先日に引き続き、このコロナ時代をサバイブするための料理を考えていたが、手軽で、家族で食べられて、鍋ひとつでできて、栄養満点のメネメンはぴったりじゃなかろうか?
メネメンは「トルコ風トマトのスクランブルエッグ」と表記されることが多いようだが、個人的には「トルコ風トマトの玉子とじ」のほうがしっくりきている。調理法と玉子の状態としては、親子丼のそれに近しいのだ。
メネメンと親子丼の共通点
メネメンと親子丼は、もしかしたら従兄弟くらいの関係性にあるのかもしれない。
- 親子丼は出汁に野菜と鶏肉を入れて、火が通ったところで玉子をかけて半熟に仕上げる。メネメンは、トマトを出汁にして野菜や肉(パストゥルマやスジュク)を煮て、玉子をかけてこちらも半熟に火を通す。
- グルタミン酸を含んでいるという点で、どちらもうまみ成分が凝縮。
- 炭水化物との関係性も類似している。親子丼はご飯にかけるが、メネメンはパンですくって食べるのだ。
- 「menemen」ググってもらうと一目瞭然だが、つゆだく派とそうでない派がある。
トルコでは朝やブランチの定番玉子料理だが、我が家では晩酌のつまみの定番で、スパイスを効かせて辛くするのでビールが止まらなくなる。つまみなので肉は入れずに、つゆだくチーズたっぷりがうまい!
トルコ風玉子とじ「メネメン」
材料
玉子 | 2個 | |
完熟トマト | 中2〜3個 | みじん切りorすり下ろす |
タマネギ | 小1/4個 | 乱切り |
ししとうorピーマン | 5個 | 乱切り。ピーマンなら1個 |
チーズ | 50g〜好きなだけ | モッツァレラみたいなのびるチーズがおすすめ |
粉唐辛子 | 小さじ1/2〜 | |
パプリカパウダー | 小さじ1/2〜 | |
トマトペースト | 小さじ1〜 | |
バターとオリーブオイル | 適量 | |
塩 | 少々 | |
パクチー | 少々 |
※ ソーセージなど肉類を入れる場合は、クミンパウダーもいれるとおいしい。
※ 塩の量さえ気をつければ、その他の分量は大雑把で大丈夫。今回はビタクラフトのミニパンセットの浅鍋(内径16×深さ4.1cm )を使用。参考まで。
つくりかた
鍋にバターとオリーブオイルを入れて溶かす。
バターがやや色付くまで加熱。
タマネギ、シシトウを炒める。
野菜に火が通ったら、トマトを加えて、潰しながら煮る。
トマトが馴染んだら塩、スパイスを加える。
トマトの水分が足りなければ、水を足して、トマトペーストも加える。
チーズを加える。
チーズが溶けたら・・・
玉子を回し入れて蓋をし、火を止める。
2分ほど蒸らしてひとかき混ぜしたら出来上がり。
お好みでパクチーなどを散らす。