青唐辛子の旬は7月頃から始まる。
去年大人買いした青唐辛子は瓶に詰めて、5%の塩水で発酵させた。そろそろ一年がたち、すっかり退色してこなれた味になっているものの、想定以上に辛さは抜けず、我が家ではウェポン(兵器)という不名誉なあだ名がついている。どの料理に使っても「半本で十分だ」「殺す気か」などと手厳しい言われようで、なかなか減らない。まもなく青唐辛子の季節が巡ってくることを思い出し、夏休みの宿題よろしくあわてて追い込みをかけているところだ。
アタビアータ、ペペロンチーノ、インドカレーなどに混入させることしばしばの発酵青唐辛子。先日は豚肉とナスの味噌炒めに忍ばせてみたんだが、これがなかなか塩梅よしだった。
「青唐辛子味噌」というご飯のお供があるのだから、そもそもの相性はいいだろう。甘みが加わることで、舌に鞭打つ痛さが、知覚過敏くらいマイルドに感じられる。とはいえ辛味成分の含有量は同じなのだから、調子にのると危険ではある。
「町の定食屋っぽい味つけだね」と、家人は白米を3割増しでかきこんでいた。八百屋に並ぶナスも上等になってきたから、今月は頻繁につくっていきたい。
豚肉とナスの発酵青唐辛子味噌炒め
材料
豚こま肉 | 100g | できるだけ脂身が多いところ。一口に切り、塩と酒少々で下味をつける |
ナス | 2本 | 斜めに隠し包丁をいれて、一口大に切る |
パプリカ | 1/4個 | ナスに大きさをそろえて切る |
ネギ | 5cm | ネギを回しながら斜めに細切り |
合わせ調味料 | ||
味噌 | 大さじ2 | |
砂糖 | 小さじ3 | |
豆板醤 | 小さじ1/2 | |
鶏ガラスープもしくは水 | 60cc | |
発酵青唐辛子 | 1本 | 種をとって細切り |
ニンニク(option) | 少々 | すりおろしてお好みで |
つくりかた
- 調味料を合わせてよく混ぜる。
- ナスとパプリカを油通しして、油をよく切っておく。
- 大さじ1の油でネギ、豚肉を炒める。
- 野菜をもどして合わせ調味料を加えて炒める。味噌だれがとろりとしたら出来上がり。