コロナ禍で仮住まいをしていたころ、救世主となったのがリンガーハットだった。心身共に崩壊寸前だった自分にとって、マンションからいちばん近く、多少着衣が乱れていようとも、髪の毛がボサボサであろうとも、見て見ぬふりをしてくれる懐深い店だった。
初心者の自分が頼むは長崎ちゃんぽん一択だ。
www.ringerhut.jp
リンガーハットのこだわりは国産野菜を使っていることだろう。
キャベツ、もやし、タマネギ、キクラゲ、コーン、インゲン、ニンジン。
これだけそろえるのも大変なうえ、一杯255gという大盤振る舞いである。
「ちゃんぽん」は、中国生まれの料理ではなく、実は1899年(明治32)に長崎で四海楼の初代陳平順が考案したものでした。長崎で学んでいた中国人留学生のために、美味しく、ボリュームがあり、栄養価が高く、安価なメニューをと試行錯誤の上に完成した麺料理です。
ちゃんぽんという料理は、初代料理長の心意気を脈々と受け継いでいっているんだろう。
ちゃんぽんは慈しみが詰まっている。
疲れているとき、心がささくれたとき、自暴自棄になったとき。ここぞとばかり自分を癒やしてくれる食べ物だったんだろう。
スープを飲み干す頃には、「とりあえずなんの問題ない」という気分にさせてくれる、想い出の一杯だ。
長崎ちゃんぽん風マルタイラーメン
材料(二人前)
マルタイラーメン | 2束 | |
キャベツ | 3枚 | 一口サイズに乱切り |
もやし | ひとつかみ | キャベツの半量くらい。根をとり水にさらす |
タマネギ | 1/4個 | 薄切り |
キクラゲ | 4枚 | 一口大に切る |
コーン(缶) | 大さじ3 | |
インゲン | 3本 | 3mに切る |
ニンジン | 3cmほど | 薄切り |
豚肉 | 100g | 酒、塩ひとつまみを揉み込む |
かまぼこ | 3cmほど | 薄切り |
エビ(冷凍) | 4尾 | 解凍して酒、塩ひとつまみで下味 |
牛乳 | 大さじ6 | 1人分で大さじ3 |
紅生姜、白胡椒 | 適量 |
即席棒 状めんのパイオニア商品です。めんはノンフライ・ノンスチーム製法で仕上げた、生めんに近い風味のストレートめんです。スープはポークとチキンをベースにした風味豊かなあっさりしょうゆ味です。(公式HPより引用)
つくりかた
1人分なら中華鍋ひとつでやりたかったが、2人前なので炒めた野菜と麺を合体させる手順でいく。
- 油ならしした中華鍋で、エビと豚肉はそれぞれさっと炒めて、取り出しておく。
- ニンジン、キクラゲ、タマネギ、キャベツ、インゲン、もやしを塩ひとつまみふって軽く炒める。
- 別鍋で水450ccを沸かし、マルタイラーメンを茹でる。3分を目安に煮込んでいく。
- エビ以外の具材をすべて加えて煮立たせ、アクをとりのぞく。
- 付属の粉末スープを加えて中火で煮る。
- 残り30秒ほどになったら、エビを加える。
- 火を弱め、付属の香味油と牛乳を加える。
- 丼に麺を入れ、具をてんこ盛りにし、紅生姜、白胡椒をお好みで。