mogu mogu MOGGY

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時速1kmの思考

山葵風味のバルサミコソース

5年ほど前から年に一度、定期便のように訪れるぎっくり腰。ここのところ調子が良かったもんで、今年はなんとなくやり過ごせる気がしていたが、やはり魔女の一撃は交わせなかった。 台所に立つにもオットセイのような声が漏れ、くしゃみの時には全身で身構え…

抜かりなく手を抜いた、猛暑の冷奴飯

梅雨が終わって晴れ晴れしたのも束の間。次は暑くてどうにかなりそうだ。洗濯物を干していると太陽による強火の遠火にさらされ、顔がピリピリ傷む。四十路の肌は悲鳴をあげている。マッハで干し終えて、クーラーの効いた部屋でひと息つく。今日は家人が出社…

薬味蕎麦

食あたりならぬ、肉あたりをしているようだ。買い出しへ出かける回数を極力減らしているせいか、日持ちの良い肉食に偏りがちで、夜通し消化するのに想定外の体力を使っているらしく、朝目覚める頃には胃が疲弊している。 こんな時は、薬を食べるに限る。薬と…

軽井沢ジモティーによるブルーベリーの冷凍保存

梅雨を引きずった七月の終わり、軽井沢の友人からブルーベリーが届いた。ダンボールを開けると枝付きのブルーベリーが1本添えられており、なんとも粋な計らいに雨模様な気分に光が差す。本来なら友人と一緒に、軽井沢でブルーベリーを狩るはずだったが、都内…

糖質0g麺で気休め冷やし中華

家人に合わせて、1日三食をしっかり食べていたところ、完全に重量オーバーだ。腹回りと太腿まわりにでてきた貫禄が否めない。 解せないのは、家人は体重をキープしているどころか、ときどき「痩せたかも」と耳を疑う独白をするのである。在宅勤務をしている…

渾身の焼鮭

「鮭の皮の焼き方がいつも甘いんだよ」 イラッとしながら"いつも"聞こえないふりを貫いて数年は経過している。そもそも魚・肉全般の皮を苦手としている自分にとって、鮭の皮をパリパリに焼くこと自体、あまり興味のないの人生だった。アイヌの人々は鮭を「カ…

生鮭を塩鮭に

焼いた塩ジャケとご飯が食べたいという家人の要望を受け、近場のスーパーへ走る。海洋深層水仕立てが売りの塩ジャケはペラっとした切り身二枚で600円。野菜も高騰するなか、青息吐息である。海洋深層水が塩ジャケにどのような作用を与えるのか不明のまま、ふ…

酒飲みによる、酒飲みのためのいなり寿司②

家人の会社で感染者がでた。数ヶ月ぶりの、二人目である。東京の感染者が200人を超えた時点で危ないとは思っていたが、予想を裏切らない事態である。すっかり在宅勤務が板に付いた家人といえば、「7月いっぱい出社しない」という旨を会社にはっきり伝え、憑…

酒飲みによる、酒飲みのためのいなり寿司①

17歳という若さでタイトルをとった藤井棋聖。駒の動かしかたくらいしか知らないど素人でも、その時がくるのを手に汗にぎるほどの熱量で見守っていた。 いっぽうで、油揚げを盤に見立てニヤついている四十路は、もはや人生詰んでるのかもしれないな・・・・・・とぼ…

バスク風あさり飯

「シールがついている品はどれでも3つで1000円」 という文句に誘われて、引きよせられるように駆け寄った鮮魚コーナー。目を皿のようにして片っ端から高速で商品と価格をチェックしていく。 店側としても収益を確保すべく、たいしてお得でもない品もまんべん…

夏を盛り上げるトビウオ団子うどん

一駅歩いて隣町のスーパーまで見廻ったところ、カゴに飛び込んできたのは山口県産のトビウオ、一尾130円という破格であった。備忘録によれば毎年この時期はトビウオを買っているようで、芸もなく毎度刺身にしているようだ。トビウオというと関東ではあまりメ…

報われない穴子ざく

やる気が一ミリも出ない週末。台所に立ちたいとは思っているものの、体がまったく言うことをきいてくれない。居間にヨガマットをしき、枕で首を固定して毛布にくるまりながらKindleと携帯を交互に眺めては目をつぶり、無為に時間だけが流れていく。だがしか…

江戸前風漬けマグロ

コロナの余波で大きく変わった食卓の情景。飲食店の営業もいまだ本調子とはいかず、漁業者も獲れた魚が売れない悪循環が続いている。 魚の需要が激減するなか、東京魚市場買参協同組合がはじめたのが魚の無料配付という大胆なキャンペーンだ。組合の加盟店の…

トウモロコシのスフォルマート

今年はトウモロコシが安いので、買ったらまとめてピュレにしてしまう。相変わらず在宅勤務は続いているので、ほとんどはコーンスープになって胃へ流れ込んでしまうが、コロナですっかりご無沙汰していた友人が遊びにくることになり、スフォルマートを前菜に…

カルボナーラ問題にそろそろ決着をつけよう

パスタの定番カルボナーラ。書籍はもちろん、いまやネットで検索すればスクロールする指が麻痺するほど次々とレシピが表れるものの、いったい自分が食べたいカルボナーラはどんなものなのか、ずいぶん長いこと考えてきた。生クリームの可否、玉子の数、卵黄…

梅雨入り! さっぱりガテン系冷やし梅とろろ肉うどん

東京もついに梅雨入り。さっきまでの夏日の日差しはどこへいったのか、今にも雨が降り出しそうな雲行きだ。湿度は70%を超えて、体内の熱がうまく放出できなくてもどかしい。そんな季節にオススメしたいのが、冷やし梅とろろ肉うどん。もともとはまかない飯だ…

やわらかジューシーな肉うどんのための肉

肉うどんをつくるべく、鍋に調味料を加えて肉を煮立たせるうちに固くてパサパサになってしまった…という経験がないだろうか? 特に輸入モノの牛肉は、一概にはいえないが固くなりやすい傾向がある。そこで、どんな肉でもやわらかくてジューシーな肉うどんの…

酒とみりん、煮きりの極意

酒やみりんからアルコール成分を飛ばすことを「煮きる」という。煮きった酒やみりんには旨味や甘味が凝縮していて、料理に加えると風味や味がよくなることは、料理をたしなむ人ならご存知だろう。西洋料理でいう「フランベ: Flambé」に近いかもしれないが、…

鶏肉とジャガイモのタジン

自粛生活中、人生初のメルカリでタジン鍋を落札した。長谷園のタジン鍋で、「かまどさん」「みそ汁鍋」に続きこれで同社の土鍋は3台目となる。実は発売当初から気にはなっていたものの、当時のタジン鍋ブームにおいては「普通の土鍋でもつくれるじゃないか」…

【暮らしの道具】これからの日本の台所には、ビタクラフトのミニパンが必携

ビタクラフトのミニパンもし家人が私より先に逝ってしまい、一人暮らしになってしまったら、最後まで私のそばにいる鍋はいったいどれだろう……。のっけから陰鬱な話で恐縮だが、ふとそう思ったのだ。若いころは、いろいろとモノが入り用だ。あれもこれも、便…

シトロンコンフィを使ってモロッコ風羊のロースト

いつもなら生のレモンの皮と果汁でマリネする羊肉だが、シトロンコンフィの漬け汁を使ってみることにした。悩ましいのが、このシトロンコンフィの塩分濃度がわからないので、どれくらいの分量が適切か、ということ。わからないならやってみるしかないので、…

カタプラーナで真だらとメイクイーンのタジン

久しぶりにカタプラーナ登場。カタプラーナはポルトガルで使われる伝統的な鍋で、二枚貝のようなドーム状の調理器具だ。 タジン鍋とその調理の構造は似ていて、ドーム状の蓋に水分をたくわえ、熱によって水蒸気が対流し、食材が蒸される仕組みだ。ポルトガル…

もう失敗しない丸ごと塩漬けレモン、シトロンコンフィ

シトロンコンフィ(Citrons Confit)とか、プリザーブドレモン(Preserved Lemon)と呼ばれている、かつて日本でも一世風靡した塩レモン。今年は気温がよかったのか、レモン自体がよかったのか、これまでになくうまく発酵してくれた。漬けたのは在宅勤務初日…

久米島産もずく酸辣湯

酸辣湯は、具だくさんの味噌汁…酸っぱい豚汁のようなものだと解釈してみると、すごく身近な中華料理のひとつになった。 スープの味さえ決まれば、具材なんて好きなものをどんどん加えていけばいいだけ。もずく酸辣湯を作り始めたのは、久米島出身の沖縄料理…

下町中華風ニンニクの芽と豚こまの炒め物

ニンニクの芽というのはけっこう便利な食材だ。というのも、中華風に肉や野菜を炒めるときは、たいていニンニクやショウガといった香味野菜を刻まなければいけないけれど、ニンニクの芽さえあればそういったものはほぼ無用、という結論にいたったからだ。 最…

かりもち揚げ出し豆腐

大学を卒業して十数年。いまだに学食の揚げ出し豆腐が忘れられないのは、あのころがまだ眩い人生だったからなのか。 雪のように白い衣はカリカリなのに、噛むともっちりした食感。そこからつるりとした絹ごし豆腐が表れたかと思いきや、口のなかでふわりとと…

1.5kgの真鯛で何種類の料理がつくれるか!? 勝手に鯛チャレンジ!

ゴールデンウィーク真っ只中の5月5日、静岡県産・養殖の真鯛が1580円で売られていた。量ってみるとの1.5kgのなかなかの大物。そして、とんでもなくお安い。 買うべきか、買わざるべきか……一瞬悩んだものの、反射的にカゴに入れてしまった。はたして腐らせて…

冷やしこんにゃく

これ以上ないくらい、天気がよい。今日も暑くなりそうだ。 そんな日は、冷やしこんにゃくをたくさんつくる。冷蔵庫でキンキンに冷やしておけば、晩酌の時間がさらに待ち遠しくなること受け合い。使うのは、通称「ひろこん」と呼ばれる、広島こんにゃく。フジ…

ツブ貝とグリーンピースのアヒージョ

グリーンピースはたいてい翡翠煮にしてしまうけれど、せっかくたくさんもらったんだから試してみよう。緊急事態宣言は延長され、時間とグリーンピースだけはたっぷりあるじゃないか。今回は油で煮る。つまり、スペイン名物アヒージョだ。ガーリックオイルで…

グリーンピースのチーズリゾット風

毎年GWは友人と飲んだくれるのが恒例だったが、今年は誰も迎えられない寂しさ……を吹き飛ばす贈りものが届く。 山ほどのグリーンピースのお裾分け。近所のお婆さんからたくさんもらったけれど食べきれないからと、クール便で送ってくれたのだ。どうやら鞘ごと…