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時速1kmの思考

メアジのお味は

メアジ, アジ, 目鯵
真鶴産メアジ

熱海に移住した当初から気になっていた魚がいた。メアジだ。手元の魚図鑑にも掲載されておらず、情報が少ない。価格は良心的だが、マアジと並べて売られていると、まぁわざわざ冒険せずともと、ついつい食べ損ねてきたのだ。地物を取り扱っている鮮魚店で一押しとあらば、買うしかないだろう。
姿形はほぼアジだが、目がぎょろっとまん丸。身体には縦に黄色いラインがはいっており、これが鮮度のよい証らしい。

メアジ, アジ, 目鯵
メアジ

まずは刺身だろう。
捌きかたは、普通のアジとまったく同じ。
konpeito.hatenablog.jp

マアジに比べると、細かいウロコが多い。三枚におろす。血あいが太いせいか、身もやや黒みがかかってみえる。こういうものなんだろうか、とやや不安になる。
皮は薄く身離れがいいので、指先だけでつるっとむけた。まばゆい銀皮が現れる。最悪たたきにすればいいかとタカをくくっていたが、にわかに心躍る展開となる。

醤油でいただく。
シマアジのようにブリッとした身の締まりで、なかなかの美味だ。食感で喰わせるタイプのアジなんだろうか。脂がのっているわけではないので、漬けに合うかもしれない。

メアジ, アジ, 目鯵
メアジのあら汁

せっかくなのでアラ汁もこしらえよう。アラに塩をしてしばらくおき、熱湯で霜降りに。水に酒少々、昆布、アラを加えてじっくり煮る。
無色透明の、やたら上品なアラ汁がとれた。骨の周りについた身はがっちり締まっており、ボロボロと崩れることがない。鶏肉でいえば胸肉のような存在かもしれない。

次回はメアジを漬けにして、アラ汁で茶漬けにしてみよう。