本場トルコから飛びだして、いまや世界のファストフードとしての地位を獲得したケバブ。日本でも首都圏を中心にケバブ屋がかなり増えたが、その多くはドネルケバブだ。巨大な肉の塊が店頭でぐーるぐーると回っている姿は壮観だ。あのデカイ肉の塊が、もともとは下味をつけた薄切りの肉だと知ったときの衝撃と、だからかぁーという妙な納得感は忘れられない。
トルコが発祥とされているケバブだが、その種類も形態もさまざま。
焼き鳥よろしく串で刺したシシ・ケバブ。
つくねのように羊肉のミンチを使ったアダナ・ケバブ。
素焼きの壷にいれて焼いたカッパドキア名物テスティ・ケバブ。
トルコからちょっと離れた周辺国にも同じような料理があるから、数えはじめたらまったくきりがないだろう。Turkishcook.comでは47種類ものケバブが紹介されていて、ケバブという料理の多様性を知らしめてくれる。
とにもかくにも、どこを旅していても安くてうまい、ハズレがないのがケバブであり、貧乏旅行者にとってはありがたいタンパク源であることは間違いない。
今回つくりたかったのは、ドネルケバブとシシケバブとアダナケバブのいいところどりケバブとても言っておこうか。
日本でも比較的安く手に入るラムの肩切り落とし(数年前に比べて羊肉は高騰していてこれが一番安い)に下味をつけて、串にさし、人力で回しながら焼いていく。
タマネギやワインでマリネしておくことで、風味豊かかつジューシーなミニ・ドネルケバブになった。
ミニ・ドネルケバブ
材料
羊肉切り落とし | 300g | 解凍肉の場合はしっかりと水分をとっておく |
タマネギ | 1/4個 | すりおろし |
ニンニク | 1片 | すりおろし |
塩 | 小さじ1 | |
白ワイン | 大さじ3 | |
クミンパウダー | 小さじ1/4 | |
カイエンペッパー | 小さじ1/4 | |
パプリカパウダー | 小さじ1/8 | |
コリアンダーパウダー | 小さじ1/2 | |
黒胡椒 | 小さじ1/8 |
つくりかた
下ごしらえ
串を水につけておく。これをやっておかないと串が焼け焦げてえらいことになる。
タマネギ〜黒胡椒までを肉に加えて、揉み込んでおく。1時間くらい冷蔵庫で寝かしておく。
肉を串に刺していく。肉の切れ端を串で刺したら、肉を巻き付け、また刺したら巻き付けるをくり返す。
巻き終えたら、手の平でぎゅっと握って、形よく棒状に整える。
串の上下のスペースをなるべく揃えておくことも重要だ。
Kan焼き上手で焼いていく。かなり煙が出るので、しっかり換気しておくこと。焼き鳥のようにときどき回しながら、しっかり火を通す。
仕上げに、イタリアンパセリと一味唐辛子をふりかけて出来上がり。
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