湯河原のスーパーにて、小さいシマアジと大きいサンノジ、どちらも580円だった。
悩み尽くして大きいのに決める。今年の梅雨時に食べたものはすでに尾が切られていたので、今回はトレードマークでもある三本線がしっかり確認できて嬉しい。立派なアディダス野郎だ。
ちなみにこの魚を見た友人Tから「これはカワハギですか?」という問い合わせがあった。
サンノジは、正式にはニザダイという魚で、スズキ目に入る。とはいえT氏の推察の通り、皮がカワハギそっくりでざらついており、鱗もなく、頭頂部に切れ込み入れて左右に引っ張ればバリバリと肝が剥がれる感触もそっくりだ。食べた感じはスズキの方が近いだろうか。同店舗では、この大きさのウマヅラハギで価格が4倍だった。
背びれのいちばん頭に近いところに棘があるので気をつけたし。その棘から頭を割り、斜めに包丁を入れ、左右にひっぱると頭と胴体が離れ、内臓がごろりと出てくる。一般的にニザダイが臭くてマズイといわれる所以は内臓にありだ。腸の長い磯魚のため、消化するあいだに喰った物が腐ってしまうのだろう。刃先で内臓と腹をゆっくり剥がしてやれば、ぽろんととれる。
三枚おろしはアジの手順と変わらないが、1つだけ注意したいのは、皮をひくタイミングだ。サンノジには、アジでいう「ぜいご」と呼ばれる尾のつけ根にある鱗の部分に、縦3本の黒い線がある。ここがかなり固く、出刃包丁でも一苦労だ。なので、三枚におろし、腹骨をすきとったら、血合い骨を取り除く(柵にする)前に皮をひいておいたほうがベターだ。
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それにしても、2人分の刺身としてはちと量が多い。下身の背は昆布で〆ておこう。
日本酒で湿らしたキッチンペーパーで昆布を拭いてしっとりしたところに、柵を挟んで、ラップできっちりつつんで冷蔵庫へ。どうなることやら。
刺身は、7月に食べた個体よりもがぜん脂がのっていて、かなり旨い。醤油、塩、ワサビ、カボス、玄さん自家製柚子胡椒などを駆使して、正解を探る。今回は塩&ワサビ&カボス、もしくは柚子胡椒が当たりだった。
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サンノジの昆布締め
昆布に挟んでから二日目。
水分は抜け、昆布の香りがふわっとあがり、包丁にねっとりと絡みつくような身である。できる限り薄く切る。
醤油にカボスを搾って、実食。
刺身が米泥棒だとすれば、昆布締めは酒泥棒といっていいだろう。
さて、そろそろ選挙に行ってくるかね。それにしても新聞の折り込みにはいってた最高裁判所の国民審査広報だが、一応目は通したものの、頭痛もよおす文章だな。もう少しアホっぽく書いてくれたらアホな自分にも理解できるのだろうか。アホな自分には永遠に理解できないのだろうか・・・。