カレーライスとカレーうどん。あなたはどちらが好きですか? と問われれば、自分は断然カレーうどん派である。
かねてよりカレーうどんの立ち位置には疑問を抱いていた。
我が家でのカレーうどんとは、カレーライスの翌日、もしくは翌々日にありつける、残り物のアレンジ的な食べ物だった。
カレーは、まず米とともに食すことを是とする。それが昭和の家庭のスタンダードだったと思う。
家族がカレーライスとしてルーを食べてきってしまえば、そもそもカレーうどんにはありつけない。なんと運まかせな食べ物なのだろう。
カレーうどんはカレーライスがあってこその食べ物で、そこには主従関係のようなものが存在している気すらする。
カレーうどんはこのままカレーライスの副産物として甘んじてよいものか?
否。
カレーライスを経由せずにすぐにでもカレーうどんを食べたい時はしょっちゅうある。リモートワークになった今、その頻度と欲求は増しに増して、もう溢れそうだった。
そしてついに溢れたある日から、カレー粉でカレーうどんを試作する日々が始まった。
カレー粉はSBの赤缶とGABANの純カレーの両方を試してみたが、赤缶のほうがシンプルであっさりした味わい。GABANはややターメリック色が強くでて、複雑なインドっぽい香りがする。好みで使い分けるのもいいだろう。
野菜は冷蔵庫にあるものを使えばいいが、キクイモはかなり相性がいいのでかなりオススメだ。
なお、去年はタマネギが高騰していたので、長ネギをメインに使用してみたが、これが和風出汁と合うので試してみてほしい。もちろんタマネギでも問題はない。
残ったカレーでカレーうどんをつくるのは卒業だ。カレーうどんに幸あれ。
カレー粉でつくるカレーうどん
材料(2人分)
冷凍うどん | 2玉 | カトキチの讃岐うどんを使用 |
鶏モモ肉 | 150g | 一口大に切って、塩ひとつまみで下味 |
長ネギ | 1本 | 転がしながら斜めに薄切り |
ショウガ | 親指の爪ほど | すりおろす |
ニンニク | 1片 | すりおろす |
ケチャップ | 大さじ1 | |
カレー粉 | 大さじ2 | |
カイエンペッパー | 小さじ1/2 | お好みで |
野菜 | 大根3cm、ニンジン少々 | 一口サイズで薄切り。好きな野菜を |
水もしくは出汁 | 600cc | |
鎌田の出汁醤油 | 75cc〜 | ※ 出汁でつくる場合は別途記載 |
水溶き片栗粉 | 大さじ2〜 | 水と片栗粉を1:1で溶いたもの |
トッピング | ゆで玉子1個、ネギ |
出汁でつくる場合は、出汁:濃口+薄口醤油:みりんを10:1:0.5で合わせる。
出汁 | 濃口+薄口醤油 | みりん |
600cc | 60cc | 30cc |
つくりかた
- 鍋に油を少々加え、長ネギを軽く焦げ目がつくまで炒める。
- 鶏肉とショウガもしっかり炒める。
- 弱火にして、ケチャップとカレー粉、カイエンペッパーを加えてよく混ぜる。
- 水を加えて煮立たせ、灰汁をとる。出汁醤油を使わない場合はここでみりんを投入。
- 野菜を加えて柔らかく煮えたら、出汁醤油(前工程でみりんを加えた場合は醤油)で味を調える。
- 火を弱めて、水溶き片栗粉を糸を垂らすごとく少しずつ加えてよく混ぜ、再沸騰させてとろみをつける。
- うどんを湯がいて(もしくはレンチン)丼に盛り、カレー汁をかける。
- トッピングをのせる。