先週末、いしかわ伝統工芸フェアで手に入れたのは漆の大皿。
ケヤキの皮に漆を施したものなんだが、ベリっと剥がした自然そのままの形で、唯一無二。小さなものから、大きなものまで、その歪な形はまさに自然美だ。
漆の器というと、扱いが難しそうに感じられるが、店主いわくこの皿は多少水につけておいても大丈夫だし、なにより軽くて洗いやすいという機能美まで兼ね備えている。お値段も手ごろで、これこそ暮らしに寄り添った器だ。
作り手は金沢の山中漆器、文平堂さんだ。
寿司をのせてもいいし、チーズや生ハムもいいなあ……と考えながらスーパーに向かい、目に入ったのが鰹のさくだった。刺身にするつもりだったが、新しい器を目の前にして計画を変更、たたきにすることにした。
いつもはマグロの切り落としでつくるたたきだが、鰹だとねっとりした食感が面白いので、韓国風の味付けにしよう。
カツオのユッケ
材料
カツオ(刺身用) | 170g | |
卵黄 | 1個 | |
小ネギ | 少々 | みじん切り、飾り用 |
紫蘇 | 1枚 | 飾り用 |
胡麻 | 適量 | 飾り用 |
海苔 | 好きなだけ | |
醤油 | 大さじ1 | |
コチュジャン | 小さじ2 | |
胡麻油 | 小さじ2 | |
砂糖 | 小さじ1 | |
ニンニク | 少々 | すりおろし |
※ 生のニンニクが苦手であれば、ショウガも◎。
つくりかた
- 調味液:醤油〜ニンニクを合わせておく。
- カツオを切る。今回は海苔に巻いて食べたかったので、細かめ。
- カツオに①の調味液を加えて和えて、落としラップをして2分ほど冷蔵庫で馴染ませる。
- 冷やしているあいだに、薬味を用意する。
- 皿に紫蘇をしき、カツオを盛って真ん中に卵黄を落とし、海苔を添えたらできあがり。
【補足】ちょっとしたアイデア
洗った小ネギを適当な長さに切り、青いところと白いところを互い違いにして輪ゴムでしばったまま小口切りにすると、少量使いたい場合でも彩りがよくなる。
濡れたキッチンペーパーで包み、保存容器にいれて冷蔵すると日持ちする。ミニサイズのステンレスの薬味入れは、家庭の冷蔵庫にも収まりがよく、かなり便利だ。