2021-01-01から1年間の記事一覧
温梅おろしうどん師走だ。 師走だというのに、謎の腹下しで悶絶している。熱もなければ吐き気もなく、腹は痛いが腹は減り、食べればトイレに直行せざるを得ない事態が続いているので、食事の選択肢が限られてしまう。基本的には粥、白米、蕎麦、うどんで回し…
クリスマス。そうだ、三杯鶏(サンベイジー)をつくろう ローストチキンの記事の閲覧数が跳ね上がっていて、はて何ごとかと首を傾げていたところクリスマスイブであったことを思い出した。引きこり生活が板につきすぎてそういう晴れがましいイベントとはすっ…
翡翠銀杏地獄の銀杏割りから数日後、銀杏割り器が届いたので、まだ在庫があるというのに慌てて真鶴へ遠征、フレッシュな銀杏を手に入れた。フレッシュといっても果肉を取り除いた核の部分である。はるか昔は、イチョウ並木のど真ん中に居を構える祖母と銀杏…
モノが捨てられない質が災いしてか、もしくは「ないならないなりに」という親の教えが染み付いているせいか、モノを買うときは吟味に吟味を重ねすぎて無為に時間ばかりがすぎていく。石橋を叩きまくったあげく渡りそびれるタイプだ。「あったら便利かもしれ…
地獄の銀杏割り秋晴れの日曜日の昼間、ようやく重い腰を上げる。一週間前に購入した銀杏を、いいかげんどうにかしないとマズイ。家人は昨晩アイスホッケーに興じるため東京へ向かい、翌日は午後から上野で草野球。帰宅すると寝る時間がないから都内で野宿す…
茶碗蒸しよりイージーな自家製豆腐をアレンジここのところ茶碗蒸しが続いていたので、久々にアレをつくろうと思い立つ。以前も紹介した豆乳をつかった自家製豆腐だ。konpeito.hatenablog.jpこの自家製豆腐がいいのは、味付けなし、出汁いらず、適当に蒸せば…
ノドグロ飯近所の魚屋で見つけたのは島根県産のノドグロ。普段は手がだせない高級魚が、あろうことか4尾で400円だ。ラスト2パックだったが、残っていたことがミラクルである。それにしてもなんだか既視感があるノドグロだ。 はるか遠い夏祭りのある日、友人…
【秋の炊き込み飯祭り】カマス飯今日も今日とて、買い出しだ。 が、今日はちょっとだけいつもと違う。湯河原まで足を伸ばしたのだ。 というのも、熱海に家を買ってしまったからだ。昭和8年築の平屋で、海ビューつき、茶室つき、温泉つき、という変わった物件…
山うにとうふ「珍味が食べたくなる」という謎のワクチン副反応で衝動買いしてしまった「山うにとうふ」。本当にウニの味がするのか期待先走るところだが、ここは平常心で臨むべくまずは説明書に目を通す。 これは豆腐の味噌漬けである。 壇ノ浦の戦いで滅び…
イチジクの白和え起床。また正午を超えてしまった。人生にたとえるなら四十代は正午、五十代は黄昏だとある心理学者が言っていたが、なんだか意味をはき違えて実践している気がしないでもない。家人がいれたコーヒーはすでに冷え切っていたので、温め直しに…
熊本のごちそう「山うにとうふ」2回目のワクチンを打ち終えた。 会場は前回と同じく横浜の集団接種会場だ。5時半の予約で偶然にも一番乗りの席に通され、滞りなく事務的な手続きを終え、白い布で仕切られた問診ブースに招かれる。「どうもこんにちはー!」 …
もどきナマコ素麺と名付けたい家人は朝早くに出社したので、ランチはひとり飯だ。何を食べようかと布団にくるまりぬくぬく瞑想・・・・・・再び目覚めた時には太陽が天高くあがっていた。それにしても、暑い。ニュースいわく30度を超える地域もあるらしく、おおよ…
家庭用の冷蔵庫が2台あるとたいへん便利な反面、デメリットもある。なにをどこにいれたか、管理しきれないことだ。そういう繊細な性格を持ち合わせて生まれてこなかったのだ。 不覚にも、先日は冷蔵庫の奥底からカッテージチーズが現れた。賞味期限が迫って…
飯のお供に紫蘇の実二日酔いの朝のことだ。茶碗がたったひとつ、シンクに転がっていた。なんだこれは? 流行りの座敷童か? まったく身に覚えがないが、茶碗は自分専用のものなので、家人の仕業ではないようだ。いったい何を食べたのだろう? バグった脳みそを…
一回目のワクチンが終了した。横浜市の予約サイトはコロナ禍の生活なかでいちばんストレスフルかつ残念な出来映えだった。 よく政治家が、国民にご不便をおかけして申し訳ないと陳謝しているが、このサイトは最たるものだと思う。これでデジタル庁を立ちあげ…
しめサバを好きになったのは、30代もなかばすぎたころだ。 兵庫の山奥に住んでいた祖母は、かつて年に数回サバの棒寿司を送ってくれた。きっと得意料理だったんだろう。いや、もしかしたら東京で暮らす母の好物だったからなのかもしれない。田舎ならではの気…
幼少のころからサンマよりカマスに肩入れしていた。サンマを買おうとする母をなんとか思いとどまらせるべくあの手この手で引き留め、それでもダメならなんとか自分の分だけでもカマスにしてくださいと懇願するほど、私は生粋のカマス派である。サンマの放つ…
鴨せいろはうまいが、鴨南蛮も捨てがたい。 このあたりのスーパーでは、鴨がよく特売になっている。しかも特売からすぐに半額になるという奇妙な現象が起きていて、そんな残った鴨を買い占めて翌日の昼食にするのがコロナ渦の楽しみのひとつになっている。鴨…
かつて師匠がつくってくれた賄いのなかでも大好物だったのが鴨せいろ。もちろん正肉はお客様に出すものなので、我々が食べられるのは噛みきれないスジや脂の部分だった。だから正確にいえば「鴨なしせいろ」になっているんだが、それでもこの鴨せいろは侮れ…
さっさと仮住まいから脱却したい思いとは裏腹に、新居探しは難航している。 土地勘のある宮古島とかグアムなんかに移住してみたいが、家人の仕事の状況からしてさすがにそこまでは踏み切れず、とにかく東京へのアクセスがよいところ、海が見えるところ、安く…
やむにやまれず、今年から紅ショウガは自分で漬けることになった。というのも、いまは実家から離れた土地に住んでいるからだ。毎年5月の終わりごろになると母の漬けた紅ショウガをもらい受けるのが恒例となっていたが、以前ほど気軽にいける距離でも状況でも…
梅雨入りしそうでしない5月某日。 「そろそろ冷やし中華が食べたいなぁ」とつぶやく家人。個人的見解だが、「冷やし中華はじめました」は梅雨明けがふさわしい。あれは座っているだけでもじっとり汗ばむ夏日に食べるもので、からりと爽やかな五月晴れには似…
照宝の丸いまな板 24cm仮住まいの台所で難儀しているのは、作業台が狭すぎることだ。シンクとガスコンロの間が30cm弱。愛用していた木のまな板は半分以上はみ出してしまう。作業台が狭いかわりにシンクが広いこの台所にはシンクに渡しがけできるプラスチック…
根三つ葉スーパーの一角にある地元農産物コーナーを巡るのがお勤めとなっている昨今だが、まさか根三つ葉があるとは思わなかった。年中出回っている糸三つ葉と違って、茎が太くて白いのが特徴だが、これは栽培方法によってこの違いが見られるようで、葉っぱ…
山田工業所 打ち出し 中華鍋 27cm中華の達人を目指し、リバーライトの炒め鍋(30cm)を使い始めてはや8年ほどがたつが、わけあってこのたび、2台目の中華鍋を導入することになった。konpeito.hatenablog.jpその大きな理由のひとつとして、加齢があげられる。…
引っ越し直前にやってきたセブの古い圧力鍋祖母の遺品を整理したときに発掘された圧力鍋をもらい受けた。 三人の男児を育てきった祖母は料理をするほうではあったが、この圧力鍋はほぼ新品に近い状態で、付属品すべてがそろう完品だ。そもそも私は圧力鍋とい…
天候が悪い日、そして市場が開いていない日に地元のスーパーに並ぶのは、宮城産の皮なしタラ。そんな日の夕飯はフィッシュ&チップスのフィッシュに決まりだ。イギリスの、飯はまずいし天気も悪いのは長いこと世界の定評であったから、旅先にイギリスを選ぶ…
香川のうどん粉「さぬきの夢」でつくる餃子の皮がたいへんおいしいと紹介したのはもう二年も前のことらしい。konpeito.hatenablog.jp 木下製粉 【お試しセット】うどん粉 2種 2kg(1kg×2袋) (小麦粉・中力粉) と 打ち粉150g セットメディア:相変わらず餃子を…
マグロめかぶ丼マグロの切り落としに出会うと秒速でカゴに入れてしまいがちな人生だ。先週末に三崎港で求めた本マグロの切り落としパックも、大トロ、中トロ、赤身などバライティに富んだ部位がはいっていて、たいへん満足のいく夕食となった。ただごくまれ…
どうやって焼けばいいんだ!? 猫に食べられないよう冷蔵庫に隠しておいたホットドッグ用のコッペパンは、すっかり冷えきってしまったうえに、固い。もともと食パンや好物のイングリッシュマフィンは、台所に備え付けてある魚焼きグリルで焼いているが、高さの…