鶏肉
唐揚げ用にカットされた鶏もも肉が半値で手にはいらば、すぐさまチキンティッカ化する夏だ。 昨日からパリオリンピックがはじまり、毎度のことながら柔道は初日からハイライト続きになるため、飯をつくるにも食べるにも時間が惜しい。「オリンピック期間中は…
半額で手に入れたセセリ。翌日の昼は親子丼に内定していたが、急に気が変わり、キジ丼風に。炒り卵をつけたら、結局のところ親子になっていた。本来なら肉にタレをかけながら焼いて飯にのっける食い物だが、今回はフライパンで一気に仕上げていく。 タレは師…
3月中旬、友人らが来熱。金曜日の午後、各々仕事が終わり次第、集まることになった。気の置けない仲だし、もう若くもないから、待ち合わせ時間とか細かいことはどうでもよくなった。とにかく金曜日のうちに熱海に集合できれば良しとする。こうなると悩ましい…
伊万里で喰う鶏南蛮そば8月の終わり。咲見町にあった骨董品屋が閉まった。 熱海の街をぶらつく理由がひとつ減ってしまい、手持ちぶさたの秋。 売り物件の看板がかかった店を通るたび、募りつのった未練がましい晩秋。 ついにヤフオクに手を出してしまった。…
リハビリのローストチキン熱海に移住するさいに台所の設備を一新した。 ガスコンロはノーリツの+Doに即決だった。というか、五徳つきのコンロはノーリツとリンナイしか販売しておらず、選択肢が限られていたのだ。五徳は鍋の仮置きもできるから便利なんだが…
鶏肉のレモングラス炒めは、ガパオよりコッテリめな味付けだが、レモングラスとバイマックルーの魔法なのか、超絶爽やか、かつ米泥棒な仕上がりとなった。石臼で潰したハーブが、甘辛い佃煮というか、錦松梅のような逸品となり、タイ米にちょんとのっけてほ…
ラープガイ寝起きから夏バテをしているような日には、ガパオよりラープガイをつくりたい。 ラープガイ(Larb Gai)は辛さが売りのタイ北部、イサーン地方の料理で、言うなれば、鶏そぼろにポン酢をかけて、一味とハーブで和えたもの、といえば味の想像がつく…
タイ風つくねタイカレーの素はレッドとグリーンを常備している。推しはメープロイの物だ。 特にレッドはさまざまな料理の隠し味をして使えるやつで手放せない。今回は鳥の挽肉と混ぜている。いわゆる、つくねだ。タイには、魚のすり身を揚げ焼きしたにトード…
カンボジア風骨付きチキンとサツマイモのカレー夏の盛りだというのに、土鍋が活躍している。火にかけてしまえば、ほっとくだけでだいたいうまいものができる。土鍋ドーン、米ドーンと食卓に並べておけば、ゆっくり食事も楽しめるというもんだ。カレーの類に…
熱海に移住して3週間。梅が真っ盛りの二月初旬に料理のお師匠さんが来熱した。実に2年ぶりの再会だったので話は尽きない。 一昨年の冬は都内の老舗河豚屋で一日中フグを捌いていたと聞いていたが、その後は知り合いの紹介で築地の飲食店に勤めていた。そこで…
料理にとりかかるときは、まず野菜を刻むから始めている。 皮ごと専用たわしでよく洗い、皮やヘタ、種をザルに溜めておき、水気が切れたところで冷凍庫に保管しているビニール袋にガサッと入れる。これを「くず野菜貯金」と呼んでいる。ガチの貯金はさっぱり…
クリスマス。そうだ、三杯鶏(サンベイジー)をつくろう ローストチキンの記事の閲覧数が跳ね上がっていて、はて何ごとかと首を傾げていたところクリスマスイブであったことを思い出した。引きこり生活が板につきすぎてそういう晴れがましいイベントとはすっ…
今年に入って何回目だろう。また腰痛が振り返した。急に寒くなってきたせいかもしれないが、とにかく痛い。 10分でも立って同じ作業をしていれば、腰のあたりがジクジクと痛む。あたり、というのは、もうどこが痛いのか分からなくなっているのだ。気を紛らわ…
ゲーン・パー(Kaeng Pah)を初めて食べたのはタイのコチャーン、カンボジア国境に近い島である。直訳すると、森の(パー)タイカレー(ゲーン)。通称ジャングルカレー(Jungle Curry)と呼ばれている。 メニューに写真がなく、どんな料理か検討もつかなか…
自粛生活中、人生初のメルカリでタジン鍋を落札した。長谷園のタジン鍋で、「かまどさん」「みそ汁鍋」に続きこれで同社の土鍋は3台目となる。実は発売当初から気にはなっていたものの、当時のタジン鍋ブームにおいては「普通の土鍋でもつくれるじゃないか」…
酸辣湯は、具だくさんの味噌汁…酸っぱい豚汁のようなものだと解釈してみると、すごく身近な中華料理のひとつになった。 スープの味さえ決まれば、具材なんて好きなものをどんどん加えていけばいいだけ。もずく酸辣湯を作り始めたのは、久米島出身の沖縄料理…
素揚げした手羽先の皮をパリッとさせるには、どうしたらいいか。これがしばらくの悩みの種だった。粉をつけて揚げる唐揚げに比べるとどうも難易度が高いように感じる。「低温から揚げる」「二度揚げする」とかいろいろやってみたものの、皮とパリッとさせれ…
タイ料理の名前は、調理方法+食材名で構成されていることが多いので、メニューをみるとだいたいどんな料理なのか、想像することができる。たとえばトムヤムガイなら、トム(煮る)+ヤム(混ぜる)+ガイ(鶏肉)となるから、タイのチキンスープになるわけ…
トムヤムクンの偉功を前にして霞んでしまいがちだけれど、トムヤムガイも隅に置けない実力派である。 「クン」が海老ならば、「ガイ」は鶏肉だ。私にとってはクンよりガイのほうが馴染みが深い。というのも現地でもやはり、海老より鶏肉のほうが懐に優しいの…
6月14日は手羽先記念日らしい。 どんな語呂合わせなんだろうかと悩んでしまったが、どうやら手羽先で有名な「世界の山ちゃん」の創業記念日ということらしい。そんなん、思いつくわけがない。 私はいまだ「世界の山ちゃん」未経験なんだが、名古屋出身者に言…
鶏肉を使った料理のなかでも登場回数が多いのが蒸し鶏。ネギとショウガに鶏もも肉を挟んで蒸すだけの料理なので、忙しいときには重宝している。最近ではネギの青い部分がたまってきたら、「蒸し鶏をつくれ!」という合図のような気もしてきた。蒸すという調…
いつか自分で店を出すなら、ローストチキンの店にしたいと思うほど、ローストチキンが好きだ。こんがり焼けた丸鶏はなんだか野性的でたまらない。大人数で肉を囲むシチュエーションも好きだし、切り分ける瞬間のハラハラ感、うまく焼けたときの達成感もあい…
相も変わらずチキンソテーは定番飯。定番だからこそ飽きがこないように、日々新しいソースを模索している。 最近はまっているのは、巣ごもり風チキンソテー。ピリ辛のポン酢と紫蘇の香りがアクセント。牛のたたき卵黄ソースでも紹介したが、ポン酢と卵黄は相…
とり天は思い立ったが吉日、すぐに揚げて食べられる手軽さがいい。胸肉をつかえば財布にも優しく、ついでに良質のタンパク質もとれるから健康維持にも一役買ってくれる。 デメリットをあえてあげるとすれば……大量につくると食べ飽きてくるという贅沢な悩みく…
東京・五反田にある鶏肉専門店の信濃屋さんで仕入れた鳥モモ肉。いつも変わらぬ鮮度と女将の笑顔、そして鳥皮の艶とハリは貴婦人のようでほれぼれしてしまう。 おいしい鶏肉にあれこれ手間をかけるのは野暮というもの。今回は最低限の調味料で基本の油鶏(ヤ…
konpeito.hatenablog.jp手羽先チューリップの魅力のひとつは、ワンバイトできるところだ。スペインでは一口で食べられるピンチョスがどこのバルでも並んでいるが、日本生まれの手羽先チューリップも立派なピンチョスになるにちがいない。今回は宮崎名物チキ…
konpeito.hatenablog.jp手羽先チューリップが出来上がったら、まずは王道の唐揚げからいっていよう。揚げたあとに味のアレンジが効くように、調味料はシンプルにした。 手羽先チューリップの唐揚げ 材料 手羽先チューリップ 8本 濃口醤油 大さじ1 酒 小さじ2…
世の中に、手羽先嫌いがいるとは思わなかった。なぜ手羽先が嫌いなのか尋ねてみると、 手が汚れるから 骨が邪魔だから モモ肉のほうがうまいから という理由だ。 なるほど、一理ある。だがね、大人の事情で毎度正肉を食卓にあげることはできんのだよ。 そこ…
カドゥン ピカ(Kadon Pika)は鶏肉を醤油、酢、タマネギ、ニンニク、唐辛子で煮込んだグアムの辛い鶏肉のシチューだ。 グアムの先住民チャモロの言葉で「カドゥン(kadon)」は「シチュー」、「ピカ(Pika)」は「辛い」という意味。グアムの代表的家庭料理…
飲みすぎた翌日に効果覿面!スパイスたっぷりのチキンカレー 市販の欧風カレールーには小麦粉が入っているせいか、油が合わないのか、食べ終わったときの胸焼けとゲップに悩まされていた時代があった。そんなときに出会ったのが、友人が編集をてがけた『かん…