11月の下旬あたりからレディーサラダを見かけるようになった。例年に比べてやや小ぶりな気もするが、寒さが深まればきっと大きく育ってくれるだろうと期待している。
レディーサラダは神奈川県の三浦が発祥で、あの有名な三浦大根に外国産の品種を掛け合わせたサラダ専用の大根だ。皮が赤く、実は白いのでそのコントラストがひときわ美しく、薄切りするとAラインスカートの裾が舞うようにも見えて、なかなか洒落たネーミングだと思う。
悩ましいのはレディーサラダを使ったサラダを何て呼べばいいのか、ということ。「レディーサラダのサラダ」とつけるべきか否か。編集的には「馬から落馬」的な重複表現に感じてしまい、どうも収まりが悪い。となると「レディーサラダ大根のサラダ」はどうか? どうもまどろっこしい。レディーは「淑女」だから「淑女のサラダ」なんてどうだろう。いやいや、これではややこしさが増している。
ということで、今回は「彩り冬野菜」で逃げることにした。