豚バラの薄切りをついつい買いすぎてしまったんだが、鍋もそろそろ飽きてきた。こんな日は思いつくまま気まぐれ創作料理だ! というのは建て前で、つくる気力がなかったというのが正直なところ。けれどそんなときに限って「なかなかいけるね」と言われるんだから人生捨てたもんじゃない。
発想としては露店でぐるぐる回ってるドネルケバブだ。あれは下味をつけた薄切り肉を大きな塊肉に見立てて焼いているわけだが、宗教上の理由だろうか、豚肉は見かけたことがない。
豚肉だけでもうまかったけど、野菜を巻くと趣も変わる。今回はぶなクイーンという大きなブナシメジを使った。しゃきしゃきと歯ごたえがよくて風味が強い。それになんといっても、巻きやすい。もちろん、どんな野菜を巻いてもいいんだが、肉汁を吸ったキノコはうまい。
巻けば巻くほど大きくなるので、人数が増えても対応できそうだ。
形良く焼き上げるポイントは、たこ糸で縛ることだ。フライパンで焼いていくと、両端がラグビーボールのようにとんがってしまうのだ。これは科学的にはいったいどういう現象なんだろう……まあ何度やってもこうなってしまうのだ。形を気にしないのあれば、省いてほしい。端っこ好きっているからな。
ぶなクイーンの豚バラ巻ロースト
材料
豚バラ肉 | 200〜250g | 薄切り。赤身の強いもの推奨 |
塩・胡椒 | 適量 | |
強力粉 | 適量 | |
ぶなクイーン | 3〜4本 | |
ザクロ酢ソース | ||
ザクロ酢 | 大さじ2 | |
醤油 | 少々 |