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時速1kmの思考

カッテージチーズの変わり双見揚げ

ほうぼうの天ぷら

家庭用の冷蔵庫が2台あるとたいへん便利な反面、デメリットもある。なにをどこにいれたか、管理しきれないことだ。そういう繊細な性格を持ち合わせて生まれてこなかったのだ。
不覚にも、先日は冷蔵庫の奥底からカッテージチーズが現れた。賞味期限が迫っているが、ほぼ新品に近い。存在すら忘れていた。

カッテージチーズはサラダにかけて食べるのが常だ。初雪の富士山のように、野菜のてっぺんにうっすらかかるくらいが好みだが、この残り具合だと山の頂上にかまくらをこさえたようなアンバランスなものになる。

急遽カッテージチーズを大量消費する料理を考える羽目になるが、灯台もと暗し。鶏肉の双見焼きにする予定だったシイタケにチーズを詰めてしまえばすべて解決するじゃないかとにわかに色めきだつ。

シイタケの笠はだいたい大さじ一杯くらいの穴だったので、8個ならば大さじ8杯のカッテージチーズが消費できる算段だった。が、逆にチーズが足りなくなったので、ピザ用のとろけるチーズも加えて紙粘土よろしく練って一体化させ、シイタケに詰めたところで致命的なミスに気づく。

シイタケ、チーズ、豚肉のフライ

このままでは焼いても揚げてもチーズが溶けだしてしまうではないか・・・・・・。仕方なく明日のしゃぶしゃぶ用の肉を放出することになる。豚肉の片面に塩・胡椒をして、シイタケを包んでから薄力粉、玉子、パン粉につけて揚げることにした。なんとなく増築をくり返した家のような出来映えだ。

やや行き当たりばったり感が否めないが、「新作です」といった顔芸でもって食卓に臨むと、「いいチーズ使った?」「シイタケなのに食べ応えがある」などなど意外にも評価が悪くない。
どうやらカッテージチーズに他種のチーズを混ぜたことで、チーズに奥行きがでたようだ。

おそらく世間様においてカッテージチーズを大量消費しなくてはならない事態はそうないと思われるが、今後カッテージチーズを放置してしまったとしても問題ないことがわかっただけでも安堵している。