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時速1kmの思考

軽井沢ジモティーによるブルーベリーの冷凍保存

軽井沢のブルーベリー

梅雨を引きずった七月の終わり、軽井沢の友人からブルーベリーが届いた。ダンボールを開けると枝付きのブルーベリーが1本添えられており、なんとも粋な計らいに雨模様な気分に光が差す。

本来なら友人と一緒に、軽井沢でブルーベリーを狩るはずだったが、都内の感染者が300人に届かんとするニュースを無視することはできなかった。
枝から実をひとつもぎ、口に含めば、ブルーベリー狩りの雰囲気は漂う。トルコで求めたチャイカップがしっくりきた。

軽井沢のブルーベリー

ダンボールいっぱいのブルーベリーは、一粒一粒に個性が際立つ。青かったり赤かったり紫だったりで、スーパーで見かけるやつとはひと味も二味も違う気がする。
割れてしまった実は褒美として口に放り込みながら、洗浄作業に勤しむ。

水気をとったブルーベリーはビニール袋に小分けして、なるべく重ならないよう配置して急速冷凍にかけた。先日隣人から桃をもらったことを思い出し、お裾分けに持って行ってから、友人に御礼のメールを送ると、数時間後に返事がきた。

軽井沢のブルーベリー

ジモティーは、砂糖をまぶして小分けにして冷凍してる。飲み過ぎた夜に最高のデザートです」
そういう情報は前もって教えてほしかったが時すでに遅し。

砂糖がブルーベリーの緩衝材になってくれるのだろうか? 甘味が増すんだろうか? どちらにせよ、来年は砂糖をまぶして冷凍しよう。

それにしても「ジモティー」という言葉が懐かしい。90年代半ばに使われ始めた若者言葉のようだが、そんな若者もいまではくたびれた中年、友人にいたってはアラ古希だが、軽井沢に引っ越した彼は相も変わらずの体躯と精彩を放っている。ブルーベリーのドーピング疑惑が深まるばかりだが、その効果に期待して猛暑を乗り切りたい。