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時速1kmの思考

熱海定点観測2023

熱海に移住して一年がたとうとしている。はやいもんだ。 konpeito.hatenablog.jp東京まで新幹線でたった35分のはずが、めったに遠征しなくなった。というか根がはったように家にいる。 あきれかえった友人らは皆、こう口をそろえる。「いったい毎日なにやっ…

新春かき揚げ初め

かき揚げ初め元旦は、義理兄宅に集まり新年を祝うのが恒例となっている。姪っ子も小学生となり、バイオリンや塾に勤しんでいるようだ。さまざまな小学生必須アイテムを見せてもらい、懐かしいと同時に驚きもあった。たとえば、習字だ。冬休みの宿題の定番と…

2024年おせち備忘録

2024年初日の出@熱海あけまして おめでとう ございます2023年は引越のバタバタでおせちづくりをスキップしたので、二年ぶりだ。しかも熱海に移住して初の年越しである。湯河原のFinds Food, エスポット、熱海の中島水産、いつもの移動八百屋で野菜を調達。28…

テキトーがうまいイカゲソの天ぷら

真鶴産のイカのゲソが三杯で500円。ちなみにホールでは一杯680円だ。黒光りして色艶よし。これならゲソもうまかろう。手持ちの『[図解]さかな料理指南』にあるイカゲソの天ぷらをつくろう。 ゲソの天ぷらといっても足をそのまま揚げるのではなく、ミンチに…

セロリの出汁漬け

魚屋の女主人おすすめの箸休めはセロリの出汁漬け今年最後の移動八百屋。 見事な葉ぶりのセロリが1株350円だが、先週も買ったので悩ましい。いかんせん量が多すぎるのだ。八百屋に集まる顔ぶれはほとんど変わらないから、この半年で顔見知りも増えた。魚屋の…

水炊きの朝〆は中華そうめんで

もれなく熱海にも寒波が襲来した。 移動式八百屋で品出しと片付けを手伝うのが週に一度の趣味になっている。いつもなら段ボールを運ぶうちにじっとり汗をかくほどなのに、昨晩は一滴もでなかった。かじかんだ指先を切りつける段ボールの端がじわじわと余裕を…

メカジキのカマのロースト

朝いちばんで確認すべきこと。それは今日の魚の仕入状況だ。 伊豆山の魚屋・魚久は毎朝欠かさず、水揚げされた魚や手作り惣菜をSNSで公開している。 12/9も掘り出し物がずらり並んでいた。せいこがに400円、メカジキ一切れ250円、カマ1個500円。 「今日は魚…

熱海おでん駅伝

熱海おでん駅伝移住を境に練り物文化がグッと迫ってきた。さして練り物が好きというわけではないが、余計なものが入ってない練り物はやはりうまい。もちろん練りたて、揚げたてが最上。おでんは大量に作るからこそうまいと信じていたが、最近は薄味で煮てお…

小海老天ぷら蕎麦

大きな海老天を揚げてやりたかったが、手に入れたエビがだいぶ小ぶりだった。12尾で500円という破格だったから、文句をいったらバチがあたるだろう。まぁ、小さなエビでも大きく見せる手立てはある。 俗に「花を咲かせる」というが、素材を揚げるときにゆる…

峠のスンドゥブチゲ

十数年前に恵比寿で働いていたころ、チャメというスンドゥブ専門店によく通っていた。記憶をたぐり寄せると、エッジの効いた辛さで具だくさん。ぐつぐつ真っ赤に煮えたぎっているが、スプーンを入れると透明感があり、さらりとすっきりしたスープだった。甘…

伊万里で喰う鶏南蛮そば

伊万里で喰う鶏南蛮そば8月の終わり。咲見町にあった骨董品屋が閉まった。 熱海の街をぶらつく理由がひとつ減ってしまい、手持ちぶさたの秋。 売り物件の看板がかかった店を通るたび、募りつのった未練がましい晩秋。 ついにヤフオクに手を出してしまった。…

長崎ちゃんぽん風マルタイラーメン

長崎ちゃんぽん風マルタイラーメンコロナ禍で仮住まいをしていたころ、救世主となったのがリンガーハットだった。心身共に崩壊寸前だった自分にとって、マンションからいちばん近く、多少着衣が乱れていようとも、髪の毛がボサボサであろうとも、見て見ぬふ…

豚白もつの洗濯と醤油味のあっさりモツ煮

居酒屋で頼むモツ煮は味噌味であることが多い。たしかに味は染みているし、じっくり煮込んだのだろうと推察するが、野菜を殺すまで煮込んでしまった風のものが多い。茶色に染まったいちょう切りの大根を囓るたびに、残念だなと感じていた。塩っ辛いばかりで…

ピンクジンジャーエールの素

紅生姜を仕込んだときに残った、ショウガの先っぽ。 赤い部分はガリと一緒に漬けると自然なピンク色がにじみ出して美しいんだが・・・・・・残念ながら家人はガリがそれほど好きでない。というかほとんど手をつけない。 自分はガリがかなり好きな部類の漬け物では…

新生姜の旬は秋だった~紅生姜とガリを漬ける

2.5kgの新生姜夏ごろから八百屋に頼んでおいた新生姜が、ようやく手に入った。 一袋400円の破格。デフレ過ぎやしないかと不安になりながら2つ求めたが、一緒に買い物していた常連が「こんなに要らねぇよ」とさらに半分以上をタダでくれた。 這々の体で持ち帰…

皮蛋豆腐の盛りつけ考察

皮蛋豆腐をググると多様なビジュアルが拝見できて胸躍る。四角い冷奴にのせる正統派皮蛋豆腐。 賽の目コロコロ系皮蛋豆腐。 ドミノ倒し系皮蛋豆腐 皮蛋と豆腐が区切られた所轄系皮蛋豆腐。 グチャ混ぜの白和え系皮蛋豆腐。 具沢山のビジュアル系皮蛋豆腐。こ…

十三夜からのとろろ月見蕎麦

10月も終わり。熱海もだいぶ涼しくなってきた。色づいた柿の葉もだいぶ落ちてしまったが、そのおかげが野鳥の戯れが垣間見られて嬉しくもある。何が食べたいか不明なままつくった昼食はとろろ蕎麦。 生卵だとつゆが生ぬるくなるので、最近は温泉卵に切り替え…

丹波の黒豆

丹波の黒豆年に二回届く丹波の黒豆。早生とよばれる若い黒豆は8月、そして秋深まる10月にはさらに完熟したものが送られてくる。 今年も叔母から、東京の母経由で送られてきた。日照りがよかったせいか豊作だそうで、あいかわらず見事な大粒だ。 2023年秋きた…

ある意味いまが旬!? 清蒸ホタテ

清蒸ホタテ噂に違わず、ホタテが安くなっていた。 中国への輸出が禁止となり、しぶしぶ日本の食卓へまわっているんだろう。 漁業者からすれば、値崩れの前触れで戦々恐々といったところなのかもしれないが、殻付きで1つ200円は、小市民としては嬉しい限りだ…

豚とキノコと新生姜のあんかけうどん

ぎっくり腰の再来。 ソロリソロリと歩けるので、痛みの程度は中といったところか。 温泉に入り、スポールバン鍼打って、筋弛緩剤飲んで、ホッカイロを貼って、ゴロゴロと過ごしたものの、痛みがひかない。ぎっくり腰には筋弛緩剤は効かないことが判明。よく…

アカカマスと新生姜の炊き込みご飯

先月はミズカマスを炊き込みご飯にしたが、10月に入るとアカカマスが安くでまわるようになった。まるまる太ったアカカマスは4尾で500円。 久しぶりに刺身にでもするかとカゴにいれたのだが、アイスホッケーの試合を控えた家人は「20時には出かける」とのたま…

メキシカンレッドライス

メキシカンなレッドライスある週末のこと、家人は夜中からアイスホッケーへ、そのまま泊まりで、翌日は野球に興じるという。よくもそこまで遊びほうけられるものだと呆れつつも、若干うらやましく、なんだか悔しいので、せめてもの抵抗として五反田でジャス…

マッサを仕込む残暑

新鮮な野菜を求め熱海の街へくりだす木曜日。咲見町にあるイオンでは伊豆や三島の地野菜を販売しており、仕入は毎週木曜日だと判明したからだ。 残暑もピークを迎えた夕暮れは、伊豆産のパプリカがひとつ98円だった。国産で98円は破格といっていい。冬に向け…

リハビリのローストチキン

リハビリのローストチキン熱海に移住するさいに台所の設備を一新した。 ガスコンロはノーリツの+Doに即決だった。というか、五徳つきのコンロはノーリツとリンナイしか販売しておらず、選択肢が限られていたのだ。五徳は鍋の仮置きもできるから便利なんだが…

労る食事を。豚団子とナツメのスープ

9月の記憶がほぼない。 突然の高熱に襲われた月頭。解熱剤の大量投与で一週間を乗り切ったものの、その後味覚がなくなり2週間。ついにコロナかと観念したが、隣で寝ている家人はぴんぴんしている。四六時中そばにいれば感染するはずなのに。不可解きわまりな…

ミズカマス飯

なぜ元恋人というものは、突然に現れるのだろう。しかも夢の中にだ。 今回はすでに別れている設定らしく、駅前のホテルの前でばったりとでくわすと、「アッ」などと素っ頓狂な声をあげていた。 「アッ」と言いたいのはこっちである。君が勝手に私の夢に登場…

鶏肉のレモングラス炒め

鶏肉のレモングラス炒めは、ガパオよりコッテリめな味付けだが、レモングラスとバイマックルーの魔法なのか、超絶爽やか、かつ米泥棒な仕上がりとなった。石臼で潰したハーブが、甘辛い佃煮というか、錦松梅のような逸品となり、タイ米にちょんとのっけてほ…

海鮮丼フリースタイル

八月の熱海は花火三昧だ。多賀、伊豆山、網代など近隣で催される花火大会も含めると、週2ペースでぶち上がっている。いくらなんでもやりすぎなんじゃないかと心配になるほどだ。 そのうち飽きるだろうとタカをくくっていたが、そこは熱海市も手練れだ。毎回…

鰯の肝を喰う

8月6日、熱海。 朝から雨と晴れが拮抗している。夕方になると、水面のあちらこちらがふんわり浮いていた。雲の影響だと思うが、淡くてとてもいい。2ヶ月ぶりに伊豆山の魚屋、魚久へ。五月から店舗のリニューアルをしていたうえに、我が家も車がない時期が重…

厚揚げのゴーヤチャンプルー

「実は、ゴーヤチャンプルーは汁だくが好きなんだよね」 10年目にしてそう告白された。 なにかと味にこだわりがある家人は、毎食ごとに「今日の●●は~」と淀みない川のように批評するのが常だが、ゴーヤチャンプルーにおいてはなぜ10年も黙っていられたのか…