今週は暑くなると聞いていたから、さっぱりしゃぶしゃぶにでもしようかと豚バラの薄切りを買っておいたんだが、そんなときに限って気乗りがしない。
たしかに夏の陽気なんだけど、空気はカラッとしていて、まるでヨーロッパにいるような気分。一年で一番好きな季節だ。
こんな日は夜を待たずにワインをあけるに限るのだ。薄切り豚バラ肉を前に、ワインに合う料理にできないものかと悩んでいたら、ひらめいた!
ポルケッタ風に焼いたらどうだろう?
ポルケッタとは?
イタリア版ローストポークのポルケッタ(Porchetta)は、皮付きの豚肉に香辛料とハーブを巻き付けて焼きあげる豪快な料理。その大きさは日本のチャーシューくらいのものから、本場では豚肉一頭に巻き付けるものもある。最近ではデパ地下でもよく見かけるようになって、その断面の美しさにつられてついつい手がでてしまう総菜なのだ。
薄切り肉なら巻けば巻くほど大きくなるので人数が増えても対応出来そうだし、二人分なら小さくつくって焼く時間も短縮できる。
そうとなれば、さっそく調理にとりかかろう。
薄切り豚バラ肉のポルケッタ風
材料
薄切り豚バラ肉 | 200g | |
ローズマリー | 2枝 | 枝は除く |
タイム | 4〜5枝 | 葉だけ |
オレガノ | 1枝 | 葉だけ |
塩 | 2g | バラ肉の重量の1% |
砂糖 | 1g | |
胡椒 | 小さじ1/2 | |
ニンニク | 1片 | みじん切り |
イタリアンパセリ | 適量 |
つくりかた
ハーブを刻んで、塩、砂糖、胡椒を混ぜる。
豚バラ肉を並べて、ハーブ塩をまんべんなく塗る。
3枚ひと組でロール状に巻いていく。今回はバラ肉が8枚あったので、最初の一巻きは2枚、その後3枚を2回巻いた。
最後の一巻きには、バラ肉にニンニクものせて巻く。ニンニクパウダーを使う場合は、ハーブ塩に混ぜ込んでもかまわない。
たこ糸で成形するんだが・・・ここで問題発生。たこ糸が足りなかった。
バラ肉の巻き方が悪いと、火を入れているうちに巻いた中心が飛び出てラグビーボールのようになってしまうため、上下はしっかりたこ糸で縛っておきたい。
なので今回は、爪楊枝で添え木をした。魚を焼くときに、魚が反り返らないように補助する和食の技法の応用だ。
念のために、十字に爪楊枝をいれて、しっかり固定。しばらく冷蔵庫で休ませると味がしっかり馴染む。
フライパンで表面を焼いていく。まずは上下を焼く。
こんがり焼けたらひっくり返す。
側面を焼く。
170℃のオーブンで25〜30分焼く。
焼いている間に、付け合わせにするサツマイモのロスティをつくる。つくりかたはジャガイモとまったく同じ。
konpeito.hatenablog.jp
焼き上がったら5分ほど休ませてから爪楊枝とたこ糸をとって、食べやすい大きさに切る。
イタリアンパセリを飾って出来上がり。
想定以上に、ワインに合う!