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時速1kmの思考

野菜

叔母直伝。酸っぱくない、胡麻と油揚げの紅白なます

友人から忘年会の報せ届く。「明日から本気出そう」ともがいているうちに、もう11月か。カレンダーをめくる手が震える。お節も射程圏内にはいってきた。今年のお節は、叔母直伝のなますを忍ばせる予定だ。コロナ前は、親戚一同が集まる持ち寄り新年会が恒例…

梅雨明けは窓ふきとドライトマト

梅雨明けのToDoは、窓拭きだ。雨跡がこびりついた窓からの相模湾の美しさは2割減といったところか。 まずは海側の8枚を念入りに吹き上げる。蒸し暑いが風があるだけ御の字だが、髪染めをしながらの作業だったので、汗でヘナがこめかみから流れ落ちてくる。窓…

豚肉とナスの発酵青唐辛子味噌炒め

青唐辛子の旬は7月頃から始まる。 去年大人買いした青唐辛子は瓶に詰めて、5%の塩水で発酵させた。そろそろ一年がたち、すっかり退色してこなれた味になっているものの、想定以上に辛さは抜けず、我が家ではウェポン(兵器)という不名誉なあだ名がついてい…

初夏のグリーンサラダ

黒猫に起こされて5時起床。いつもなら問答無用に二度寝だが、珍しく目が冴えてしまい、サンビーチまで歩いてみることにした。朝6時の海岸、人はまばら。砂浜にはカラスの足跡。遮るものがない日向は皮膚がじりじりするほど熱を感じるが、木陰にはいれば乾い…

「整う」トマトの卵とじスープ

トマトの卵とじスープ五月某日、台風一過。のはずがいまだ低気圧が居座っているのか、腰がどうにも痛む。湿度は82から68%まで下がり、玄関をでればいい風がさらり流れていくが、部屋の中にいるとじっとり汗ばむ朝。一食目に悩む。 温かい麺類だと余計に暑い…

スティッキオに真鶴産シイラのムニエルを添えて

マックスバリュの熱海咲見町店で、毎週木曜日に地場野菜が並ぶのを楽しみにしている。珍しい野菜を見つけたときなど後先考えずに飛びつくのが常だが、過日の目玉はスティッキオという野菜だった。イタリアのフィノッキオ(英語だとフェンネルだ)に似ている…

空豆とベーコンのクリームパスタ

春はもらってばかりの季節だ。とてもとても、ありがたい。 だが時には、「こんなにもらっても・・・・・・」案件も舞い込んでくる。いや、困っていると言っているわけではなく、圧倒的物量に怯んでいるといったところか。 たとえばタケノコ、フキ、ワラビなど春の…

新ゴボウのぽりぽり醤油漬け

千葉の道の駅で買い求めた少々値のはるゴボウの醤油漬けが大変美味で、隙あらばポリポリやっていたらあっという間に食べきってしまった。歯ごたえと音を喰っているという感じもぬぐえないが、このポリポリは一種の快楽的要素をはらんでいるようで止まらない…

タケノコと牛肉のオイスター炒め

タケノコもそろそろ使い切らなければならない。 今シーズンは生と茹でを両方買ったが、米糠なしで生から茹でたほうがタケノコの香りが感じられ、味も素直でよかった。茹でてあった方は酸味とえぐみをダイレクトに感じる。なにか入れてあったのだろうか。それ…

鶏つくねの若竹煮

たけのこ料理の代表格である若竹煮。 かつて教わったやり方は、たけのこを薄味で炊いて味を含ませてから、新たに出汁を炊いてワカメとさっと合わせるものだった。繊細な香りが口のなかに広がり、あぁ、しみじみ旨い。「こーいうのでいーんだよ」と日本人であ…

ダルバート覚書 ②

3月中旬、友人らが来熱。金曜日の午後、各々仕事が終わり次第、集まることになった。気の置けない仲だし、もう若くもないから、待ち合わせ時間とか細かいことはどうでもよくなった。とにかく金曜日のうちに熱海に集合できれば良しとする。こうなると悩ましい…

ダルバート覚書①

上から時計回りに、ジャガイモ、干し大根、チキンカレー、トマトと発酵青唐辛子のアチャール、水菜の漬物、ダルスープ熱海駅前の第1ビルに入っているネパール料理屋「circle(サークル)」で、ダルバート定食をはじめたとききつけお邪魔した。チキンカレー…

青梗菜と椎茸の塩炒め

目覚めると、左顔面が鈍く痛む。どうしたことか。そっと触れてみても判然としない。寝ぼけ目でよろよろと洗面所へ向かい、電気をつけると、鏡のむこうにお岩さんが立っていた。左目が腫れ上がっているのだ。顔を近づけてよくよく観察すると、顔面の左側だけ…

藻塩で漬けるシンプルな白菜の漬け物

関東で雪が積もる天気予報。白菜を漬けるには絶好の日和だ。 今回は八百屋に教えてもらったコツを踏まえてバージョンアップする。 konpeito.hatenablog.jpおおまかな工程はこのような感じだ。 ①白菜を切る ②干す ③洗う ④下漬け ⑤本漬けたびたび失敗を繰り返…

八百屋に学ぶ白菜の漬け物のコツ

普段の食事のあれこれに物言いをつける家人だが、こと漬け物に関してはまことにうるさい。市販の漬け物にも手厳しく、「これは甘い」だとか「余計な味付けがしてある」だとか、難癖をつけるのが趣味なのだろうか。もしくは単なるマニアか。ではどんな漬け物…

セロリの葉のかき揚げ蕎麦

「セロリが好きなんだよね」と軽はずみなことをいったばかりに、八百屋は毎週、立派なセロリの株をもってきれくれる。その葉ぶりも見事なものだから、捨てるに惜しい。 セロリの葉は、スープやベジブロス、サラダ要員として登板させることが多いが、この冬は…

セロリの出汁漬け

魚屋の女主人おすすめの箸休めはセロリの出汁漬け今年最後の移動八百屋。 見事な葉ぶりのセロリが1株350円だが、先週も買ったので悩ましい。いかんせん量が多すぎるのだ。八百屋に集まる顔ぶれはほとんど変わらないから、この半年で顔見知りも増えた。魚屋の…

熱海おでん駅伝

熱海おでん駅伝移住を境に練り物文化がグッと迫ってきた。さして練り物が好きというわけではないが、余計なものが入ってない練り物はやはりうまい。もちろん練りたて、揚げたてが最上。おでんは大量に作るからこそうまいと信じていたが、最近は薄味で煮てお…

長崎ちゃんぽん風マルタイラーメン

長崎ちゃんぽん風マルタイラーメンコロナ禍で仮住まいをしていたころ、救世主となったのがリンガーハットだった。心身共に崩壊寸前だった自分にとって、マンションからいちばん近く、多少着衣が乱れていようとも、髪の毛がボサボサであろうとも、見て見ぬふ…

ピンクジンジャーエールの素

紅生姜を仕込んだときに残った、ショウガの先っぽ。 赤い部分はガリと一緒に漬けると自然なピンク色がにじみ出して美しいんだが・・・・・・残念ながら家人はガリがそれほど好きでない。というかほとんど手をつけない。 自分はガリがかなり好きな部類の漬け物では…

新生姜の旬は秋だった~紅生姜とガリを漬ける

2.5kgの新生姜夏ごろから八百屋に頼んでおいた新生姜が、ようやく手に入った。 一袋400円の破格。デフレ過ぎやしないかと不安になりながら2つ求めたが、一緒に買い物していた常連が「こんなに要らねぇよ」とさらに半分以上をタダでくれた。 這々の体で持ち帰…

豚とキノコと新生姜のあんかけうどん

ぎっくり腰の再来。 ソロリソロリと歩けるので、痛みの程度は中といったところか。 温泉に入り、スポールバン鍼打って、筋弛緩剤飲んで、ホッカイロを貼って、ゴロゴロと過ごしたものの、痛みがひかない。ぎっくり腰には筋弛緩剤は効かないことが判明。よく…

メキシカンレッドライス

メキシカンなレッドライスある週末のこと、家人は夜中からアイスホッケーへ、そのまま泊まりで、翌日は野球に興じるという。よくもそこまで遊びほうけられるものだと呆れつつも、若干うらやましく、なんだか悔しいので、せめてもの抵抗として五反田でジャス…

マッサを仕込む残暑

新鮮な野菜を求め熱海の街へくりだす木曜日。咲見町にあるイオンでは伊豆や三島の地野菜を販売しており、仕入は毎週木曜日だと判明したからだ。 残暑もピークを迎えた夕暮れは、伊豆産のパプリカがひとつ98円だった。国産で98円は破格といっていい。冬に向け…

労る食事を。豚団子とナツメのスープ

9月の記憶がほぼない。 突然の高熱に襲われた月頭。解熱剤の大量投与で一週間を乗り切ったものの、その後味覚がなくなり2週間。ついにコロナかと観念したが、隣で寝ている家人はぴんぴんしている。四六時中そばにいれば感染するはずなのに。不可解きわまりな…

厚揚げのゴーヤチャンプルー

「実は、ゴーヤチャンプルーは汁だくが好きなんだよね」 10年目にしてそう告白された。 なにかと味にこだわりがある家人は、毎食ごとに「今日の●●は~」と淀みない川のように批評するのが常だが、ゴーヤチャンプルーにおいてはなぜ10年も黙っていられたのか…

老いらくの恋。韓国カボチャのナムル

韓国カボチャ・カボッキーのナムル 「若き日の恋は、はにかみて おもて赤らめ、 壮子時(おさかり)の 四十歳(よそじ)の恋は、世の中に かれこれ心配(くば)れども 墓場に近き、老いらくの 恋は怖るる何ものもなし。」(川田順) 本作りの師匠であるW氏に…

ブッラータチーズ、トマト、紫蘇のサラダ

熱海は梅雨のまっただ中。すっきり晴れない日が続く。 坂の街・熱海では、日々の買い出しにそれなりの体力がいる。買い物カゴを背負い、なまりきった身体に鞭打って坂を上ったり下ったりしている。雨がふればなおのこと、体力が削られる。車がなければ、ちょ…

青年とギュベチ

イスタンブールで出会った青年は、もくもくと炭火で魚を焼いていた。線が細く、まつげが長い色白で、顔つきも幼い。青いオーニングテントが目印の小さなレストランは家族経営で、父親に従い彼もよく仕事をこなしている。テーブルに食事が並び、彼も一息つい…

菊芋の浅漬け

「菊芋は生でイケルよ」と農家のお墨付きをもらってから、浅漬けにどっぷりはまっている。 特に家人は「火を通すより断然うまい」といたく気に入っている様子だ。なんといってもこの歯触りが唯一無二。他の野菜とは一線を画す存在だ。 konpeito.hatenablog.j…