伊予柑をたくさんもらったのは嬉しいが、どうも食べ切れなさそうな量である。暖房の効いた部屋ではどんどん悪くなっていくばかり。どうしたものかと悩んでいたところ、神のお告げか、TV番組「マツコの知らない世界」でドライフルーツを特集しているではないか! さっそく作業にとりかかった。
本来なら天日で乾燥したいところだったが、なぜかここにきて雨予報が続くので、今回はコンベクションオーブンを使うことにする。
ドライ伊予柑のつくりかた
つくりかた
伊予柑を半日ほど水につけておく。
鍋に伊予柑を入れ、ひたひたになるまで水を注ぎ、火にかける。
伊予柑が浮いてしまうので、落としぶたを。沸騰しそうになったら冷水にとり、伊予柑をしっかり水で洗う。苦味が苦手な場合は、この茹でこぼし作業を2〜3回くり返すといい。
伊予柑を薄切りする。端っこは白いわたを包丁やスプーンで取り除いておく。苦みが好きなひとはこの工程を省いてほしい。
端っこは一口サイズに切る。
同量のグラニュー糖と水を小鍋に入れ、火にかけてシロップをつくる。
伊予柑を容器に並べて、シロップをたっぷり注ぎ、空気が入らないように落としラップをして一晩寝かせる。
翌日。シロップをよく切ったオレンジを、クッキングシートをしいた天板に並べる。コンベクションオーブンで余熱なし、100℃で焼いていく。
1時間後、焼き加減を確認。ソフトな食感でいわゆる半生タイプってやつで、そのまま食べてうまい。ピールは1時間だと長すぎる印象。
さらに1時間焼き、常温になるまでオーブンで放置するとパリパリの食感に。伊予柑チップスと呼べばいいのだろうか? 伊予柑キャンディのようでもある。歯が弱い人には厳しいかもしれないが、口の中で溶かしながら食べると美味しいし、なにより長期保存には向いていそう。
外側が2時間焼いたもので、内側が1時間焼いたものだ。
チョコレートをかけるのもよし、ホットワインに入れるのもよし、マフィンにいれるのもよし……なんて思っていたが、食卓に広げてそのままポリポリ食べている現状である。
紅茶やワインのお供にぴったりだろう。漬けたシロップは、ソーダ割などで楽しめる。