeito.hatenablog.jp 乾物のライスペー…