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時速1kmの思考

秋の夜長とブルーチーズのリガトーニ

一夜にして空気が秋に変わった熱海。昨晩からクーラーをオフにした。
今日は網戸の張り替え。たしかゴールデンウィークあたりに張り替えたんだが、黒猫突進からのドリフト尻アタックにより、数日で儚く破れてしまったのだ。それを踏まえて、今回は上下左右の網の余白を必要以上たっぷりとることにした。
景色に割り込んでいた網戸の中央を横断する筋交も取り除いてみた。強度は下がるだろうが、景色を優先したかったのだ。素人作業ゆえ完璧な張り具合とはいえないが、一仕事おえて、カンパリソーダにシークワーサーを絞った陽気な飲み物で互いを労う。

窓をあけはなして腰をかけ、刻々と鴇色に染まりゆく空に感心し、風をあびた。ひたすらに心地がよい。初島も大島も、空も海も分断されることなく、一枚絵のように額縁におさまり、満足のいく仕上がりだ。
日暮れの時刻はすっかり早くなった。18時には墨汁を落としたような海になった。これからどんどん夜が長くなるのだな。最後まで粘った南の空の雲も闇に落ちそうなところで、ぶるんと身震いがでた。油断すれば風邪をひきそうだ。相模湾は店じまい。不思議なことに、昨日まで気色の悪いほど窓に張り付いていたカメムシは、ピタリと止んだ。

夜が短かろうが長かろうが、だらだら飲酒に耽るのはいつものことだが、秋の夜長にピタッとはまるパスタがある。ブルーチーズ入りのパスタだ。

友人Mはいつも、推しのチーズを手土産にもって泊まりにくる。神楽坂の専門店で扱う、由緒正しきチーズだ。こんな高級品を毎度もらってばかりで申し訳ないとは思うが、熱海では手に入らないので、ありがたく頂戴している。ブルーチーズは特に家人の気に入りのため、必ず1つはブロックで忍ばせてくる。先日は「ブルー デ コース」という名のチーズだった。ブルーチーズは物によってかなり違いがあるので、まずは説明書を拝読。

ブルー・デ・コース(Blue des Causses(Morin)A.O.P)
産地はフランスのオクスタニー地域圏アヴェロン県
上質のバターのような口どけ。ロックフォールの牛乳版。風味は強く、濃厚な味わい。エルミタージュなどのフルボディな赤、甘口白ワインと。

ナイフにへばりついたチーズを舐めてみると、あんちょこどおりバターのような口溶け。しかしながら青カビが強すぎず柔らかい印象で食べやすい。風味によっては苦手な品種もある自分といえば、ブルーチーズはそのまま食べるよりも、パスタに絡めるほうが好みだ。青カビのパンチの強弱によっていれる分量を調整する必要はあれど、チーズを溶かして和えるだけなので、多少酔っていてもだいたいうまいこと仕上がる。これをちまちまとフォークで刺しつつ、赤ワインをちびちびやれば、完璧にダラダラ夜長を楽しめる。

仕上げにドレッシングのピエトロが出している「フライドオニオン&ナッツ」をふりかけると、カリッとした食感と風味がジャンクを演出。バーで出すつまみのような雰囲気も漂い、これまた飲酒に拍車をかける初秋の顛末である。

ブルーチーズのリガトーニ

材料

リガトーニ 150g
ブルーチーズ 35~45g お好みで他のチーズを加えるのもあり
牛乳 60cc
生クリーム 150cc
お好みのナッツ 適量 ピエトロの「フライドオニオン&ナッツ」を使用






la Molisana(ラ・モリサーナ) リガトーニ・ブロンズ (No.31)

ゆで時間13~14分





ピエトロ PATFUTTE フライドオニオン&ナッツ

玉ねぎ(国産)、ひまわりの種、かぼちゃの種、アーモンド、小麦粉、松の実、食用植物油脂、昆布茶、醸造酢、オニオンパウダー、食塩、ブラックペッパー/調味料(アミノ酸等)、(一部に小麦・大豆を含む)

つくりかた

  1. リガトーニを1%の湯で湯がく。
  2. 鍋に牛乳とチーズを加えて弱火にかけ、チーズが溶けたら生クリームを加えてとろみがでるまで温める。
  3. 湯切りしたリガトーニを加えて優しく和える。
  4. 黒胡椒、ナッツを振りかけてできあがり。


前菜は残り野菜をぶち込んだミネストローネだ。細かく切った野菜をひたすらオリーブオイルで炒めてくったりしたところに水を加えて加圧15分。仕上げにソーセージを温めればメインになる。