今年はトウモロコシが安いので、買ったらまとめてピュレにしてしまう。相変わらず在宅勤務は続いているので、ほとんどはコーンスープになって胃へ流れ込んでしまうが、コロナですっかりご無沙汰していた友人が遊びにくることになり、スフォルマートを前菜にすることにした。
イタリアではスフォルマートとよばれる野菜のテリーヌ。ベシャメルに野菜のピュレ、玉子、チーズなどを加えて型に流しこんで焼いた料理だ。
材料的には甘くないプリンだけれど、野菜のピュレがはいるので食感はふんわりなめらかなババロアに近い。
知り合いのイタリア料理店では、夏はトウモロコシ、冬はカリフラワーでスフォルマートを出していて、野菜の選びかたで季節を感じられるところもこの料理が気に入っている理由のひとつだ。
本場ではチーズが使われることが多いようだが、野菜の味そのものを生かしたいのと、口当たりを軽くしたいので、材料はシンプルにした。キンキンに冷やした白ワインかスパークリングワインがオススメ。
トウモロコシのスフォルマート
材料
トウモロコシのピュレ | 180cc | |
牛乳 | 100cc | |
強力粉 | 大さじ1 | |
塩・きび砂糖 | 少々 | トウモロコシによって甘味が違うので、味見しながら加える |
玉子(小) | 2個 |
つくりかた
- トウモロコシの芯から実を外して、ごく少量の水で10分ほど蒸し煮にする。
- ミルサーでピュレ状にして、目の細かい網で漉す。
- パウンド型(縦18×横8×高さ6cm)にクッキングペーパーをしく。オーブンを170℃に余熱。
- 太白胡麻油で強力粉を弱火で炒めて、牛乳を加えてとろりとしたベシャメルをつくる。
- 裏ごししたトウモロコシを加える。塩・砂糖で調味して、生地がぽってりしたら火から下ろす。
- 溶き卵をひとつづつ加えるごとに、よく混ぜる。
- パウンド型より大きな器に熱湯を注ぎ、アルミホイルで蓋をしたパウンド型おいたら、オーブンで40分蒸し焼きにする。
- 網の上で常温になるまで冷まして、冷蔵庫で保存。
- しっかり冷えたら切り分けて、お好みでオリーブオイルと胡椒をかける。