マグロの切り落としに出会うと秒速でカゴに入れてしまいがちな人生だ。先週末に三崎港で求めた本マグロの切り落としパックも、大トロ、中トロ、赤身などバライティに富んだ部位がはいっていて、たいへん満足のいく夕食となった。
ただごくまれに「切り落とし」を通り越して「切れ端」が混入している場合がある。切り落としを買っている時点で形など気にしてはいないが、どちらかといえばネギトロ寄りの形状で、かといってネギトロにするほどの分量もない。
曲がりなりにも立派な切り落としと一緒に盛ってしまえば、拭いきれない訳あり感が丸出しになるので、切れ端は醤油漬けにして持ち越すことに決めた。
翌日、家人が出社した隙を狙いマグロの状態を確認。いい感じで漬かっている切れ端をさらに細かく刻み、めかぶと混ぜる。マグロにしっかり味が入っていたので、めかぶに付属していたタレは様子をみて加えた。茶碗に冷や飯をよそい、めかぶマグロをかけ、針生姜を添える。
切れ端も捨てたもんじゃない。
あからさまにマグロよりめかぶの占める割合が高いにもかかわらず、やはりそこは本マグロの意地なのか、しっかりと存在感を発揮。「いい仕事してますね〜」とおもわず茶碗に口をつけてかき込む。良質の脂ととろとろのめかぶがサラサラ胃へと流れ込んでいく爽快感。
梅昆布茶をすすって昼飯終了。
めんどくさいことはしない、これぞひとり飯の鉄則。
めかぶマグロ丼
材料
めかぶ | 50g | 市販のパック |
漬けマグロ | 少量 | 醤油とみりんを1:1の割合で前日に漬けたもの |
ショウガ | 適量 | 千切り |
白米 | 好きなだけ |