2016.02.01 初出
2017.02.12 更新(2017.01.21に再訪。「グアム最強のティナクタックバーガー」を末尾に追記)
2018.01.18 更新(Information追記)
グアム人の、グアム人による、
グアム人のためのPika's Cafe
「このあいだ12時ごろに行ったら、1時間以上待たされたよ!」
そう言いながらも、グアムの数あるレストランのなかでも彼の一押しが、ピカズ カフェ(Pika's Cafe)だ。新鮮な地元食材とひねりを効かせたチャモロ料理を求めて、昼どきは行列がなす超人気店だ。
少し時間をずらし、閉店一時間前の2時頃に入店すると、15分ほどで席に案内された。とはいえ、やはり満席だ。営業時間も7:30〜15:00という潔さである。時間に余裕をもって訪れたほうがよさそうだ。
人気なのは、2011年のグアム・バーガーフェスタ(Guam Burger Festa)でグルメバーガー部門第2位に輝いた、ティナクタック・バーガー(Tinaktak Burger)だ。ティナタックとは牛バラ肉を野菜とココナッツで煮込んだチャモロの代表的な料理のひとつ。
グアム出身のオーナーLenny Fejeran 氏が「グアムが詰め込まれたサンドイッチ」と言うのもうなずける。ただ情けないことに連日の肉料理で胃袋が疲れ気味である。
そこで胃袋と相談して頼んだのが海老のラップサンド(Shrimp Club*) $12.50だ。海老、アボカド、トマト、ベーコン、ロメインレタス、チリのアリオリがトルティーヤで包まれている。
ぷりぷりに火入れした海老、歯切れの良いしゃきしゃきレタス。さすが、農家と契約して野菜を吟味しているだけある。華奢なラップサンドに見えて、じつはかなりのボリュームだ。
天国か地獄か
激辛ディナンシェ・ソース
横に添えられているホームメイドのディナンシェ・ソースつけると、飛び上がりたくなるくらい絶品だ。じつにパンチが効いたこのソース、ちょっとつけるだけで天国(もしくは地獄)へと直行できる代物だ。
ステーキのブリトー(Cali Steak Burrito)($12.50)にも合う。柔らかくマリネされた肉が断然引き締まる。箸が…いや手がとまらなくなってしまった。
“Eat Local. Buy Local. Support Local!”
オーナーのLenny and Pika Fejeran 氏は、Kitchen Lingo のプロデュースも手がけている。このふたつの店が共通するスローガンがこれ。
Eat Local. Buy Local. Support Local!
両店舗ともに、野菜が肉や魚貝といったメイン食材を引き立てているので、飽きることなく食べ続けることができる。やはり十数年前に比べると、グアムは食を通して確実に活気に満ちてきたようだ。
2017.1.21 再訪
グアム最強のティナクタックバーガー
気合いをいれてデデドの朝市へ行くはずが、すっかり寝過ごしてしまった。
そしてえらく腹が減ってきた。そうだ、Pika's Cafeへ行こう! 時計の針は12時をまわりっている。混雑を覚悟して店にはいったが、週末のせいか、店内は地元客ばかりで穏やかな様子だ。
まず運ばれてきたのが海老のラップサンド。また同じものを頼んでしまったんだが、うまいものはうまい。ほんのりレアに焼き上がった海老はぷりぷりで最高だ。追加で頼んだドニソースをたっぷりつける。安定と納得の味。
そして待ちに待ったティナクタックバーガーの登場。見た目は豪快、ハンバーガーといってもバンズは白いチャパタなので、特大のパニーニといったところか。
何より驚いたのは、通常牛バラ肉でつくるティナクタックが、ハンバーグの形になっていることだ。しかもその特大のパテはうっすらピンク色で焼き加減は絶妙。
両手でがっしりと掴み、したたり落ちるソースをよそにかぶりつく。
これはうまい! 思わず興奮してしまった。口いっぱいに頬張りすぎて声にすらならなかったが、目は口ほどに物を言う。それにしてもこの何とも言えないフレーバーはなんだろう?
インゲンにタマネギ、ローストしたトマト、そしてココナッツミルク。香りの秘密はこれだ! ココナッツ独特のひつこさはまったく感じない。むしろふわっと香るココナッツが食欲をMaxにまで加速させる。
なんて独創的なハンバーガーなのか。これぞまさに「グアムを詰め込んだハンバーガー」だ。
食べきれなかったら持って帰ろうだなんて、考えが甘かった。ふわふわの軽いパンが功を奏したのか、あっさりと完食。食べ終わる頃には、店は満席になっていた。のんびり寝坊モードの週末はここからが本番だ。
Information
Pika's Cafe
場 所:888 N. Marine Corps Drive #114 Upper Tumon, Guam 96913
営業時間:月〜土曜日 7:30〜15:00
Facebook:@pikascafe
Instagram:@pikascafe
WEB:https://www.pikascafeguam.com/