2024-01-01から1年間の記事一覧
おかげさまで細々と続いているこのBlogのなかでも季節問わず読まれているのが「マサ粉でつくるトルティーヤのコツ」なんだが、巷では流行っているんだろうか? 最近ではカルディでもマサ粉を売り始めたと小耳に挟んだ。十数年前では考えられないことだ。まさ…
世の中、アンチ骨つき肉は一定数いるようで、その理由をネットで検索してみると「めんどくさい」「手が汚れる」「骨が口の中に刺さる」「食べづらい」「骨なしがあるのになんでわざわざ」など、なるほど家人が主張する不満にほぼ一致している。そんな理由か…
友人から忘年会の報せ届く。「明日から本気出そう」ともがいているうちに、もう11月か。カレンダーをめくる手が震える。お節も射程圏内にはいってきた。今年のお節は、叔母直伝のなますを忍ばせる予定だ。コロナ前は、親戚一同が集まる持ち寄り新年会が恒例…
真鶴産ニザダイ。別名サンノジ湯河原のスーパーにて、小さいシマアジと大きいサンノジ、どちらも580円だった。 悩み尽くして大きいのに決める。今年の梅雨時に食べたものはすでに尾が切られていたので、今回はトレードマークでもある三本線がしっかり確認で…
だし巻き玉子サンドイッチ先日おろした中村銅器の玉子焼き鍋。初回は卵だけで焼いたが、満を持して出汁巻き玉子にとりかかる。 konpeito.hatenablog.jpこの規格外の玉子焼き器の大きさは、9×15cm。同社がだしている規格品のなかでも1番小さな商品「ミニ10」…
友人らが来熱する折に出す朝飯は、和定食と決めている。前日の宴会で泥のように飲んだくれたとしても、朝風呂につかればキレイさっぱりとリセットされ、ひとっ風呂後の和定食は熱海旅情を盛り上げてくれる格好のアイテム。まぁ端的に言えば、旅館ごっこだ。 …
焼きそばといえばマルちゃん一択の家人。とことん食には保守的だ。 あれこれ流行のご当地焼きそばなどに手を出してはみたが、毎度あからさまに渋い顔をする。だんだんとアホらしくなってきたので、もうマルちゃんでいいや、という心境だ。外で焼きそばを食べ…
週末に山を越え、神奈川県のデニーズへ行った。少なくとも4年ぶりのはずだ。どうしたことか無性に肉を欲していて、「ミニッツステーキ(ハーフポンド)」なるものを頼むことにした。ファミレスで2000円越えする単品は人生初だ。家人は昔から慣れ親しんでいる…
一夜にして空気が秋に変わった熱海。昨晩からクーラーをオフにした。 今日は網戸の張り替え。たしかゴールデンウィークあたりに張り替えたんだが、黒猫突進からのドリフト尻アタックにより、数日で儚く破れてしまったのだ。それを踏まえて、今回は上下左右の…
ダールとほうれん草のカレージョナサンには「タンドリーチキン&メキシカンピラフ」という実に旨いものがあると、家人は嬉しそうに話している。いわく男の夢を凝縮した洋風の腕白飯で、その味はファミレス界において唯一無二、他を寄せ付けない味だという。 …
10年日記を再開した。 コロナ禍になってすっかりペンをとらなくなったが、日々の飯の記録や熱海移住のことも、日常が無為に流れていってしまうような気がして怖くなり、再開したのだ。かつてはコクヨノートを使っていたが、もう定規で線を引くのも日付を書く…
冷蔵庫をあけるたびに、見て見ぬふりをしてきたものがある。梅を氷砂糖で漬けたあとに残る梅だ。もれなくエキスが搾りとられた梅は悲しいくらいに萎んでしまった。ひとつ口に含んでみると、果肉は干しアンズのようで、不味くはない。まだ梅として晩年を過ご…
ひねもすざんざん降りの熱海だった。台風10号はいったいどこをもたもたうろついているのか、明け方には警報が4度も鳴り響いたのでよく眠れず、結局は午前ギリギリアウトの起床となった。 雨粒で景色も見えず、暇な1日だ。暇なんだが、雨音が気になりすぎて…
昨日は庭掃除を経て、その足で山奥のゴミ処理場へ木端を捨てに行く。250 リットルのフゴ袋では収まりきらず、今週末また出向かねばならないが、とりあえず玄関の前は綺麗さっぱり片付いた。よくもここまで切り倒したもんだ。自分で自分を褒めてあげたい。玄…
災害級の猛暑といわれる7月を乗り越え、すっかり残暑気分の8月上旬だ。 去年切り倒した木と葉の山は、土に戻ろうとしている。「放っておけばそのうち腐って捨てやすくなるよ」という木材業者の助言を信じて玄関先に放置していたが、木っ端をどけてみると腐葉…
朝から腰だけでなく、全身の調子がイマイチで、処方された痛み止めがまったく効かない。薬味と梅干しをトッピングした温冷麦で温活してみるが効果なく、グダグダと午後を費やしてしまった。 家人は会食なので今晩は一人飯だ。なにか滋養に良いものにしよう。…
伊豆山の魚屋・魚久でひときわ異彩を放っていたのが、海老の「頭」だ。漆でコーティングしたかのような深紅色をしており、アルゼンチン海老よりも大きく伊勢エビより小さい。いろんな角度から観察していると、「それね、カラビネーロっていうんだよ。赤い悪…
にんべんのかつお節と祖母の削り器7月の最終日、師匠が来熱した。「親子丼の隠し味」を教わって以来、実に一年半ぶりである。 「暑いけど東京の暑さよりはマシだよ~」と汗だくで熱海の急坂をのぼってきた師匠。まだまだ元気そうで安心した。昼時だったので…
唐揚げ用にカットされた鶏もも肉が半値で手にはいらば、すぐさまチキンティッカ化する夏だ。 昨日からパリオリンピックがはじまり、毎度のことながら柔道は初日からハイライト続きになるため、飯をつくるにも食べるにも時間が惜しい。「オリンピック期間中は…
正面からみると河豚のような茶目っ気ある顔をしているアイゴ伊豆山の魚屋・魚久の本日のトロ箱鮮魚はアイゴ。「ピリピリして旨いよ!」と店主は笑顔。ピリピリがどんな感じか聞きそびれたが、400円という特価で即決。「ヒレが危ないから先に全部とった方がい…
梅雨明けのToDoは、窓拭きだ。雨跡がこびりついた窓からの相模湾の美しさは2割減といったところか。 まずは海側の8枚を念入りに吹き上げる。蒸し暑いが風があるだけ御の字だが、髪染めをしながらの作業だったので、汗でヘナがこめかみから流れ落ちてくる。窓…
炙りカルパッチョ熱海の梅雨は恐ろしい。数カ月前に切ったとおぼしき庭の草木は、ぐんぐうんと伸び、和室の窓をあけると、そこは雑木林であった。青い柿の実はいつのまにか子猫の頭ほどになった。切っても切っても伸びてくる恐るべき生命力に、もう丸腰では…
梅雨まっさかりの熱海。初島も大島も白く靄がかかったようで、冴えない日が続いている。 伊豆山の魚屋・魚久のトロ箱鮮魚はサンノジとタカノハダイ。そういえば魚久に通い始めて一年がたち、店主がトロ箱の魚を説明しにわざわざ店の奥から顔を出してくれるの…
スーパーで見つけた紫蘇を260円で求め、その足で八百屋に出向き、柴漬け用にナスとキュウリを買ったところで、「なんだよ、紫蘇ならたくさん余っていたのに」と店主は口惜しそうだ。 八百屋によれば、今年は和歌山の南紅梅を筆頭に全国的に梅が不作だったそ…
ウツボの唐揚げ一昨日から腰痛がぶり返した。一歩足を踏み出すと腰から砕け落ちそうななか、這うようにして買い出しにでる。湯河原のスーパーをまわり、最後の力を振り絞って伊豆山の魚屋・魚久へ到着。ウツボ1つ50円!あの海のギャングが50円!一瞬腰の痛…
青唐辛子の旬は7月頃から始まる。 去年大人買いした青唐辛子は瓶に詰めて、5%の塩水で発酵させた。そろそろ一年がたち、すっかり退色してこなれた味になっているものの、想定以上に辛さは抜けず、我が家ではウェポン(兵器)という不名誉なあだ名がついてい…
朝どれミノカサゴ伊豆山は魚久で気まぐれに陳列される本日の宝箱、いやトロ箱鮮魚(重量換算で100g120円)で掘り出したのはミノカサゴ。小学校にあがる祝いとして祖父母がくれた魚図鑑ではド派手に裏表紙を飾っており、そのうえアンタッチャブルな毒持ちとき…
黒猫に起こされて5時起床。いつもなら問答無用に二度寝だが、珍しく目が冴えてしまい、サンビーチまで歩いてみることにした。朝6時の海岸、人はまばら。砂浜にはカラスの足跡。遮るものがない日向は皮膚がじりじりするほど熱を感じるが、木陰にはいれば乾い…
トマトの卵とじスープ五月某日、台風一過。のはずがいまだ低気圧が居座っているのか、腰がどうにも痛む。湿度は82から68%まで下がり、玄関をでればいい風がさらり流れていくが、部屋の中にいるとじっとり汗ばむ朝。一食目に悩む。 温かい麺類だと余計に暑い…
柳の舞(ヤナギノマイ)魚屋をパトロールしていて一番嬉しい瞬間は、得体の知れない未知の魚に出会ったときだろう。これまでもギンポ(銀宝)やヨロイイタチウオ(鎧鼬魚)といった珍魚を紹介してきたが、本日のおすすめは「柳の舞(ヤナギノマイ)北海道産…