トウモロコシの天ぷらにはトラウマがある……火傷だ。
夏の盛り、タンクトップ一枚でトウモロコシの天ぷらを揚げていたときのこと。トウモロコシが突然大爆発して油が飛び散り、右顔面と腕に多量の油をかぶってしまったのだ。その数日後には宮古島の海に潜っていたのだが、とにかく顔に塩水が染みて、もう2度とトウモロコシの天ぷらなんて揚げるか! と心に誓ったのだ。
ところがそんな誓いはどこへいったのか、性懲りもなくまたトウモロコシの天ぷらを揚げているんだから人間とは学習しない動物である。
ただしもう火傷はこりごりだ。そこで今日は板長に伝授されたトウモロコシの天ぷらを爆発させない方法を二つ紹介したい。
もう破裂しない!
安全にトウモロコシの揚げるには?
身に穴を開ける
生のトウモロコシを揚げる場合は、粒の一つ一つに金串で穴を開けておけば破裂しない。
金串を数本まとめ拍子切りした大根にさして長さを調節し、ひたすらトウモロコシに穴をあけていく(針打ち)わけだ。かなり根気のいる作業だが味は折り紙付きである。
蒸す
もうひとつは、あらかじめトウモロコシを蒸すか茹でるかして加熱しておくことだ。
今回は後者を紹介したい。というのも、まだトラウマが払拭しきれていないからだ。
トウモロコシの天ぷらのつくりかた
トウモロコシを桂むきする
三等分する。
横列4粒を基本にして桂むきしていく。
コツは、あまり根本まで深く切ろうとしないことだ。白い部分を残すくらいの余裕をもてば必ず成功する。
形を崩さないようにバットに並べておく。崩れてしまったらかき揚げにしてもいいし、サラダに流用したっていいが、大きく割れた場合はなんとなくひとまとめにして揚げてしまえばくっつく。
基本の天つゆのつくりかた
塩で食べても十分うまいけれど、天つゆにつけて食べるとまた格別。基本の天つゆの配合は4:1:1だ。
鍋にすべての材料をいれて一煮立ちすればできあがり。
天つゆ | 出汁:みりん:醤油を4:1:1で配合 | |
出汁 | 120cc | 出汁のとりかたはこちら |
みりん | 30cc | |
薄口醤油 | 30cc | 濃口と薄口の半々もいい |