長いこと推し麺であった「マルちゃん正麺」だったが、ここにきて浮気をしている。浮気というか、やや前のめりでハマりはじめているのが九州生まれの「マルタイラーメン」である。
このビッグデータ時代、日々この麺を買い足していることはすでに周知の事実らしく、レジでマルタイラーメンの20円OFFクーポンがちょくちょく発行されるほど常連化している。
思えば、数年前からマルタイの存在は認識していた。即席ラーメンにしては珍しい省エネなパッケージとデザインに引かれ、折に触れて手にとっては眺めていたが、購入までには至らなかった。「マルちゃん正麺が安パイだよ」という同調圧力になんとなく屈していた自分がいたのだ。
だがある日、ついに籠に入れてしまったのだ。これはもう魔が差したとしか言いようがない。浮気というものはきっとこうやってはじまるものなのだ。

初見のラーメンはちゃんとつくりかたを熟読すべきである。かつて麺とスープを別々につくり大変不味い即席ラーメンをつくった自分は特に、である。
標準のマルタイラーメンのつくりかたはこうだ。
- 水450mlを沸騰させ、麺を3分茹でる。
- 火を止め、付属の粉末スープ、調味料を加え、よくかき混ぜる。
- 丼の盛り、熱いうちに食べる。オススメの具は焼き豚、海苔、卵など。
マルタイチャーシュー麺
きっかり表示通りつくり、まずはいつものチャーシューをのっけて食べる。
konpeito.hatenablog.jp
率直に言って、美味い!
ストレート麺にやや白濁したスープ。
麺の粉がスープにややとろみをつけるのかまろやかで、コッテリした風味のようなものがあり、それでいて腹をこわしそうなほどの脂っぽさがない。語弊があるかもしれないが、外でラーメンを食べているような満足感がある。白濁系にみられる臭味もまったくないのでとても食べやすい。チャーシューとの相性も抜群だった。
さて、巷ではマルタイラーメンのカスタマイズが流行っているという。・・・・・・神が降りてきた。
「担々麺をつくりなさい」
マルタイ担々麺
材料
マルタイラーメン | ひと束 | 付属の調味料も使う |
ミニ青梗菜 | 1株 | 半分に割く |
肉そぼろ【炸醤肉末】 | 麻婆豆腐などにも使えるので分量はかなり多めである | |
豚挽肉 | 200g | |
豆板醤 | 小さじ1/2 | ※なくてもよし |
紹興酒 | 大さじ2 | |
濃口醤油 | 大さじ1強 | |
甜麺醤 | 大さじ2 | |
スープ | ||
熱湯 | 500cc | うち大さじ2〜3で以下の調味料を溶いておく |
●芝麻醤 | 大さじ2 | メーカーによってかなり風味が変わるのでお好きなものを |
●濃口醤油 | 小さじ2〜3 | 刻んだザーサイなど塩っ辛いものを加える場合は調整 |
●黒酢 | 小さじ1 | |
●ネギ | 大さじ1 | みじん切り |
●青花椒(パウダー) | 小さじ1〜好きなだけ | |
自家製麻辣 | 好みで |
つくりかた
- 肉そぼろをつくる。油ならしした鍋に挽肉を入れ、念入りに炒める。肉がパチパチとはぜるようになったら酒を振り入れ、残りの調味料を加えて馴染んだら火からおろす。
- どんぶりに、芝麻醤〜青花椒を入れる。
- ラーメンが入る大きさの鍋に水500mlを沸騰させる。
- 湯を大さじ2〜3を少しずつどんぶりに加え、調味料をしっかり溶かす。芝麻醤はダマになりやすいので念入りに。
- 麺を3分間茹でる。最後の1分でチンゲンサイを茹でて取り出しておく。
- 火を止め、付属の粉スープと油を加え、よくかき混ぜる。
- どんぶりにスープを少し入れ一混ぜしてから麺も加え、菜箸で麺を寝かせるよう大きく混ぜて整える。
- 肉そぼろとチンゲンサイをのせ、青花椒と麻辣を好きなだけ振りかける。
久しぶりの担々麺だったから感動も二割増しくらいになっているかもしれないけれど、これはいける。たまには店で食べたいけれど、家でこれが食べられるなら必要十分じゃないか! と興奮さめやらぬままスープを飲み干す。満足、満足。
それにしても担々麺を食べると必ず訪れるこの眠気はいったいなんなんだろう。胡麻に睡眠効果でもあるのだろうか? 気になって調べてみると、胡麻にはトリプトファンという必須アミノ酸が含まれており、それがヒトの脳内の幸せホルモンを増やしてくれるのだそう。なるほど担々麺はヒトに幸せをもたらす一杯、眠たくなって当然なのだ。無駄なあがきはやめて一眠りしよう。
即席棒 状めんのパイオニア商品です。めんはノンフライ・ノンスチーム製法で仕上げた、生めんに近い風味のストレートめんです。スープはポークとチキンをベースにした風味豊かなあっさりしょうゆ味です。(公式HPより引用)