サゴチが手に入ったのでSNSで紹介してみると、九州の延岡(宮崎県)に在住しているイラストレーターさんが返信をくれた。彼女の住む地域では「さごし」と呼んでいるというのだ。
SNS上で議論していくうちに、どうやらざっくりわけて関東ではサゴチ、関西ではサゴシと呼んでいることがわかった。どこからが関西、どこまでが関東といった議論はやめておこう。どちらもサワラの若魚であることは間違いない。
「サワラ(鰆)」の名を冠するには全長70cm以上の成魚でなくてはならず、約50cm以下のサワラはサゴチ、サゴシとして魚屋に並ぶのだ。
「サゴチはサワラの子供ですよ!」という魚屋の手書きポップ広告もむなしくかなり売れ残っていた。これはサゴチをもっと世に広めなければ! という妙な使命感に燃えてこの記事を書いている。さっそくサゴチを使った手抜き料理を紹介したい。
サゴチのグリル
ガーリック紫蘇バターソース
材料
サゴチ(サゴシ) | 半身 | 一人分の大きさに切る |
塩 | 適量 | |
無塩バター | たっぷり | |
ニンニク | 1〜2片 | みじん切り。ニンニクパウダーでもいい |
紫蘇 | たっぷり | 千切り |
スダチ | 4枚 | 薄切り |
つくりかた
- サゴチの切り身に飾り包丁を入れ、強めに塩をしておく。
- バター柔らかく練って、ニンニク、バター、紫蘇を入れてよく混ぜておく。※ガーリック紫蘇バターをつくらない場合はそのままのっけても構わないが、多少紫蘇が焦げやすくなる。
- サゴチにガーリック紫蘇バターをたっぷり塗る。※写真はガーリック紫蘇バターを省いた版
- 230度のオーブンで5〜7分焼く。5分焼いたらいちどオーブンからとり出し、天板に溜まったバターを塗るとさらにいい。
- サゴチを皿に盛り、追い紫蘇、バターソースをかけ、スダチの薄切りを切り身にのせたら出来上がり。