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時速1kmの思考

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ソーメン神7

素麺といえば「揖保の糸」の一択。 というのも、母の故郷は兵庫県。親戚が贈ってくれた夏の中元といえば、もれなく素麺かカルピス、ときどきゴーフルだった。トップ当選はカルピスだ。 カルピスが嫌いな子供が昭和にいただろうか。そもそもジュース類をあま…

真竹(マダケ)のグリーンカレー

梅雨入り。 新居のリフォーム状況を視察した帰りに立ち寄った湯河原のJAで目に止まったのは、真竹(マダケ)だ。 「もうそろそろ時期も終わりかねぇ」と呟く地元のおばちゃんは一本ずつ手に取って切り口のチェックに余念がない。 筍ラストスパート到来である…

かくや和え風浅漬け

古漬けになってしまったぬか漬けを、細かく切って醤油で味付けした「かくや和え」という食べ物がある。江戸時代の料理人・岩下覚弥が徳川家康に献上したとか、たくあん漬けの考案者、沢庵和尚の弟子・覚也がつくった(三代・家光が食べたそう)とか、高野山…

見切り野菜のスープ

食材の買い出し前に古本屋を散歩するのが最近唯一の運動だ。 つま先立ちで腕と首を伸ばして上段の棚を眺め、中段は足を肩の位置まで開き腰を捻る。下段ともなればなかばスクワットの状態まで腰を下ろすから、長居すればするほどじわじわと効いているはずだ。…

羊の串焼き

目的もなくスーパーをふらつくとこういうことになる。 ソテー用のラム肉が半値まで落ちているのだ。 厚みは2cmほどか。しかも残り2パック。ややドリップがでてるものの黒ずんだところもなく、悪くない。いや、上等上等。そうして不用意に買ってしまったラム…

ゴールデンキャビアのパスタ

古本屋にて二束三文で投げ売りされていた『改訂 調理用語辞典』が読み物としてなかなかに乙である。全国調理師養成施設協会が編纂したもので、和洋中、エスニック料理、食品や栄養、食文化など、調理師に必要とされるありとあらゆる知識を列記されており、写…

ロールキャベツ、クズ野菜スープ仕立て

料理にとりかかるときは、まず野菜を刻むから始めている。 皮ごと専用たわしでよく洗い、皮やヘタ、種をザルに溜めておき、水気が切れたところで冷凍庫に保管しているビニール袋にガサッと入れる。これを「くず野菜貯金」と呼んでいる。ガチの貯金はさっぱり…