
マンボウの腸に再会したら、試してみたい料理があった。
トリッパだ。ハチノスをトマトベースで煮込んだこのイタリア料理は、時間がかかるものの簡単で酒にも合うゆえ気に入りの惣菜のひとつだが、ハチノスを手に入れるのが一番の難関であったりする。案の定、熱海ではいまだお見かけしていない。
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ところがマンボウの腸(以下マン腸)とはあっさり再会を果たし、先日は3パック、計500g求めた。
よくあらって、香味野菜とともに2時間は煮込む。
結果からいえば、まずくはないが、特別うまくもなく、「ボタンを掛け違えたトリッパ」という印象だった。
魚介由来の香りはなんだかツナっぽい雰囲気もあり濃厚さが足りない。ゆえに食べ応え的にも物足りず、柔らかく煮えたが、とろけるような食感でもない。
そもそもまったく違う料理が出来上がった。そんな感じだ。
マン腸はあの歯ごたえがあってこその食材なんだと確信する。トマトソースと合わせるならさっと火を通せるカタプラーナのほうが相性がよかったかもしれない。
ということで、次回のマン腸料理はさっと火を通す方向に切り替えていく予定だが、ここまで読んでくださったおそらくマンボウ好きに違いない稀人には申し訳ないので、レシピも残しておく。