熱海に移住して2年目。2月までにはやることがある。庭の木の剪定だ。
去年はびびりすぎて九分刈りにとどめたせいか、夏を迎えるころに庭はジャングルと化した。ジャングルは天国なのだろう。虫も鳥も動物もひっきりなしに現れ、人生を謳歌していた。生半可な剪定は命取りと学んだ1年目だった。
裏庭に捨て置かれたボロい開かずの倉庫。一年ぶりに足を踏み入れてみると、脚立が見つかった。錆びてはいるが何とか使えそうだ。一週間まるまる木こりになった。屋根にしだれかかった柿の木を切り、アンテナを巻き込んだ蔓を引き抜き、雨樋を破壊していた隣家から伸びた木も伐採。連日に渡る慣れない作業に、飯を作るも食べるも這々の体である。
とにかく疲労回復しない。そんな日は豚肉一択だ。
豚ロースをよろしく焼いて、トマトと発酵青唐辛子のアチャールをソースに。
付け合わせのポテサラはネパールだし、〆はパスタだし、統一感とか言ってられないドロドロの疲労度だが、まずは栄養だ。
インド式オムレツは丸く焼いてスパニッシュスタイルにしたので、イドニッシュオムレツと命名する。油でクミンをテンパリングしてからケチャップを投入。
それにしてもなぜ黄色いトマトを混ぜ込んでしまったんだろう。玉子に擬態してしまった。
イドニッシュオムレツ(インド風野菜のオムレツ)
材料(18cmの鉄フライパン使用)
玉子 | 3個 | |
ミニトマト(黄) | 4個 | みじん切り |
タマネギ | 1/4個 | みじん切り |
パクチー | ひとつかみ | みじん切り |
発酵青唐辛子 | 1本 | みじん切り |
ケチャップ | 大さじ3 | |
●クミン | 小さじ1/2 | |
●カイエンペッパー | 小さじ1/8 | 辛いのが好みであれば |
つくりかた
- 玉子を割りほぐし、塩2つまみ、野菜をすべて加える。
- 小鍋に米油大さじ1、クミンを加えて弱火で加熱。クミンがはじけてきたら、カイエンペッパーとケチャップを加えてよく混ぜる。
- 油ならししたフライパンに卵液を流し込み、中火でスクランブルエッグのように半熟に火を通す。
- 弱火にして両面をじっくり焼く。
- ケチャップを添えて出来上がり。