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時速1kmの思考

焼く

オリンピックとチキンティッカ

唐揚げ用にカットされた鶏もも肉が半値で手にはいらば、すぐさまチキンティッカ化する夏だ。 昨日からパリオリンピックがはじまり、毎度のことながら柔道は初日からハイライト続きになるため、飯をつくるにも食べるにも時間が惜しい。「オリンピック期間中は…

梅雨明けは窓ふきとドライトマト

梅雨明けのToDoは、窓拭きだ。雨跡がこびりついた窓からの相模湾の美しさは2割減といったところか。 まずは海側の8枚を念入りに吹き上げる。蒸し暑いが風があるだけ御の字だが、髪染めをしながらの作業だったので、汗でヘナがこめかみから流れ落ちてくる。窓…

あしたか牛の炙りカルパッチョ

炙りカルパッチョ熱海の梅雨は恐ろしい。数カ月前に切ったとおぼしき庭の草木は、ぐんぐうんと伸び、和室の窓をあけると、そこは雑木林であった。青い柿の実はいつのまにか子猫の頭ほどになった。切っても切っても伸びてくる恐るべき生命力に、もう丸腰では…

鶏せせりのキジ焼丼

半額で手に入れたセセリ。翌日の昼は親子丼に内定していたが、急に気が変わり、キジ丼風に。炒り卵をつけたら、結局のところ親子になっていた。本来なら肉にタレをかけながら焼いて飯にのっける食い物だが、今回はフライパンで一気に仕上げていく。 タレは師…

イドニッシュオムレツ

熱海に移住して2年目。2月までにはやることがある。庭の木の剪定だ。 去年はびびりすぎて九分刈りにとどめたせいか、夏を迎えるころに庭はジャングルと化した。ジャングルは天国なのだろう。虫も鳥も動物もひっきりなしに現れ、人生を謳歌していた。生半可な…

メカジキのカマのロースト

朝いちばんで確認すべきこと。それは今日の魚の仕入状況だ。 伊豆山の魚屋・魚久は毎朝欠かさず、水揚げされた魚や手作り惣菜をSNSで公開している。 12/9も掘り出し物がずらり並んでいた。せいこがに400円、メカジキ一切れ250円、カマ1個500円。 「今日は魚…

リハビリのローストチキン

リハビリのローストチキン熱海に移住するさいに台所の設備を一新した。 ガスコンロはノーリツの+Doに即決だった。というか、五徳つきのコンロはノーリツとリンナイしか販売しておらず、選択肢が限られていたのだ。五徳は鍋の仮置きもできるから便利なんだが…

鰯の肝を喰う

8月6日、熱海。 朝から雨と晴れが拮抗している。夕方になると、水面のあちらこちらがふんわり浮いていた。雲の影響だと思うが、淡くてとてもいい。2ヶ月ぶりに伊豆山の魚屋、魚久へ。五月から店舗のリニューアルをしていたうえに、我が家も車がない時期が重…

レッドカレーペーストでつくるタイ風つくね

タイ風つくねタイカレーの素はレッドとグリーンを常備している。推しはメープロイの物だ。 特にレッドはさまざまな料理の隠し味をして使えるやつで手放せない。今回は鳥の挽肉と混ぜている。いわゆる、つくねだ。タイには、魚のすり身を揚げ焼きしたにトード…

ピザ風ポークソテー

移住して半年が経つが、いまだ開かずの段ボールが数箱残っている。収納の目途がたたないまま、とりあえず和室にと放置していたのが運の尽きだった。畳に青カビが発生していたのだ。腐海に沈んだ和室に立ち尽くし絶句。もう一刻の猶予も許されない。 猫を隔離…

車麩で肉汁じゅわる。ノスタルジックなハンバーグ

熱海の売りのひとつは昭和レトロである。 昭和に生まれ、平成、令和と過ごしてきたいわゆる氷河期世代の自分にとって、熱海のレトロ具合は自分の過ごした昭和よりもだいぶさかのぼっているので、ノスタルジーを十分に享受できているわけではないかもしれない…

アルミパンで魚の皮をキレイにパリパリに焼く方法

キンキのアクアパッツァアルミパンでアクアパッツァをつくると、魚の皮がはがれてしまい見た目がボロボロになって困るという記事を書いたことがある。 konpeito.hatenablog.jp当時はその解決策を4つほど提案していたが、このほどもっと完璧なやり方を見つけ…

羊の串焼き

目的もなくスーパーをふらつくとこういうことになる。 ソテー用のラム肉が半値まで落ちているのだ。 厚みは2cmほどか。しかも残り2パック。ややドリップがでてるものの黒ずんだところもなく、悪くない。いや、上等上等。そうして不用意に買ってしまったラム…

セージ香る皮なし自家製ソーセージ

セージの語源は、ラテン語で「救う」を意味する「salvere」からくるそうで、古代から万能薬として珍重されてきた。 集中力や記憶力を高めたり、虚弱体質、筋肉痛に効果があり、強壮剤としても使われてきたようだ。コロナ予防という名目で、極力外出も避けて…

渾身の焼鮭

「鮭の皮の焼き方がいつも甘いんだよ」 イラッとしながら"いつも"聞こえないふりを貫いて数年は経過している。そもそも魚・肉全般の皮を苦手としている自分にとって、鮭の皮をパリパリに焼くこと自体、あまり興味のないの人生だった。アイヌの人々は鮭を「カ…

生鮭を塩鮭に

焼いた塩ジャケとご飯が食べたいという家人の要望を受け、近場のスーパーへ走る。海洋深層水仕立てが売りの塩ジャケはペラっとした切り身二枚で600円。野菜も高騰するなか、青息吐息である。海洋深層水が塩ジャケにどのような作用を与えるのか不明のまま、ふ…

バスク風あさり飯

「シールがついている品はどれでも3つで1000円」 という文句に誘われて、引きよせられるように駆け寄った鮮魚コーナー。目を皿のようにして片っ端から高速で商品と価格をチェックしていく。 店側としても収益を確保すべく、たいしてお得でもない品もまんべん…

トウモロコシのスフォルマート

今年はトウモロコシが安いので、買ったらまとめてピュレにしてしまう。相変わらず在宅勤務は続いているので、ほとんどはコーンスープになって胃へ流れ込んでしまうが、コロナですっかりご無沙汰していた友人が遊びにくることになり、スフォルマートを前菜に…

シトロンコンフィを使ってモロッコ風羊のロースト

いつもなら生のレモンの皮と果汁でマリネする羊肉だが、シトロンコンフィの漬け汁を使ってみることにした。悩ましいのが、このシトロンコンフィの塩分濃度がわからないので、どれくらいの分量が適切か、ということ。わからないならやってみるしかないので、…

ワサビでガツン! 肩ロースのポークソテー・赤ワインソース

緊急事態宣言を受けて、心身に変化が表れている人が少なくない。 たとえばMさん。朗らかで、誠実で、マグロのように昼夜動き回るような快活な女性だが、ストレスからくる帯状疱疹を発症してしまったそうだ。思わず声をかけたが、「私はそんな繊細なタイプじ…

家飲みに鉄板はテッパン!? 大和芋の鉄板焼き

外食をしなくなってそろそろ一カ月。なんでもいいから誰かがつくってくれた飯が食いたい〜〜! と発狂しそうなところを、深呼吸して胸の内にそっとしまい込む。そろそろ献立の組み立てが苦痛になってきたのさ。野菜も枯渇しかかったころ、冷蔵庫の隅に転がっ…

人力ミニ・ドネルケバブ

本場トルコから飛びだして、いまや世界のファストフードとしての地位を獲得したケバブ。日本でも首都圏を中心にケバブ屋がかなり増えたが、その多くはドネルケバブだ。巨大な肉の塊が店頭でぐーるぐーると回っている姿は壮観だ。あのデカイ肉の塊が、もとも…

館ヶ森高原豚のタリアータ

タリアータはレアに焼いた牛ステーキを切り分けたイタリア料理だが、うちは豚肉でつくることが多い。経済的な理由もそのひとつだが、タリアータ(Tagliata)は「薄く切る」という意味だから、豚肉でつくってもタリアータには違いないだろう。ただし、衛生面…

マサ粉でつくる自家製コーントルティーヤのコツ

苦節7年、ようやく納得のいくトルティーヤが焼けるようになってきた。 ここでいうトルティーヤとは、スペインのオムレツでなく、メキシコで食べられている薄型パンのことである。どちらも「tortilla」と綴るのでややこしいんだが……。 とにかく、長いこと失敗…

カレイとじゃがいものオーブン焼き

小ぶりのカレイが3尾500円。何かの間違いかと「これ、値段あってます?」と魚屋に確認してしまうほどの破格。 カレイといえば醤油の煮付けがおふくろの味だが、我が家の定番はオーブン焼き。理由は、簡単だからのひと言に尽きる。 淡泊な魚だからオリーブオイ…

薄切り豚バラ肉のポルケッタ風

今週は暑くなると聞いていたから、さっぱりしゃぶしゃぶにでもしようかと豚バラの薄切りを買っておいたんだが、そんなときに限って気乗りがしない。 たしかに夏の陽気なんだけど、空気はカラッとしていて、まるでヨーロッパにいるような気分。一年で一番好き…

骨つき鶏もも肉のローストチキンをパリッとジューシーに焼く

いつか自分で店を出すなら、ローストチキンの店にしたいと思うほど、ローストチキンが好きだ。こんがり焼けた丸鶏はなんだか野性的でたまらない。大人数で肉を囲むシチュエーションも好きだし、切り分ける瞬間のハラハラ感、うまく焼けたときの達成感もあい…

巣ごもり風チキンソテー

相も変わらずチキンソテーは定番飯。定番だからこそ飽きがこないように、日々新しいソースを模索している。 最近はまっているのは、巣ごもり風チキンソテー。ピリ辛のポン酢と紫蘇の香りがアクセント。牛のたたき卵黄ソースでも紹介したが、ポン酢と卵黄は相…

厚切りポークチョップをピンク色に焼く「3・5の法則」

群馬産のポークチョップは厚さ3cm、重さ320gとなかなかの大物だ。 こんなときに低温調理器があればなぁ…いまだ購入にいたらず買う買う詐欺状態。ないものを悔やんでも仕方ない。ではこの豚肉をどうやってピンク色に焼くか? 豚肉のソテーはいつもフライパンを…

カブの葉と豚肉の焼き餃子

葉つきのカブがあまりに立派だったので、塩もみしたり、炒めたりして毎日食べていたんだが、さすがに飽きてきた頃に思いついたのが餃子の餡。とても歯触りのよい焼き餃子になった。 βカロテン、ビタミンB1、B2、ビタミンCなどを含むカブの葉は栄養満点。冬の…