鶏肉のレモングラス炒めは、ガパオよりコッテリめな味付けだが、レモングラスとバイマックルーの魔法なのか、超絶爽やか、かつ米泥棒な仕上がりとなった。
石臼で潰したハーブが、甘辛い佃煮というか、錦松梅のような逸品となり、タイ米にちょんとのっけてほおばれば、怒濤の幸福感が訪れるのだ。もはやメインの鶏肉そっちのけでハーブをかき集めている自分がいた。
このハーブ佃煮のためにレモングラスをもう一本投入してもいいなとさえ思う。
鶏肉のレモングラス炒め
材料
鶏肉 | 300g | 鶏皮を身からはぎ、すべて一口大に切りそろえる。身には塩少々で下味を |
●レモングラス(生) | 1本 | |
●ニンニク | 2片 | |
●黒胡椒(ホール) | 小さじ山盛り1 | |
●宮古島産島生トウガラシ | 2個 | 辛くない赤トウガラシであれば7本くらい |
●ミニパプリカ | 1個 | トウガラシが劇辛だったので補填。なくてもいい |
コブミカンの葉(カフィアライム) | 5枚 | 葉脈を絶つようにせん切り |
ナンプラー | 小さじ2 | |
オイスター | 小さじ4 | |
ココナッツシュガー | 小さじ2 | |
醤油 | 小さじ1/2 | |
水 | 大さじ4 |
つくりかた


- レモングラス~ミニパプリカを石臼で潰す。
- 油ならしした中華鍋で、鶏皮をじっくり炒める。だんだんと鶏油が出てくる。
- 鶏油で①のスパイスを炒める。スパイスが焦げやすいので中火で。
- 鶏肉を加えてさらに炒める。
- 石臼に水を加えスパイスをこそげとり、フライパンにもどす。鍋にこびりついたスパイスをこそげ取るようにしてかき混ぜる。
- オイスターソース、ナンプラー、砂糖、醤油で味付け。
- コブミカンの葉を加え、ざっと混ぜたらできあがり。
おまけのスープ。
二日前に揚げたトロ茄子をもてあましていた。グリルで温めなおしてもさほど旨くはならないから、食指が動かなかったのだ。ここは諦めて隠蔽しよう。皿をひっつかみゴミ箱のふたを開けたとたんにひらめいた。タイ風のスープにすべてぶち込んでしまおう。
トロ茄子の素揚げ、厚揚げ半分、ゆがいておいたインゲンなど中途半端に冷蔵庫を占拠していたものたちをかきあつめ、鶏ガラにレッドカレーペーストを煮立たせたスープに投入。
仕上げにナンプラー、醤油、酢(レモンがなかったので)で味をととのえ、赤タマネギとパクチーを散らす。
精進のゲーンパーだが、畑の肉や揚げ茄子の効果で予想以上に旨味をたくわえたスープだった。茄子もとろとろの食感を存分に発揮し、冷蔵庫も片付き、非常に満足のいく食事となった。
もう揚げ茄子が残っても恐れることはない。
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