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時速1kmの思考

食べる

【プロの技】味も歯ざわりも断違い! 料亭仕込みのキュウリの塩もみ

酢の物、ポテトサラダ、漬物……夏本番に向けてキュウリの出番が増えてくるわけだが、今日は板長が伝授する「料亭でのキュウリの下処理」を紹介したい。 料亭ではただキュウリを切って客に出すわけにはいかない。ひと手間かけることで普通のキュウリが極上のキ…

殻つき牡蠣の開けかたと、家で安全においしく食べる方法

兵庫県産の生牡蠣が手に入った。もちろん信頼できる魚屋仕入れだ。生でいけるというのでワイン売場へ直行しスパークリングワインも買った。 よし、今日こそ修行の成果を発揮するぞ!店でも牡蠣を大量に仕入れる時期があって、そのときは一日30個の牡蠣を開け…

酸味が苦手な人におすすめしたい、料亭仕込みの土佐酢

酢が苦手な人に食べてほしい板長の土佐酢 酢をつかった料理は、なぜか男性受けが悪い。遺伝子レベルで男性は酸味に弱いとか諸説あるが、たしかに酢を好む男性は周りでも少数派。 にもかかわらず板長の土佐酢は男性客の人気が高い。決定的な違いは、酸味がと…

【プロの技】薄造り

夕飯の買い出しを済ませて店に立ち寄った。ビールを飲み干し、汗がようやく引いてきたところでメールが届く。 「今日はメシいならい」おい! 思わず目の前にいる板長に愚痴ってみる。 「せっかくイワシ買ってきたのに、帰ってこないとさ」 魚の入った容器を…

【プロの技】鱧の串打ち

店では鱧落とし(湯引き)と同じくらい人気が高いのが鱧の照り焼きだ。どちらかといえば、通はこちらを食べる傾向にあるような気がする。でもまぁ、どちらも趣が違うし、どちらもうまいことには変わりない。 konpeito.hatenablog.jp今日は宴会。マダムたちの…

【プロの技】鱧の骨切りと落とし

板長が立派な鱧を仕入れてきた。 まだちゃんとした鱧を食べたことがない私に、驚きとなかば呆れ顔の板長が味見させてくれるという。 しかも目の前で調理してくれるというので、目を皿のようにして観察してきた。 鱧の骨切り 天板にごく薄塩をする。いざ、骨…

色よく仕上がるナスの揚げ浸しのコツ

ナスの揚げ浸しがむずかしいのは、揚げたナスの色が悪くなってしまうことだ。いかに美しい紫色を出すか、これがナス料理の真骨頂だろう。 こちらは色が抜けてしまった失敗作。いやぁ、目もあてられん。悲哀に満ちた色合いに食欲も吹っ飛んだ。これまで何度も…

食べる救急箱! 夏の薬味セットを保存しよう

夏の食卓には薬味がかかせない。 素麺、冷や奴に焼きなす。蒸し暑くなってきて無性に身体が欲するようになってきた。食べる都度に薬味を切るのがいちばんなのは言わずもながだけれど、頻度が高くなってくると数種類の薬味を毎度刻むのがついつい億劫に感じて…

料理は幾何学だ! 超簡単な螺旋切りで白瓜の雷干し

キュウリをはじめ瓜系を苦手としていたんだが、ある料理人と出会ったことでついに、白瓜が食べられるようになった。40年越しの快挙だ。 瓜嫌いの私でも「おいしい」と感じたその秘密は、雷干しだった。雷干しをすることで独特の臭みが抜け食べやすくなるのだ…

【二十四節気を食べるおうち八寸】小満の献立

2018年5月21日/太陽視黄経 60 度万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る(暦便覧) 南のほうから順次、梅雨入りに入っている。例年よりも梅雨入りが早まるという予報を耳にしていたが、雨こそ降らないものの空気は湿り気を帯びてきた。もう、そろそろだろ…

こんにゃくで刺身を引く特訓開始!

「ひさびさに見つけたよ〜、ひろこん!」 ちょっと興奮気味の板長は嬉しそうだ。ひろこんとは、広こん。つまり広島特産の刺身こんにゃくのことだった。その昔は、ふぐの調理師免許を取るときに、この広島こんにゃくで鍛錬を積んだという。たしかに、見習いが…

乾麺の蕎麦が劇的に美味くなる!  蕎麦の茹でかた・洗いかた・しめかた

市販の乾麺の蕎麦をいかにうまく食べるか ざる蕎麦は手打ちに限る! 乾麺はしょせん乾麺、生麺を超えることはない…。 たしかに、それはそうかもしれない。打ち立てにこだわるなら、自ら打つか、専門店へ出向くしかない。でも真の蕎麦好きなら、いつでもどこ…

【二十四節気を食べるおうち八寸】清明の献立

2018年4月4日/太陽視黄経 15 度万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧) 暑くなったり寒くなったり。この時期は何を着たらいいのかわからない。 ひょんなことから、和食店の厨房でしばらく働くことになった。毎日、刺身のツマをつくっ…

【二十四節気を食べるおうち八寸】春分の献立

2018年3月21日/太陽視黄経 0 度日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧) 3月25日、目黒側沿いの桜は満開だ。 みな顔を上げて歩き、ときどき立ち止まっては、また歩き出す。下をむいている人はほとんど見あたらない。しかめっ面をしている人もいない。桜のも…

【二十四節気を食べるおうち八寸】啓蟄の献立

2018年3月6日/太陽視黄経 345 度陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧) 啓蟄という時期は面白い。面白いほどに、空気が春めいてくるのがわかる。ほとんど家から出ることのない私でさえ、ちょっと出かけてみようかという気分になった…

見た目だけじゃなくて意味がある、菊花かぶの塩水漬け

菊花かぶは甘酢漬けにするのが定番だけど、塩水漬けも悪くない。甘酢もうまいんだが、どうしても売れ残ってしまうからだ。 ところでわざわざ菊花に切るメリットは見た目の美しさがひとつ、そして早く漬かるという嬉しいオマケもある。小さなかぶを使うと、野…

【二十四節気を食べるおうち八寸】立春の献立

2018年2月4日/太陽視黄経 315 度春の気たつを以て也(暦便覧) 立春寒波に世界同時株安。選手たちが華々しく活躍する平昌オリンピックの裏では国家間のきな臭い駆け引き。春の前の嵐といったところだろうか。三連休の最終日、君津に住む友人を訪ねた。カメ…

【二十四節気を食べるおうち八寸】大寒の献立

2018年1月20日/太陽視黄経 300 度冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也(暦便覧) 1月21日。日本中が寒波に襲われ、東京でも初雪。昼ごろから猛烈に降り出した雪はあっという間にテラスのテーブルに積もっていった。ベランダから見える桜の木も白く凍っ…

【二十四節気を食べるおうち八寸】小寒の献立

2018年1月5日/太陽視黄経 285 度冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也(暦便覧) 慌ただしい正月も終わり、ほっと一息。今年は三が日のすべてを親戚の家で過ごしたので、お節料理も簡略版だった。 それにしても、野菜が高い。白菜、キャベツ、大…

【暮らしの道具】今日から私も天ぷら職人! 南部鉄器・岩鋳の揚げ鍋

餅は餅屋天ぷらには天ぷら鍋 最近、よく天ぷらを揚げるようになった。そう、ついに、ついに揚げ鍋を買ってしまったのだ。この境地に達するまで、かれこれ五年もかかったことになる。いま思えば、「なんでもっと早くに決断できなかったんだろう?」という後悔…

ソースで広がるチキンソテーの世界

初出:2017.11.01 更新:2018.01.18 ナムチム(Nam Chim)ソースを追加先日チキンソテーについて書いてみたわけだが、ソースに関しては書き足らなかったので別記事にしてみる。 konpeito.hatenablog.jpまだまだ増えるだろうが、毎日チキンソテーだったとして…

ムール貝の下処理

The Sea Shore, by William S. Furneaux先日魚屋で見つけたのは青森県産のムール貝。大きさはまちまちだが、生で手に入るとなれば買うしかない。 国際的知名度はトップレベルなのに日本の巷ではあまり見かけることのない活ムール貝だが、実は国産の旬は広島…

【二十四節気を食べるおうち八寸】寒露の献立

2017年10月8日/太陽視黄経 195 度陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧) 寒露にはいり数日はヨーロッパの夏のようなカラッとした陽気。12日の東京は最高気温が30度に届く勢いだったので日中はTシャツで過ごしていた。この様子ならまだいけ…

【脱力系農業】初心者が育てるべき野菜No.1は、ベビーリーフだ!

野菜が高くても大丈夫ベビーリーフは家計を救う! 八月の東京は連日の雨。全国的にも日照時間が少なかったようで、野菜、特に葉物が高騰していた。いつもなら野菜を手に取り、値段をにらんだあげく棚に戻すことも少なくなかったが、今年はちょっと違った。 …

夏の旬魚、タカベを蒸す

天気のすっきりしない八月のある日、見慣れない魚と出会った。手の平から顔と尾がはみ出すくらいの小さなヤツで、ぽってりした体には黄色い線がはいっている。そのつぶらな瞳に思わず敬称をつけたくなってしまう、その名も「タカベ(鰖)」さん。『日本食材…

ポテンシャル高し! 宮古島の島野菜を料理する

宮古島で必ず立ち寄るのがあたらす市場。島じゅうから集まった新鮮な野菜はもちろん特産物や弁当、総菜にパン、まだパッキングされていない出来たての豆腐など、ありとあらゆる宮古食材が集まってくる島の台所だ。今年も例外なく、もはや本来の目的を忘れて…

プロ直伝。簡単に美しく里芋を六方むきする

六方むきは対角をむけ 師と仰ぐKさんがつくる小芋の炊き合わせが好きだ。上品な出汁を含んだちょうどいい塩気の小芋、散らされた青柚の皮が清々しい。なにより六方にむかれた寸分違わぬその姿に、毎度ため息がでる。料理は見た目だ。見た目が八割だ! 美し…

宮古島を思い出す、夏に食べたいおやつ

台風15号が発生したようで、進路予想図によれば週末には強風域にはいる。一気に秋がやってきてしまいそうで少し寂しい。 宮古島にいたのがもう何年も前のことのように感じられる。実際にはほんの二カ月前のことなんだけど、天気にも恵まれ、食事も海も空も雲…

朝食をとると調子が狂う

朝食は食べない主義なんだが、腹が減って目が覚めたある朝のこと。 連日、海外の友人を連れて慣れないアテンドをしていたからかなり疲れていたはずなのに、いったいどうしてしまったんだ。白米を炊いてみそ汁をこしらえていると、背後に人の気配がする。 「…

不老長寿の島野菜、ハンダマ

不老長寿の葉、ハンダマを存分に喰らう 昨年の夏、沖縄の読谷村を旅したときに衝撃を受けた食材、それがハンダマだ。 表は濃い緑、裏が赤紫色の葉は肉厚で、独特の苦味が特徴。シンプルなビネグレットをかけて生で食べたのだが、その野性味溢れる苦味がクセ…