
千葉の道の駅で買い求めた少々値のはるゴボウの醤油漬けが大変美味で、隙あらばポリポリやっていたらあっという間に食べきってしまった。歯ごたえと音を喰っているという感じもぬぐえないが、このポリポリは一種の快楽的要素をはらんでいるようで止まらないのだ。欧米人からすれば、木の根っこを囓るジャンキーに見えるかもしれない。
常に便秘気味な家人にも勧めたが、調味液が「ちょっと甘すぎる」という理由で、ほとんど手をつけない。ならば、ということで甘さを抑えた醤油漬けをこしらえることになったのだ。
新ゴボウの白さを際立たせるために、醤油を控えめにして藻塩で味を調えた。出汁を使っているのであまり日持ちは期待できないが、ビニール袋に密閉し、さらにステンレスの容器などで冷やしておけばそれなりだ。
家人がよく食べるようになったのも嬉しいが、なにより夏ゴボウの季節のあいだ常備できる安心感に勝るものはない。
新ゴボウの醤油漬け
つくりかた
- 調味液を鍋に合わせ一煮立ちさせる。ゴボウを用意する前に冷蔵庫でキンキンに冷やしておく。

- タワシなどでゴボウの汚れを落とす。黒ずんでいるところは包丁でそぎ落とす。
- 好みの長さに切りそろえ、酢水(水1Lに対して大さじ1くらい)に浸けておく。

- 湯を沸かし、酢を少々たらしたところでゴボウを茹でる。太いところで2分、穂先の細い部分は1分。

- 水気を切ったら、熱いうちに調味液に漬ける。ステンレスの容器にビニール袋をかますと浸かりやすい。冷めたらなるべく空気を抜いて、冷蔵庫で一日寝かす。

翌日から食べ頃です。

