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時速1kmの思考

薬味蕎麦

薬味蕎麦

食あたりならぬ、肉あたりをしているようだ。買い出しへ出かける回数を極力減らしているせいか、日持ちの良い肉食に偏りがちで、夜通し消化するのに想定外の体力を使っているらしく、朝目覚める頃には胃が疲弊している。
こんな時は、薬を食べるに限る。薬と言っても薬味のほうだ。ここは冷たい蕎麦にでもして心身もろもろを整えたいと思う。

一人ならば薬味だけでお釣りがくるくらいだが、在宅勤務中の家人の体がもつわけがなく、ネバ系食材でスタミナを足してごまかすことにした。

冷蔵庫を漁り蕎麦にのっけられそうなものを取り出す。
キノコ焼き浸し(油をひかずに焼いた数種類のキノコを出汁、薄口醤油、みりん、塩で味を調えたものにつけこんだもので日持ちする)、叩きおくら、鈴廣の蒲鉾、納豆、ミョウガ、山芋、小ネギ、梅干し。なんだかんだで八種類、縁起もいい。薬味はただ刻んだだけである。
麺つゆはいつもどおり、出汁と濃口醤油味醂を5:1:1で合わせて、さっと沸かして冷やしたものだ。

薬味蕎麦

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茹でて氷にさらし、水気をしっかり切った蕎麦に具材を並べて麺つゆをたっぷりと注ぐ。悪くない景色だ。
肉っ気を抜いた割りには食べ応えもあり、梅干しの効果で消化もいくぶんスムーズに行われているようで、さっそくに薬の効き目を実感。これなら午後もうひとふんばりできそうだ。
つゆまで飲み干し、膨れた腹をなでながら食器を流し台にさげたところで眠気に襲われ、ふんばれそうもない。おとなしく布団に直行した。