世界三大珍味のひとつ、トリュフ。イタリアはトスカーナから空輸されたばかりだという。棚に山と積まれたその姿は神々しく、たしかにブラックダイヤモンドの異名を冠するだけのことはある。
塩やオイルなどの加工品はよく見かけるが、丸ごとのフレッシュトリュフにお目にかかることはめったにないので、ガラス越しにじっくりと観察。よくよく見ると、表面がザラザラしていて、イボ状の突起がついている。見れば見るほど、初めて食べた人はチャレンジャーである。下手すりゃ猫のウ・・・以下自粛。
1gが70円。ピンポン玉くらいの大きさのトリュフで1400円ほどだ。思ったほど、高くない。
きけば、トリュフにはいくつか種類があって、今の季節(5〜8月)にとれるサマートリュフは、秋のものに比べて香りが穏やかなため、比較的リーズナブルな価格で市場に出回るそうだ。
これまで殿上人しか食べられないとおもっていた高級食材トリュフだが、これなら手が届くじゃないか。これぞ旬の出合いモノ! 財布の紐がするっとゆるんだ。
サマートリュフの魅力
リーズナブルな価格
なんといっても価格の安さは魅力的。香りが穏やかだとはきいていたが、ビニール製の包みをあけたらしっかりトリュフが漂った。
家庭料理に、気軽にトリュフを扱える時代がくるなんて、夢のようである。
爽やかな香り
オイルなどの加工品と比べて、生のトリュフは香りがべたっとしていない。うまく表現できないんだが、胸一杯に香りを吸い込めば、そのまま心地よく眠れそうだ。
黒トリュフには少量のアンドロステロンというステロイド化合物が含まれており、これは男の腋臭や豚の唾液にも含まれている。これがどんな因果関係かは不明だが、サマートリュフは比較的に穏やかな香りだから、万人受けしそうである。
トリュフの保存
紙とビニール製の袋に包まれたトリュフは、野菜室で保管する。トリュフ自体ほとんどが水分なので、紙が湿ってきたら取りかえてやる。
もしくは、米などの吸湿性のものと一緒に密閉容器にいれると、細菌による腐敗を抑えることができる。
サマートリュフを使った簡単レシピ
思いつくままに3品ほどつくってみたが、サマートリュフは生でそのまま食べるよりも、少しだけ熱を加えてあげたほうが香りが立つような気がする。
サマートリュフのクリームパスタ
トリュフの香りを存分に楽しむべく、パルミジャーノやニンニクは抜くことにした。
材料
トリュフ | 8g | |
パスタ | 120g | |
タマネギ | 1/8個 | みじん切り |
クリーム | 100cc | |
塩 | 少々 | |
オリーブオイル | 少々 |
つくりかた
- パスタを茹でる。
- オリーブオイルでタマネギを炒める。
- パスタの茹で汁を60ccほど加えて乳化させる。
- クリームをいれて沸騰させないように弱火で煮る。
- トリュフを削り、塩少々で味を調える。
- ゆであがったパスタを加えて、ソースをよく絡ませる。
- 温めておいた皿にパスタを盛り、追いトリュフ。
アスパラガスのソテー、トリュフ香るスクランブルエッグソース
アスパラガスとスクランブルエッグを同時に調理しなくてならないのでちょっと忙しいんだが、玉子とトリュフの相性は抜群。スクランブルエッグ自体にトリュフを混ぜ込んでもよかったかもしれない。
材料
トリュフ | 好きなだけ | |
アスパラガス | 4本 | |
玉子 | 2個 | |
生クリーム | 大さじ1 | |
バター | 10g | |
塩・胡椒 | 少々 |
サマートリュフのリゾット
チーズとトリュフを使った濃厚リゾット。リゾットは米にスープを数回に分けて加えると、味も染み込むし、失敗もない。おすすめは軽く冷やしたピノ・ノワール。
トリュフ専門店 SAVINI TARTUFI -TUSCANY-
SPOT:銀座三越
FOOD:フレッシュ・トリュフ、トリュフ塩、トリュフオイル、その他加工品
Facebook:@savinitartufijapan
Instagram:@savinitartufijapan
WEB:https://www.savinitartufi.jp/?top=section-information
オマケ:猫とトリュフ
人生初の丸ごとトリュフ。トリュフ猫として一攫千金を狙いたいところだが・・・・・・無理っぽい。