mogu mogu MOGGY

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時速1kmの思考

ソーメン神7

素麺といえば「揖保の糸」の一択。 というのも、母の故郷は兵庫県。親戚が贈ってくれた夏の中元といえば、もれなく素麺かカルピス、ときどきゴーフルだった。トップ当選はカルピスだ。 カルピスが嫌いな子供が昭和にいただろうか。そもそもジュース類をあま…

真竹(マダケ)のグリーンカレー

梅雨入り。 新居のリフォーム状況を視察した帰りに立ち寄った湯河原のJAで目に止まったのは、真竹(マダケ)だ。 「もうそろそろ時期も終わりかねぇ」と呟く地元のおばちゃんは一本ずつ手に取って切り口のチェックに余念がない。 筍ラストスパート到来である…

かくや和え風浅漬け

古漬けになってしまったぬか漬けを、細かく切って醤油で味付けした「かくや和え」という食べ物がある。江戸時代の料理人・岩下覚弥が徳川家康に献上したとか、たくあん漬けの考案者、沢庵和尚の弟子・覚也がつくった(三代・家光が食べたそう)とか、高野山…

見切り野菜のスープ

食材の買い出し前に古本屋を散歩するのが最近唯一の運動だ。 つま先立ちで腕と首を伸ばして上段の棚を眺め、中段は足を肩の位置まで開き腰を捻る。下段ともなればなかばスクワットの状態まで腰を下ろすから、長居すればするほどじわじわと効いているはずだ。…

羊の串焼き

目的もなくスーパーをふらつくとこういうことになる。 ソテー用のラム肉が半値まで落ちているのだ。 厚みは2cmほどか。しかも残り2パック。ややドリップがでてるものの黒ずんだところもなく、悪くない。いや、上等上等。そうして不用意に買ってしまったラム…

ゴールデンキャビアのパスタ

古本屋にて二束三文で投げ売りされていた『改訂 調理用語辞典』が読み物としてなかなかに乙である。全国調理師養成施設協会が編纂したもので、和洋中、エスニック料理、食品や栄養、食文化など、調理師に必要とされるありとあらゆる知識を列記されており、写…

ロールキャベツ、クズ野菜スープ仕立て

料理にとりかかるときは、まず野菜を刻むから始めている。 皮ごと専用たわしでよく洗い、皮やヘタ、種をザルに溜めておき、水気が切れたところで冷凍庫に保管しているビニール袋にガサッと入れる。これを「くず野菜貯金」と呼んでいる。ガチの貯金はさっぱり…

明日葉の天ぷら蕎麦

明日菜の天ぷら蕎麦明日葉の天ぷらを初めて食べたのは、もう10年以上も前のこと。友人のデザイナーに連れて行かれた原宿の雑居ビルにある八丈島料理の専門店だった。さくさくに揚がった明日葉は軽やかで、ほろ苦く、野趣あふれている。食べるほどに健やかに…

金目鯛の干物でリサイクル炊き込み飯

金目鯛の干物炊き込みご飯天気のあまりよくない日にときどき開催されるスーパーの干物祭。本日は金目鯛、ホッケ、アジという王道のラインナップで、どれを選んでも3尾1000円である。魅力的なのはがぜん金目鯛だ。なんせ丸の金目鯛はサイズにもよるがだいたい…

新「貧乏人パスタ」にセージとバターのパスタを内定

セージのバターパスタこれまで貧乏人のパスタといえばペペロンチーノとカッチョエペペが二大巨頭だと思っていたが、その上をいく(下か?)パスタを好んでつくっている。 セージとバターのパスタだ。 東京ではそれなりのお値段で売られていたセージだが、ここ…

2022年のおせち備忘録

2022年元日あけまして おめでとう ございます2021年の一大事といえば、家を買ったことだろう。 築88年の古民家はそこかしこにガタがきていて、一筋縄ではいかないボロ具合だった。猛暑を予感させるかんかん照りの6月。がらんとした薄暗い室内は蒸した陰気が…

梅流しうどんにご注意あれ

温梅おろしうどん師走だ。 師走だというのに、謎の腹下しで悶絶している。熱もなければ吐き気もなく、腹は痛いが腹は減り、食べればトイレに直行せざるを得ない事態が続いているので、食事の選択肢が限られてしまう。基本的には粥、白米、蕎麦、うどんで回し…

日式三杯鶏でメリークリスマス

クリスマス。そうだ、三杯鶏(サンベイジー)をつくろう ローストチキンの記事の閲覧数が跳ね上がっていて、はて何ごとかと首を傾げていたところクリスマスイブであったことを思い出した。引きこり生活が板につきすぎてそういう晴れがましいイベントとはすっ…

心おきなく銀杏を食べたい

翡翠銀杏地獄の銀杏割りから数日後、銀杏割り器が届いたので、まだ在庫があるというのに慌てて真鶴へ遠征、フレッシュな銀杏を手に入れた。フレッシュといっても果肉を取り除いた核の部分である。はるか昔は、イチョウ並木のど真ん中に居を構える祖母と銀杏…

さっさと買っておけばよかった台所の小道具

モノが捨てられない質が災いしてか、もしくは「ないならないなりに」という親の教えが染み付いているせいか、モノを買うときは吟味に吟味を重ねすぎて無為に時間ばかりがすぎていく。石橋を叩きまくったあげく渡りそびれるタイプだ。「あったら便利かもしれ…

マゾと銀杏

地獄の銀杏割り秋晴れの日曜日の昼間、ようやく重い腰を上げる。一週間前に購入した銀杏を、いいかげんどうにかしないとマズイ。家人は昨晩アイスホッケーに興じるため東京へ向かい、翌日は午後から上野で草野球。帰宅すると寝る時間がないから都内で野宿す…

春子鯛の中落ちそぼろ餡かけ豆腐

茶碗蒸しよりイージーな自家製豆腐をアレンジここのところ茶碗蒸しが続いていたので、久々にアレをつくろうと思い立つ。以前も紹介した豆乳をつかった自家製豆腐だ。konpeito.hatenablog.jpこの自家製豆腐がいいのは、味付けなし、出汁いらず、適当に蒸せば…

【秋の炊き込みご飯祭り第二弾】金魚サイズの「のどぐろ飯」

ノドグロ飯近所の魚屋で見つけたのは島根県産のノドグロ。普段は手がだせない高級魚が、あろうことか4尾で400円だ。ラスト2パックだったが、残っていたことがミラクルである。それにしてもなんだか既視感があるノドグロだ。 はるか遠い夏祭りのある日、友人…

【秋の炊き込みご飯祭】カマス飯

【秋の炊き込み飯祭り】カマス飯今日も今日とて、買い出しだ。 が、今日はちょっとだけいつもと違う。湯河原まで足を伸ばしたのだ。 というのも、熱海に家を買ってしまったからだ。昭和8年築の平屋で、海ビューつき、茶室つき、温泉つき、という変わった物件…

山うにとうふを隠密食いする

山うにとうふ「珍味が食べたくなる」という謎のワクチン副反応で衝動買いしてしまった「山うにとうふ」。本当にウニの味がするのか期待先走るところだが、ここは平常心で臨むべくまずは説明書に目を通す。 これは豆腐の味噌漬けである。 壇ノ浦の戦いで滅び…

イチジクの白和え

イチジクの白和え起床。また正午を超えてしまった。人生にたとえるなら四十代は正午、五十代は黄昏だとある心理学者が言っていたが、なんだか意味をはき違えて実践している気がしないでもない。家人がいれたコーヒーはすでに冷え切っていたので、温め直しに…

思いがけないワクチンの副反応

熊本のごちそう「山うにとうふ」2回目のワクチンを打ち終えた。 会場は前回と同じく横浜の集団接種会場だ。5時半の予約で偶然にも一番乗りの席に通され、滞りなく事務的な手続きを終え、白い布で仕切られた問診ブースに招かれる。「どうもこんにちはー!」 …

もどきナマコ素麺

もどきナマコ素麺と名付けたい家人は朝早くに出社したので、ランチはひとり飯だ。何を食べようかと布団にくるまりぬくぬく瞑想・・・・・・再び目覚めた時には太陽が天高くあがっていた。それにしても、暑い。ニュースいわく30度を超える地域もあるらしく、おおよ…

カッテージチーズの変わり双見揚げ

家庭用の冷蔵庫が2台あるとたいへん便利な反面、デメリットもある。なにをどこにいれたか、管理しきれないことだ。そういう繊細な性格を持ち合わせて生まれてこなかったのだ。 不覚にも、先日は冷蔵庫の奥底からカッテージチーズが現れた。賞味期限が迫って…

紫蘇の実の塩漬け

飯のお供に紫蘇の実二日酔いの朝のことだ。茶碗がたったひとつ、シンクに転がっていた。なんだこれは? 流行りの座敷童か? まったく身に覚えがないが、茶碗は自分専用のものなので、家人の仕業ではないようだ。いったい何を食べたのだろう? バグった脳みそを…

鯛アラと本シメジの炊き込みご飯

一回目のワクチンが終了した。横浜市の予約サイトはコロナ禍の生活なかでいちばんストレスフルかつ残念な出来映えだった。 よく政治家が、国民にご不便をおかけして申し訳ないと陳謝しているが、このサイトは最たるものだと思う。これでデジタル庁を立ちあげ…

しめサバを愛でる

しめサバを好きになったのは、30代もなかばすぎたころだ。 兵庫の山奥に住んでいた祖母は、かつて年に数回サバの棒寿司を送ってくれた。きっと得意料理だったんだろう。いや、もしかしたら東京で暮らす母の好物だったからなのかもしれない。田舎ならではの気…

カマスは炙った皮が旨い

幼少のころからサンマよりカマスに肩入れしていた。サンマを買おうとする母をなんとか思いとどまらせるべくあの手この手で引き留め、それでもダメならなんとか自分の分だけでもカマスにしてくださいと懇願するほど、私は生粋のカマス派である。サンマの放つ…

鴨せいろもいいけど、鴨南蛮も捨てがたい

鴨せいろはうまいが、鴨南蛮も捨てがたい。 このあたりのスーパーでは、鴨がよく特売になっている。しかも特売からすぐに半額になるという奇妙な現象が起きていて、そんな残った鴨を買い占めて翌日の昼食にするのがコロナ渦の楽しみのひとつになっている。鴨…

誰でもできる、うまい鴨せいろのコツ

かつて師匠がつくってくれた賄いのなかでも大好物だったのが鴨せいろ。もちろん正肉はお客様に出すものなので、我々が食べられるのは噛みきれないスジや脂の部分だった。だから正確にいえば「鴨なしせいろ」になっているんだが、それでもこの鴨せいろは侮れ…