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時速1kmの思考

熱海おでん駅伝

熱海, おでん
熱海おでん駅伝

移住を境に練り物文化がグッと迫ってきた。さして練り物が好きというわけではないが、余計なものが入ってない練り物はやはりうまい。もちろん練りたて、揚げたてが最上。

おでんは大量に作るからこそうまいと信じていたが、最近は薄味で煮ておいた大根を基盤として、日々あれこれ具を足していく、煮物としてのおでんを楽しんでいる。
毎度、具を選ぶ楽しみがあるし、下手すりゃあ大根だけでも十分だ。

熱海, おでん, 大根
大根だけのおでん

大根を煮るのは趣味みたいなもんなんだが、夏の大根は繊維が筋張っているので桂剥きしにくい。ひるがえって冬の大根は抵抗なく、スゥーっと包丁が入る。
そんな大根の皮の変わり目が、季節の変わり目と認識している。

皮をむいた大根は分厚い半月に切りそろえ面取りする。もちろん輪切りでも問題ないが、鍋への収まりがいいのと、ちょこっと竹串でつまみたいときに好都合なので、今年は半月が主流だ。
米のとぎ汁で串がとおるほどに湯がき、水に十分さらしてから、出汁で炊いていく。みりん少々、塩、薄口醤油。醤油の色が染みこんだ大根はほっとするが、透明感のある白い大根も凜としてて好きだ。
煮汁から大根がでないよう落としラップをして、ステンレスの容器で冷蔵しておけば、一週間ほど保つ。
konpeito.hatenablog.jp

あらためて出汁をみりん、塩、薄口で味をととのえ、大根や練り物を加えてさっとわかせば、煮物としてのおでんの出来上がりだ。
今日は、イカとタコの蒲鉾、「おじゃがまる」というジャガイモと魚の練り物、厚揚げ、ちくわぶ。それに季節外れの菜花を添えた。
食べきれない練り物は冷凍しておけば鮮度を保てる。

こうやって日々、練り物をバトンタッチしていけば飽きることがない。
おでん駅伝だ。
熱海の練り物屋を巡る楽しみもできた。毎度ひとつづつ買っていけば、いつか制覇できるだろう。
そんなこんなでおでんが2023年はじめての熱海の冬を席巻している。

おでん

熱海, おでん

  1. 出汁を炊く(詳細はこちら)。
  2. あらかじめ大根を保存する容器に水と大根を入れてみて、出汁の分量を決めておくといい。
  3. 出汁に隠しみりん、塩を出汁の0.5%ほど加え、薄口醤油で吸い物くらいに味を調整してわかす。
  4. 下煮した大根を加え、ごく弱火で15~20分ほど炊く。そのまま冷まして味をふくませる。
  5. 出汁を500cc、みりん少々、塩小さじ1に薄口醤油で味をととのえ沸かす。
  6. 大根、練り物を食べるぶんだけ加えて10~15分ほど弱火で温めて出来上がり。



友人いわく、最近はシュウマイやトマトなんかもおでんの具として採用されるさしい。そうなるともう無限おでんだ。おでんだけで冬を越せそうな気すらしてきた。