フライトまであと数時間あるから、グアム大学までサクッと買い出しへ。と、その前に、腹ごしらえだ。
雨が降ったり、やんだりの曇天のなか、車を走らせる。こんな天気も南国グアムらしいっちゃらしいが、最終日でよかった。
正午前にはRon's Diner(ロンズ ダイナー)に到着。すでに席の半分は埋まっている。ランチビュッフェも魅力的だが、やっぱりハンバーガーを食べずしてグアムを去ることはできない。
名物「SUMOバーガー」にかぶりつきたいところだが…こりゃ現役の力士でも連れてこなけりゃ厳しい。
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正当派アメリカ料理から郷土料理まで楽しめる Ron's Diner
料理が出来上がると、厨房から鳴り響く手押しのベルがノスタルジック。ここは子供から大人までわいわい楽しめる、ド・ローカルな定食屋だ。まずテーブルに運ばれてきたのは唐辛子とフィナデニソース。こちらのフィナデニは唐辛子がはいっておらず、自分で辛みを調整する方式だ。これなら子供でも安心して食べられる。
クラッシック・ハンバーガー(Classic Burger, $13、チーズ,$1)
絵に描いたようなアメリカンなハンバーガーが登場。1ドル追加するとチーズやベーコンをトッピングできる。それにしても配膳してくれる女性が素晴らしい。化粧はばっちりゴス系なんだが、その動きと気遣いは一級品で、日本でもなかなか見かけないほどのテキパキとした所作とサービス精神でもてなしてくれる。
さて、組み立てよう。
マクドナルドのハンバーガーにそっくり! と言ったら怒られそうだが、つまりとても馴染みある懐かしさを感じさせる味だ。もちろん、パテはしっかりした牛肉で噛み応えもあるし、生野菜も添えてあるから、そういう意味ではマクドナルドとは別次元。パテの焼き加減はミディアムで頼んだが、想像よりもしっかり焼かれていたので、レアのほうがベターだったかもしれない。
カドゥン・マノック(Kadon Manok, $12.50)
カドゥン・マノックは、ココナッツを入れるかどうか選べるが、ウェイトレスのおすすめは「断然ココナッツあり!」だったので、それに従う。
運ばれてきたのは大きな鍋と山盛りの白飯。思わぬサプライズ登場に、この時点で期待値は急上昇だ。
いざ、背筋を伸ばして蓋をあけてみる。
チンゲンサイのスープかと思いきや、お玉で探ってみると底には鶏肉がごろり。ジャガイモもごろり。ぶつ切りの鶏肉にいたっては半羽ほどたっぷり入っているんじゃなかろうか。
どちらかと言えば甘い、辛いのハッキリした食事が多いグアムにおいて、こんなにもあっさり優しい料理があるのかと驚愕した。ココナッツもほんのり香る程度でくどくない。これはグアム版水炊きだ! ほろほろに煮込まれた鶏肉とジャガイモとの相性がまたいい。
小さな椀にまずは具をすべてよそってしまったが、最終的には鶏肉を白飯の隣におき、フィナデニと唐辛子をたっぷりかけて一緒に食べ、優しいスープで流し込むという流儀に落ち着いた。この食べ方だとエンドレスにいけてしまうのだ。
店を出るころには雨があがり、太陽も見えてきそうだ。最後のひと走りは、空港へ。
Information
Ron's Diner(ロンズ・ダイナー)
場 所:University Drive F&J Building, 96913 Mangilao, Guam (2,532.66 km)
営業時間:【月〜金曜日】10:00〜14:00、18:00〜20:30【日曜日】9:00〜14:00【土曜日】定休
Facebook:https://www.facebook.com/Rons-Diner-139898786204552/