ときどき無性に食べたくなる牛肉とマッシュルームの煮込み。カレーほどスパイシーではないし、ハッシュドビーフほど酸味が強くないし、ビーフシチューほど洗練されてない、まかない料理のような立ち位置で、ちょっぴりジャンクな汁かけ飯。
しいていえばビーフストロガノフに近いかもしれないが、本場のそれとは違いサワークリームも使わない。wikiによればビーフストロガノフという料理の起源は諸説あるが、そのひとつに「食事と料理が好きな当主が深夜、小腹が空いて起きたものの家人や使用人は全員眠っていたため有り合わせの材料で料理を作ってみたら旨かった事から出来た料理」というものがあった。いつの時代もあるある深夜の奇跡飯。
この牛肉とマッシュルームの煮込みも、そんな風にできた料理ということにしたい。
おいしいポイントは2つある。
マッシュルームをたっぷり使う
マッシュルームからいい出汁がでて、牛肉よりもマッシュルームがうまいほど。
トマトペーストは控え目に
トマトペーストを入れすぎると、マッシュルームの味と香りが死んでしまう。かといって入れないと全体の味がしまらないから不思議なもんで……。いろいろ試したところ、トマトの色がうっすらつくくらいが適量だという結論。
牛肉とマッシュルームの煮込み
材料
牛すね肉 | 400g | |
強力粉 | 大さじ1.5 | |
マッシュルーム | 200g | 薄切り |
タマネギ | 1個 | みじん切り |
ニンニク | 3片 | みじん切り |
トマトペースト | 小さじ2 | |
塩・胡椒 | 適量 | |
コリアンダー | 小さじ2 | |
ナツメグ | 少々 | |
ベイリーフ | 1枚 | |
生クリーム | 60cc | |
パセリ | 適量 | みじん切り |
つくりかた
肉と野菜を炒める
圧力鍋でタマネギを炒める。分量外の塩をひとつまみ加え、しっかりと水分を飛ばす。
フライパンでマッシュルームを炒める。こちらも分量外の塩をひとつまみ加えて、しっかり水分を飛ばす。バットにとっておく。
フライパンで強力粉をまぶした肉を炒め、バットにとっておく。
圧力鍋にマッシュルームと肉を加える。
煮込む
トマトペーストを入れたら肉が隠れるほどに水を入れて一煮立ちさせる。鍋の大きさにもよるが、400ccくらいだろうか。
アクを取り除いたら圧力鍋の蓋を閉め、30分以上弱火で煮込む。
火を切ったら圧力が抜けるまで放置しておく。