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時速1kmの思考

豆腐

峠のスンドゥブチゲ

十数年前に恵比寿で働いていたころ、チャメというスンドゥブ専門店によく通っていた。記憶をたぐり寄せると、エッジの効いた辛さで具だくさん。ぐつぐつ真っ赤に煮えたぎっているが、スプーンを入れると透明感があり、さらりとすっきりしたスープだった。甘…

皮蛋豆腐の盛りつけ考察

皮蛋豆腐をググると多様なビジュアルが拝見できて胸躍る。四角い冷奴にのせる正統派皮蛋豆腐。 賽の目コロコロ系皮蛋豆腐。 ドミノ倒し系皮蛋豆腐 皮蛋と豆腐が区切られた所轄系皮蛋豆腐。 グチャ混ぜの白和え系皮蛋豆腐。 具沢山のビジュアル系皮蛋豆腐。こ…

厚揚げのゴーヤチャンプルー

「実は、ゴーヤチャンプルーは汁だくが好きなんだよね」 10年目にしてそう告白された。 なにかと味にこだわりがある家人は、毎食ごとに「今日の●●は~」と淀みない川のように批評するのが常だが、ゴーヤチャンプルーにおいてはなぜ10年も黙っていられたのか…

春子鯛の中落ちそぼろ餡かけ豆腐

茶碗蒸しよりイージーな自家製豆腐をアレンジここのところ茶碗蒸しが続いていたので、久々にアレをつくろうと思い立つ。以前も紹介した豆乳をつかった自家製豆腐だ。konpeito.hatenablog.jpこの自家製豆腐がいいのは、味付けなし、出汁いらず、適当に蒸せば…

抜かりなく手を抜いた、猛暑の冷奴飯

梅雨が終わって晴れ晴れしたのも束の間。次は暑くてどうにかなりそうだ。洗濯物を干していると太陽による強火の遠火にさらされ、顔がピリピリ傷む。四十路の肌は悲鳴をあげている。マッハで干し終えて、クーラーの効いた部屋でひと息つく。今日は家人が出社…

酒飲みによる、酒飲みのためのいなり寿司①

17歳という若さでタイトルをとった藤井棋聖。駒の動かしかたくらいしか知らないど素人でも、その時がくるのを手に汗にぎるほどの熱量で見守っていた。 いっぽうで、油揚げを盤に見立てニヤついている四十路は、もはや人生詰んでるのかもしれないな・・・・・・とぼ…

かりもち揚げ出し豆腐

大学を卒業して十数年。いまだに学食の揚げ出し豆腐が忘れられないのは、あのころがまだ眩い人生だったからなのか。 雪のように白い衣はカリカリなのに、噛むともっちりした食感。そこからつるりとした絹ごし豆腐が表れたかと思いきや、口のなかでふわりとと…

西興部村に捧げる、鹿肉麻婆豆腐

ラグー、ジンギスカンに続き、西興部村に捧げる鹿肉料理第三弾は麻婆豆腐。 konpeito.hatenablog.jp konpeito.hatenablog.jp麻婆豆腐は猪肉でもつくったけれど、ジビエと麻婆豆腐はとにかく相性がいい。 ところで、あとひとつで猪鹿蝶で役満なんだが、蝶の麻…

キッコーマンの無調整豆乳でつくる激うま自家製豆腐

数年前に旅した台湾でハマったのが豆花(ドウホア)だ。つるんと喉ごしの良い豆腐にフルーツや甘く煮た豆などをのっけて食べる台湾屈指のデザートである。普段デザートというものを食べない私でさえ、さっぱり軽やかな味に魅了され、帰国する頃には毎食後に…

マーボー豆腐は羊がいちばんウマい! 羊肉麻婆豆腐のつくりかた

八月最後の週末は、友人宅に招かれ持ち寄りエンド・オブ・サマー・パーティ。家主はカオマンガイをつくってくれるというので、エスニックに寄せて麻婆豆腐をもっていくことにした。これまで牛、豚、猪などさまざまな肉で麻婆豆腐をつくってきたが、いまここ…

【イノシシを食べる③】猪肉の麻婆豆腐

猪肉を使った料理のなかでいちばん気に入っているのが麻婆豆腐だ。豚肉よりも強い脂の風味を感じる麻婆豆腐は、やたら白飯かきこみたくなるパンチの効いた味である。麻婆豆腐の決めてとなる調味料、豆板醤は中華圏へいくたびに土産リストの筆頭にあがってく…

おふくろの味は白和えご飯

「うちのおふくろの味ってなんだった?」そう母にたずねたのは数年前。気づけば母もそろそろ70歳にとどこうとしている。60代半ばにサルコイドーシスという難病にかかかり、がくっと痩せて愚痴りがちだが、いまだ銀座へ出かけるとなると生気を取り戻す。どう…

深夜の小腹に効く! 豆腐の卵とじ

あと一品足りないとき、風邪気味のとき、呑んだあと、ダイエット中でも罪悪感なく食べられる最強の酒菜。 使う食材は豆腐と玉子だけ。こんなに経済的なつまみはない。 調理時間は4分弱。これを作りはじめてから冷蔵庫に豆腐は常備するようになった。 冷奴が…