もし家人が私より先に逝ってしまい、一人暮らしになってしまったら、最後まで私のそばにいる鍋はいったいどれだろう……。
のっけから陰鬱な話で恐縮だが、ふとそう思ったのだ。若いころは、いろいろとモノが入り用だ。あれもこれも、便利で目新しい道具ならなんでもほしい。フットワークも軽いし、頭もまだクリアだから、あんな料理やこんな料理と次々に手を出す。雪だるま式に道具は増えていくばかりである。
でもこれから歳を重ねるにつれ、足腰は弱り、頭の回転も衰え、食欲も落ちていくだろう。重たい土鍋は持てなくなり、アルミや銅鍋の手入れも行き届かなくなるはずだし、そもそも一人なら大鍋さえも必要なくなる。
そう考えたときに真っ先に思い浮かんだ鍋は、ビタクラフトのミニパンセットだった。大・中・小の鍋が3つセットになっており、共通する蓋がひとつ付いている。5年前(2015/8/31)に購入したが、使い心地は変わらずよく、台所にほぼ出しっぱなしの状態である。
ここがすごいよ! ビタクラフトのミニパン
省スペースなのに容量たっぷり
内径が16cmと小さい割りに容量はあるし、重ねられるから場所もとらない。
汁物や煮物など少し残ったときも、そのまま冷蔵庫にしまえる軽やかさがいい。
小さくても機能は本格派
アルミとステンレスの多重構造なので保温力が高く、無水調理も可能。焦げ付かせてしまっても、金だわしで軽くこすればすっきり汚れが落ちるし衛生的だ。
ビタクラフトのミニパンと日本の社会背景
内閣府による国勢調査「世帯類型別構成割合」によれば、1970年から2005年にかけて単独世帯が増加は顕著で(1975年の19.5%から2005年には29.5%に上昇)、その背景には未婚・晩婚化の傾向と高齢化社会などがあげられている。
また総務省の平成30年版 情報通信白書*1によれば2040年には単独世帯の割合は約40%に達すると予測されており、特に、65歳以上の単独世帯数の増加が著しい。
ビタクラフトのミニパンは、そういった社会背景をうまくとらえた鍋なのだと思うと、これからの日本の台所には必携の調理道具といえるのではないだろうか。
最後に、大・中・小それぞれのミニパンを使った料理を紹介してみたい。
ビタクラフトのミニパン【大】を使う
スペック:2.1リットル/内径16×深さ10.2cm
麺を茹でたり、カレーやシチュー、豚汁などの水分が多く具沢山の料理や、無水調理でたくさんの野菜を蒸すにも便利。
カリフラワーのピュレ
ビタクラフトのミニパン【中】を使う
スペック:1.5リットル/内径16×深さ8.4cm
保温力をいかして、余熱調理する料理に使うことが多い。容量的には味噌汁にもちょうどいい。
ビタクラフトのミニパン【小】を使う
スペック:0.8リットル/内径16×深さ4.1cm
そのままテーブルに出せるつまみ系料理や、ミニサイズの炊き込みご飯などに使いやすい。
たとえばミニピラフ、肉豆腐、親子丼、一人すき焼き、アサリの酒蒸し、ほうれん草のソテー、鶏肉の煮込み、野菜の蒸し煮など。
豆腐の玉子とじ
トルコ風玉子とじ:メネメン
*1:図表4-1-1-1 単独世帯率の推移と65歳以上の単独世帯数の推移