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時速1kmの思考

麺・パスタ

あんかけ卵とじうどん

あんかけ卵とじうどん【プレーン】朝、玄関に出て腰をかけ、ふと空を見上げると、胸壁に香箱の猫がいた。黒い鼻に薄茶の斑があるキジトラ猫だ。まだ小さい。一歳にとどいてないだろう。じっと動かない。この距離でこちらに気づいてないんだろうか? 「おーい…

パエリアパンでつくるマルちゃん屋台風焼きそば

焼きそばといえばマルちゃん一択の家人。とことん食には保守的だ。 あれこれ流行のご当地焼きそばなどに手を出してはみたが、毎度あからさまに渋い顔をする。だんだんとアホらしくなってきたので、もうマルちゃんでいいや、という心境だ。外で焼きそばを食べ…

秋の夜長とブルーチーズのリガトーニ

一夜にして空気が秋に変わった熱海。昨晩からクーラーをオフにした。 今日は網戸の張り替え。たしかゴールデンウィークあたりに張り替えたんだが、黒猫突進からのドリフト尻アタックにより、数日で儚く破れてしまったのだ。それを踏まえて、今回は上下左右の…

赤い悪魔カラビネーロのクリームパスタ

伊豆山の魚屋・魚久でひときわ異彩を放っていたのが、海老の「頭」だ。漆でコーティングしたかのような深紅色をしており、アルゼンチン海老よりも大きく伊勢エビより小さい。いろんな角度から観察していると、「それね、カラビネーロっていうんだよ。赤い悪…

空豆とベーコンのクリームパスタ

春はもらってばかりの季節だ。とてもとても、ありがたい。 だが時には、「こんなにもらっても・・・・・・」案件も舞い込んでくる。いや、困っていると言っているわけではなく、圧倒的物量に怯んでいるといったところか。 たとえばタケノコ、フキ、ワラビなど春の…

ワタリガニのトマトクリームパスタ

半額シール貼られたワタリガニ。死にたてだろうか・・・いや瀕死くらいだ。カニをじっとり観察していると、カニ嫌いの家人が横にやってくる。「もうさ、買ったら?また後悔するよ」のひと言に背中を押され、刹那にかっさらった。夕餉はトマトクリーム一択だ。湯…

出汁要らずなのに旨い鶏ひき肉のフォー

骨から透き通った出汁をひき、鶏肉を茹で、湯がいた米麺を丼に盛りつけ熱々のスープをはる。ナンプラーやレモンで好みの味付けにし、香草や野菜のせていただく。 鶏肉のフォーはまじめに作ろうとするとけっこう手間がかかる食べ物だ。朝にさくっと食べたいと…

セロリの葉のかき揚げ蕎麦

「セロリが好きなんだよね」と軽はずみなことをいったばかりに、八百屋は毎週、立派なセロリの株をもってきれくれる。その葉ぶりも見事なものだから、捨てるに惜しい。 セロリの葉は、スープやベジブロス、サラダ要員として登板させることが多いが、この冬は…

辛子味噌ラーメン赤龍に沼る

辛味噌ラーメン赤龍ラーメンのなかでも味噌味を格下にみている節があった。地域性や世代もあるのかもしれないが、やはりラーメンは醤油、次点は塩。そうなると味噌の出番はそうそう回ってこないのだ。そして味噌味は、なぜか途中で食べ飽きてしまうこともし…

新春かき揚げ初め

かき揚げ初め元旦は、義理兄宅に集まり新年を祝うのが恒例となっている。姪っ子も小学生となり、バイオリンや塾に勤しんでいるようだ。さまざまな小学生必須アイテムを見せてもらい、懐かしいと同時に驚きもあった。たとえば、習字だ。冬休みの宿題の定番と…

水炊きの朝〆は中華そうめんで

もれなく熱海にも寒波が襲来した。 移動式八百屋で品出しと片付けを手伝うのが週に一度の趣味になっている。いつもなら段ボールを運ぶうちにじっとり汗をかくほどなのに、昨晩は一滴もでなかった。かじかんだ指先を切りつける段ボールの端がじわじわと余裕を…

小海老天ぷら蕎麦

大きな海老天を揚げてやりたかったが、手に入れたエビがだいぶ小ぶりだった。12尾で500円という破格だったから、文句をいったらバチがあたるだろう。まぁ、小さなエビでも大きく見せる手立てはある。 俗に「花を咲かせる」というが、素材を揚げるときにゆる…

伊万里で喰う鶏南蛮そば

伊万里で喰う鶏南蛮そば8月の終わり。咲見町にあった骨董品屋が閉まった。 熱海の街をぶらつく理由がひとつ減ってしまい、手持ちぶさたの秋。 売り物件の看板がかかった店を通るたび、募りつのった未練がましい晩秋。 ついにヤフオクに手を出してしまった。…

長崎ちゃんぽん風マルタイラーメン

長崎ちゃんぽん風マルタイラーメンコロナ禍で仮住まいをしていたころ、救世主となったのがリンガーハットだった。心身共に崩壊寸前だった自分にとって、マンションからいちばん近く、多少着衣が乱れていようとも、髪の毛がボサボサであろうとも、見て見ぬふ…

十三夜からのとろろ月見蕎麦

10月も終わり。熱海もだいぶ涼しくなってきた。色づいた柿の葉もだいぶ落ちてしまったが、そのおかげが野鳥の戯れが垣間見られて嬉しくもある。何が食べたいか不明なままつくった昼食はとろろ蕎麦。 生卵だとつゆが生ぬるくなるので、最近は温泉卵に切り替え…

豚とキノコと新生姜のあんかけうどん

ぎっくり腰の再来。 ソロリソロリと歩けるので、痛みの程度は中といったところか。 温泉に入り、スポールバン鍼打って、筋弛緩剤飲んで、ホッカイロを貼って、ゴロゴロと過ごしたものの、痛みがひかない。ぎっくり腰には筋弛緩剤は効かないことが判明。よく…

中華そうめんでつくる冷やし豆乳担々麺

星野物産の中華そうめんなるものの可能性を試している。 第二弾は冷やし豆乳担々麺。 具はシンプルな肉味噌、茹で卵、ネギ。 自家製麻辣は遊びのない辛さで。まずは肉味噌をつくる。 豚ひき肉の味噌炒め【炸醤肉末】(ジャージャンロウモー) 材料 豚ひき肉 …

冷やしたぬき蕎麦

「食品サンプルみたいだね。あっ、誉め言葉だよ」「いただきます」の前のひと言をどう受け止めたらいいのかは不明だったが、昼こしらえた冷やしたぬき蕎麦はうまかった。 うどんならきつね派なんだが、蕎麦だとたぬき派なのは、完全にマルちゃんの戦略に踊ら…

熱海製麺で食す、相模湾印の濃厚魚介ラーメン

伊豆山の魚屋・魚久で熱海製麺の生ラーメンをみつけた刹那、貯金を全額ひきおろす時がきたと確信した。 konpeito.hatenablog.jp冷凍貯金しておいたのは、チダイが7尾に、ホウボウが1尾のアラをこんがり焼いたものだ。熱海では金目鯛ラーメンが名物なので、チ…

初夏の薬味蕎麦

薬味蕎麦「椿の新芽を毛虫が食べにくるんですよ」 そう隣人が教えてくれた。我が家にも椿の木が4本、植わっている。移住するまでに時間がかかったから、すっかり巨大化しており、窓から見えるはずの初島をすっぽり隠してしまっている。毛虫も山ほどいるに違…

マン腸のペペロンチーノ

マンボウのペペロンチーノ未知との遭遇。熱海に移住してからは目を皿のようにして商店の棚をチェックしている。 目新しい食材に出会うのは楽しいものだ。「地物」シールが貼ってある魚と出会ったときのあの胸のときめき。時間も忘れて観察するのが移住後の新…

カレー粉でつくるカレーうどん

カレーライスとカレーうどん。あなたはどちらが好きですか? と問われれば、自分は断然カレーうどん派である。 かねてよりカレーうどんの立ち位置には疑問を抱いていた。我が家でのカレーうどんとは、カレーライスの翌日、もしくは翌々日にありつける、残り物…

ソーメン神7

素麺といえば「揖保の糸」の一択。 というのも、母の故郷は兵庫県。親戚が贈ってくれた夏の中元といえば、もれなく素麺かカルピス、ときどきゴーフルだった。トップ当選はカルピスだ。 カルピスが嫌いな子供が昭和にいただろうか。そもそもジュース類をあま…

ゴールデンキャビアのパスタ

古本屋にて二束三文で投げ売りされていた『改訂 調理用語辞典』が読み物としてなかなかに乙である。全国調理師養成施設協会が編纂したもので、和洋中、エスニック料理、食品や栄養、食文化など、調理師に必要とされるありとあらゆる知識を列記されており、写…

新「貧乏人パスタ」にセージとバターのパスタを内定

セージのバターパスタこれまで貧乏人のパスタといえばペペロンチーノとカッチョエペペが二大巨頭だと思っていたが、その上をいく(下か?)パスタを好んでつくっている。 セージとバターのパスタだ。 東京ではそれなりのお値段で売られていたセージだが、ここ…

梅流しうどんの効能

温梅おろしうどん師走だ。 師走だというのに、謎の腹下しで悶絶している。熱もなければ吐き気もなく、腹は痛いが腹は減り、食べればトイレに直行せざるを得ない事態が続いているので、食事の選択肢が限られてしまう。基本的には粥、白米、蕎麦、うどんで回し…

もどきナマコ素麺

もどきナマコ素麺と名付けたい家人は朝早くに出社したので、ランチはひとり飯だ。何を食べようかと布団にくるまりぬくぬく瞑想・・・・・・再び目覚めた時には太陽が天高くあがっていた。それにしても、暑い。ニュースいわく30度を超える地域もあるらしく、おおよ…

鴨せいろもいいけど、鴨南蛮も捨てがたい

鴨せいろはうまいが、鴨南蛮も捨てがたい。 このあたりのスーパーでは、鴨がよく特売になっている。しかも特売からすぐに半額になるという奇妙な現象が起きていて、そんな残った鴨を買い占めて翌日の昼食にするのがコロナ渦の楽しみのひとつになっている。鴨…

誰でもできる、うまい鴨せいろのコツ

かつて師匠がつくってくれた賄いのなかでも大好物だったのが鴨せいろ。もちろん正肉はお客様に出すものなので、我々が食べられるのは噛みきれないスジや脂の部分だった。だから正確にいえば「鴨なしせいろ」になっているんだが、それでもこの鴨せいろは侮れ…

省エネ紅天うどん

やむにやまれず、今年から紅ショウガは自分で漬けることになった。というのも、いまは実家から離れた土地に住んでいるからだ。毎年5月の終わりごろになると母の漬けた紅ショウガをもらい受けるのが恒例となっていたが、以前ほど気軽にいける距離でも状況でも…