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時速1kmの思考

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

神の紙カツ

「生姜焼き用」と称して売られている豚肉は、生姜焼きにするには厚すぎるというのが家人の見立てだ。なぜスーパーがこの3mmくらいの厚さを生姜焼き用に推しているかは不明だが、「生姜焼きは吹けば飛ぶようなボロボロのこま肉が最強」だと譲らない。生姜焼き…

白石もろきゅうりの発酵ピクルス

はたして白石もろきゅうりで発酵ピクルスはできるのか!?ガーキンキュウリが出回る頃合いに八百屋に頼んでおいたのが今年の6月のことだ。その前年は、見た目がガーキン種に似ている、出自不明の短小な、若どれ国産キュウリで発酵ピクルスを仕込んだが、これが…

一挙両得 あさり飯とネオ深川飯

新旧・深川飯家人の父が江戸の文化、風物、経済などに造詣が深いこともあって、当時の食関連の本を大量に譲ってもらった。ザッピングしながら眺めているが、日々新しい発見があって楽しい。深川飯の話をしよう。 いまでは駅弁に給食に冷凍食品にと、江戸時代…

まるでカツ煮? 厚揚げの卵とじ

カツ煮もどき定食2日連続で肉肉しい献立(一昨日はジンギスカン、昨日はすき焼きと、どうかしている)だったので、一人飯は精進しておこう。八百屋が隠密に横流ししてくれる熱海のてづくり厚揚げを、ネギと卵でとじる。賞味期限が2日と短いので、半分残して…

味醂であっさり柚子大根

「漬物は塩だけが最上」と頑なに信念を曲げない男、それが家人である。白菜漬けも、大根漬けも、柴漬けも、梅干しも、原料は塩だけのものを好むので大変に面倒くさい。 このご時世、塩のみで漬けた漬物を探すのはハードルが高い。砂浜で落としたコンタクトを…

あんかけ卵とじうどん

あんかけ卵とじうどん【プレーン】朝、玄関に出て腰をかけ、ふと空を見上げると、胸壁に香箱の猫がいた。黒い鼻に薄茶の斑があるキジトラ猫だ。まだ小さい。一歳にとどいてないだろう。じっと動かない。この距離でこちらに気づいてないんだろうか? 「おーい…

今宵は江戸飯。冷えても旨い大根の菜めし

菜飯に刺身、柚子大根、おでんを添えて、今宵は江戸飯江戸の庶民に愛された菜めし。青菜は小松菜、春菊、京菜、嫁菜、大根や蕪など、緑葉であればなんでもいい。 『たべもの江戸史』によれば寛永の頃(1624年~44年)には、菜めしと豆腐の田楽がセットになっ…

鶏肉とひよこ豆のスープ

何が食べたいかわからないけど、なんだが優しい味わいのものが食べたいと適当に作ったら思いのほか好評だった鶏肉とひよこ豆の煮込み。汁だくにしてメインに据えた。縦長の土鍋に玉ねぎとニンニク、焼いた鳥、完熟トマト、バター一欠片、湯がいて冷凍してお…

インパクト勝負の冬の鍋、砂鍋獅子頭(大肉団子の土鍋煮込み)

砂鍋獅子頭砂鍋獅子頭。「シャーグゥオシーヅトウ」と発音する、中国の家庭的な土鍋料理だ。 この料理のポイントは、揚げた大きな肉団子が4つ入ってることだ。獅子はライオンを意味するが、四子(スーツー)と獅子(シーヅ)をひっかけた洒落ネーミングらし…

かりそめのたこ焼き

かりそめのたこ焼きマックスバリュ熱海店の入口ではいつもなにかしらの小規模な催事が行われているが、月一くらいで辻売りしているたこ焼きはもはやテロ認定すべき代物だ。夕飯の買い出しという任務を一瞬で忘れさせる、ソースの焼けるあの凶暴な匂い。艶め…

エリンギでジェネリック松茸ご飯

ジェネリック松茸ご飯「こないだ久々に築地いったらさ、松茸がでてたよ。送ってあげたいと思ったんだけどさ、高くて手がでねーよ。悪いねぇ、"思った"だけで」 御年74歳の師匠から電話をもらったのが10月の終わり。師匠を招いて河豚と松茸を食べる会を催した…