シンガポールでは海南鶏飯、タイではカオマンガイ、そのほか諸国さまざまな呼び名があるが、いわゆる茹で鶏にその茹で汁で炊いた米をそえたワンプレート料理で、屋台でも人気の庶民の味であることは間違いない。地域によって甘い、辛い、酸っぱいなど、千差万別のソースもまた魅力の一つだ。
日本ではなんと呼ぶのだろう? チキンライスだとケチャップ味を思い浮かべてしまうし、奄美の鶏飯(けいはん)がアジアの流れをくるんでいるようにも思えるが、鶏肉をほぐすことを考えると鶏ガラ飯のほうが近い。
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そんなことを考えながらググっていたら、広告に「アジアン鶏飯(チキンライス)」という商品が表示された。
なるほどのネーミング。鶏肉といっしょに付属のタレと飯をいっしょに炊く手軽なもので、評判も上々らしい。日本の食品会社の企業努力は本当にすごい。こんな便利なものが世に溢れていると、一から鶏飯などつくるなんてなんだかアホらしくなってくるんだが、ここはポリシーを貫こう。スープも一緒にいただきたいので、せめて効率よく取り組むべくざっくり作業工程表をつくった。所要時間はCook Doにはかなわないものの、火入れはほぼほっとけばいいし、そのあいだにもう一品つくる余裕さえありそうだ。アジアン鶏飯(チキンライス)
材料
鶏モモ肉 | 1枚(250g) | |
塩 | 2.5g | 鶏肉の重量の1% |
酒 | 大さじ1 | |
ⓐ水 | 800cc | |
ⓐ鶏ガラスープの素 | 小さじ2 | 塩でも問題なし。かなり薄いすまし汁くらいの塩加減が目安 |
ⓐニンニク | 1片 | |
ⓐショウガ | 薄切り2枚 | |
ⓐパクチーの根と茎 | 1枝 | |
米 | 1合+もち麦50g | |
ニンニク油 | 小さじ1 | |
パクチーの葉 | 1枝分 | 飾り用 |
タレ | ||
醤油 | 大さじ3 | |
砂糖 | 小さじ1 | |
酢かライム果汁 | 小さじ1 | |
唐辛子ペースト | 小さじ2〜3 | レッドママを使用 |
ショウガ | みじん切り小さじ1〜 | 好みで増やす |
生野菜 | 適量 | レタスとトマトetc |
野菜スープ | 具はお好みで | |
茹で汁 | 残ったものすべて | |
カブ | 1個 | 実は四つ切り、葉は刻んで塩もみする |
塩・胡椒 | 適量 | |
醤油 | 小さじ1 | 好みで |
はくばく もち麦ごはん800g
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つくりかた
- 鶏肉に塩と酒まぶして常温に戻す。
- 鍋を二つ用意し、ひとつは沸騰させ、もうひとつはⓐをすべて入れて沸騰させないように煮る。
- 沸騰させた湯に鶏肉を沈め、全体が白くなったらすぐ引き上げて冷水にとる。この工程はスープをクリアに仕上げるためなので省いてもいい。
- 薬味をいれた湯に鶏肉を沈め、火を切って蓋をする。20分予熱で火を通す。このときにカブの実も加える。そのあいだに、付け合わせの野菜を切ったり、タレの材料を混ぜる。
- 20分たったら茹で汁を炊飯用に取り分ける。今回は米1合にもち麦50gを使っているので300ccだ。まだ熱いので氷水をボウルにはって急冷。鶏肉はそのまま茹で汁につけておく。
- 米に茹で汁とニンニク油をいれて普通に炊く。米を蒸らしているあいだに、鶏肉を取り出して切り分け、スープは再沸騰させカブの葉を入れて塩・胡椒で味を調える。
- 皿に米、鶏肉、付け合わせの野菜を盛り、タレを添える。スープも同時にできあがり。
ミニアジアン鶏飯
タレと飯が少しづつ余ったので、猫の好物ササミをちょいと拝借してミニ鶏飯を。鰹節のせたらまんま猫まんまじゃねーか。とりあえず猫の寝てる間に食べたんだが、超うまいの!
使ってよかった
暮らしの道具
保温性が抜群なので、しっかり鶏肉に火が通る。