2018年2月4日/太陽視黄経 315 度
春の気たつを以て也(暦便覧)
立春寒波に世界同時株安。選手たちが華々しく活躍する平昌オリンピックの裏では国家間のきな臭い駆け引き。春の前の嵐といったところだろうか。
三連休の最終日、君津に住む友人を訪ねた。カメラマンの彼は一年ちょっと前、大都会新宿から千葉は君津の古民家へ移住する決意をしたのだ。人類の英知の結集とも思える東京湾アクアラインを越えると景色は一変する。刈り取った稲の跡、空は広く、梅が小さな花をつけていた。
丘の上から眺める海。吹きすさぶ風に煽られて、切れた凧のようにビーチに降りたつ。海岸線を歩いていく。白い流木が密集して重なり合う異様な光景を前に、まるでどこかの惑星に連れてこられた気分になった。
日没。風はさらに強くなり、息をするのも苦しい。くっきりと浮かび上がる富士山を横目に、太陽が水平線に吸い込まれていった。
立春の八寸
蓮根饅頭(Lotus Root Ball)
野菜をつかった饅頭のつくりかたは様々だが、今回はすり下ろしたレンコンと卵白、片栗粉を混ぜて、弱火で練ってから団子に丸めた。食べる直前に揚げて銀餡をかける。具は母がつくった蕗の佃煮だ。