「セロリが好きなんだよね」と軽はずみなことをいったばかりに、八百屋は毎週、立派なセロリの株をもってきれくれる。その葉ぶりも見事なものだから、捨てるに惜しい。
セロリの葉は、スープやベジブロス、サラダ要員として登板させることが多いが、この冬はさばききれない物量となっている。生食だと少々ワイルドなので、他所様には出しづらいが、かき揚げは一番クセなく食べやすいかもしれない。まぁ春菊天が好きな人ならいけると思う。
揚げたてを、温かい蕎麦にのっける。衣に出汁をじゅわっとにじませ、そこめがけてかぶりつく。独創的なセロリの香りはなりを潜め、ただただ軽やかで旨い物体になっていた。唇が油でぬらぬらしたところを間髪いれず蕎麦を啜る。控えめに言って、最高じゃないか。
副産物と捉えていたセロリの葉だが、これは昼食ラインナップの一軍に昇格内定だ。
「セロリの出汁漬け」を教えてくれた魚屋の奥さん、通称「心の佳代子」にも教えてあげよう。
セロリの葉のかき揚げ
材料
セロリの葉 | 適量 | |
薄力粉(打ち粉) | 適量 | |
天ぷら粉 | 大さじ4 | |
冷水 | 大さじ5 |
つくりかた
- 洗ったセロリの葉は水分をしっかり拭き取る。(水分が残っていると油がはねて危険。)
- 適当な大きさに切った葉に、薄力粉を全体的にまぶす。(残った水分を吸収させるイメージ)
- かき揚げ1つ分の葉をボウルにいれ、溶いた天ぷらの衣を大さじ2ほど加えて全体をしっとりさせ、170度の油で揚げる。
かき揚げのコツはこちらが詳しいです。ご参考まで。
konpeito.hatenablog.jp
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